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"さよなら"の後で 【BL】タイトルNO.62798
    東条 [URL] 12/24(月) 15:32 IP:211.1.219.182 削除依頼
「さよなら」は 一番嫌いな言葉だ

この言葉を発する 君の顔を見るのも辛い。

そしてこの言葉を発すると同時に

君が思い出になるという事実を受け入れるのも

ひどく辛くて 受け入れられないのに。


けど、そんな僕をよそに君は微笑む、

“今マデ アリガトウ”

そう言って、微笑んだ。

NO.1 東条 [URL] 12/24(月) 15:37 IP:211.1.219.182 削除依頼
 

   


   僕らは、何千分の一の確立で出会えた。


   そう言っても、過言じゃないって言い張れる、


 
 
 
   何かの宗教に入ってるとか、そんなことないけど

   この瞬間だけは、神様の存在を


   信じてもいいかな と少しだけ思った。
 
 
 
 

NO.2 樹里 [MAIL] 12/24(月) 15:43 IP:61.213.107.183 削除依頼

面白い…

NEXT!!

NO.3 おのせ 12/24(月) 15:48 IP:219.39.219.127 削除依頼
こんにちは!
HM日記ってゆー小説を書いてるものです!
なんだかBLものってところでカブっちゃいましたね…
でもパクリとかじゃないんで!←

とゆーか東条様の小説のほうが面白いですw

NO.4 黒兎 [URL] 12/24(月) 15:51 IP:211.1.219.182 削除依頼
   母親が死んだ。

ずっと前から体調が悪くて、入院してて

医者が「余命半月」と宣言した3日後に死んだ。

結局医者も信用なんねーな、そう思いつつ

一応世間の目も気になるし、黒色の服を着て葬儀に行った。

正直めんどくさかった、行かなければいいのなら

行きたくも無かった。

さらに本音を言えば、母親が死んで、ホッとしている。



“やっとヒトリになれた”



NO.5 東条 [URL] 12/24(月) 15:53 IP:211.1.219.182 削除依頼
樹里様>>
ネクありがとうございます><
更新頑張りますね…!


おのせ様>>
あわわwリアルタイムでこんにちわ (何
更新してみたら、コメントが来てたので
少々ビビりました(´゜Д゜):;*.':;

BL仲間ですね…!(黙れ
今からおのせ様の小説、見に行きますよ!w

NO.6 東条 [URL] 12/24(月) 16:40 IP:211.1.219.182 削除依頼
父親は早くに死に、そして今母親が死んだ。

親戚たちは、気の毒そうに俺を見ると

「うちにおいで」

と口を揃えて言った。

そんな上辺だけの同情なんかいらない、そんな同情されると

余計に惨めになる。

面倒になり、全て笑ってながし

逃げるようにしてその場を後にした。


偽りの“自分”が壊れる前に

その場から立ち去らなきゃ、頭が変になりそうで怖かった。

NO.7 東条 [URL] 12/24(月) 19:23 IP:211.1.219.182 削除依頼
   ― 逃げたところで、居場所がないんだったな


   ― どうしよう。

 

  そう思いつつ、逃げ込むように行ったのは

母が入院していた病院だった。

何だかんだ言って、お世話になった事実は変わらない。

挨拶でもしよう、そう思って受付口に駆け寄った。

適当にそこにいた看護師にお礼をいい、頭を下げると

看護師も頭を深々と下げ、

それから今すぐ母を担当していた医師を呼ぶから待っていてくれと言った。

そこまでにしなくていいのに、そう思ったけど

看護師がどうしても、と進めるから

俺は仕方なく医師が来るのを待つことにした。

   ― 結構人、多いな

ボーッとつっ立て人が行きかうのを見る。

案外暇だな、早くしてくれないかな―…

   
 
 
「暇そうだね。これ、あげる」
  
  

急に後ろから喋りかけられ、不覚にも吃驚する。

振り向くと、パジャマ姿の男子がヒトリ、つっ立っていた。

その手には、小さな飴玉。

コイツも入院患者なのだろう、腕に点滴をしている。

点滴車と腕を繋ぐチューブが、嫌に痛々しい。

だけどコイツは微笑む、何の辛さも感じない笑顔に

俺は何故か、むしょうに寂しさを感じた。
 
   
  
 
これが優夜との出会いだった。

NO.8 東条 [URL] 12/24(月) 19:44 IP:211.1.219.182 削除依頼
「…あ、りがと」

差し伸べられた手の上の飴玉を取ると

袋を破り、口の中に入れる。

ほんのり甘くて、けど少しだけ苦い気がした。

「俺さ。グレープフルーツ苦手なんだよ。

だから、偶然ここにいた君にあげた。

結構運命を感じちゃうね」

そういい、またコイツは微笑む。

どうしてこんなに上手く笑えるのか、知りたかった。

そして、どうしてこんなにも

コイツの笑顔に酷く安心するのかも訊ねたかった。

「……奇跡、」

口の中の飴玉を転がしながら、呟く。

「…こういうのを、奇跡って呼ぶんだよね」

そういい、俺もポケットのなかを探ってみる

そしたら何か硬いものが一つ。

取り出してみると、

手に握られてたのは、小さな飴玉。

俺は自然にフッと笑ってしまう。

「はい、これあげる」

そういい、今度は俺が飴玉を差し伸べる

そしたらコイツはクスッと笑うと

「ありがとう、やっぱ奇跡みたいだね」

と言い、小さな飴玉を受け取った。

NO.9 東条 [URL] 12/24(月) 21:20 IP:211.1.219.182 削除依頼
あげますっ…。

読み返してみると、なんか主人公の性格が
嫌な奴なのか良い奴なのか
どっちが受けでどっちが攻めか
分かんないですね。
一応主人公受けです…><

NO.10 東条 [URL] 12/25(火) 21:29 IP:211.1.219.182 削除依頼
「あ、言い忘れてた。俺の名前はユウヤ。
優しい夜って書いてユウヤ。
ユウ って呼んでくれてかまわないよ」

ユウ 優しい夜と書いて ユウ。

コイツの口が上手いのか、本当に良い名に思えた。

そしてそれと同時に、羨ましくなってきた。
 
「で、君の名前は何?」

ほら、やっぱりこの振りか。

俺は眉を顰めると、なるべく相手に聴こえない声で

ぼそっと名前を呟いた。

「……り…」

ちらっと横目でユウを見ると、ユウは「ん?」という顔をしてる。

しょうがない、言いたくないもんは言いたくないんだ。

「ちょ、もう一回!ちょい大きい声で言って!」

ユウは顔の前で手をパンッと合わせて

頭を軽く下げる。

俺は頭をくしゃっとかいて、それからもう一度

今度は相手に聴こえるくらいの声で

自棄になって怒鳴った。

「ひ・よ・り!
陽だまりに和むって書いて、ヒヨリ。
………親戚とか、は
みんなヒヨくんとか、ヒヨって呼んでる…」

喋っているうちに、段々恥ずかしくなってきて

徐々に声のボリュームが下がっていく。

幼少時代に、散々馬鹿にされた名前だ

嫌なコトを思い出すから、そりゃ言いたくない。

しかも、両親がつけた名前だと思うと

それがさらにプラスされ、言いたくなくなる。

「か、わいいっ…」

横でユウが吹き出したのが分かった。

「…可愛いなんていわれても、うれしくねーよ」

俺はそっぽを向き、床をげしっと蹴り飛ばした。

すると、そんな俺の行動を見ていたユウが

またハハッと笑い出した。

そして笑いを必死で止めようと、声を震わせながら

「ごめっ…。その、名前が可愛いとか
そんなんじゃなくてさ。
ヒヨ自体が可愛いなって、思ってさ」

と言い、俺の肩にポンッと手を置いた。

「え…!?」

 ― 何だその爆弾発言は、そんなこと言われたの

 

   可愛いなんていわれたの

   生まれてはじめてだ。
 
 
 

NO.11 おのせ 12/26(水) 13:50 IP:219.39.219.127 削除依頼
萌える…
あげます!

NO.12 春香 12/26(水) 13:56 IP:58.183.59.160 削除依頼
萌える〜〜〜〜

いきなしですいません^^;

NO.13 東条 [URL] 12/26(水) 18:19 IP:211.1.219.182 削除依頼
おのせ様>>

萌えるだなんて…
おのせ様の井上くんと佐藤くんのほうが
萌えますってば(゜Д゜)
マジやばいですってば、おのせ様の小説><
鼻血でますってば><え


春香様>>

ももも、萌えるだなんて…!
こんな小説に萌えるだなんて、そんな極上の褒め言葉
ありがとうございます><
これからも、変態東条をよろしくお願いします><

NO.14 東条 [URL] 12/26(水) 19:54 IP:211.1.219.182 削除依頼
  「中宮さん、待たせてごめんなさい」

向こうから、医師が呼んでいる声がした。

その声のお蔭で、やっと我に変えると

顔がやけに赤い自分がいることに気づいた。

「あ、先生が呼んでるよ!

じゃ、俺はそろそろ自分の部屋に変えるね」

ユウは軽く俺の手を振ると、最後にまた

優しい笑顔をみせた。

俺はそんなユウの背中が人ごみの中に消えるまで

ずっと目で追い続けた。

「…っと。アレ?さっきの、優夜くんじゃないか…。

中宮くん。優夜くんと友達なのかい?」

医師は不思議そうな顔で俺に訊ねてくる。

俺だって、友達か分かんないよ。

なんて答えていいか分からずに、俺は

「…まあ、そんなところです…」と、あやふやな回答をした。


NO.15 東条 [URL] 12/26(水) 21:57 IP:211.1.219.182 削除依頼
  「長い間、母がお世話になりました」

「…いえ、こちらこそ…。全力を尽くしたつもりですが…」


   いいんだよ、あんな母親いらなかったから。


  「…いえ、こんな良い先生が担当になって
   母は喜んでいると思います」

「宮中くんは、口が巧いね、本当に…」

 
   このくらい、口が達者じゃないと
   世の中を上手く渡れないから、ね。
 
 
 
 


「そういえば、宮中くん。優夜くんと友達だったらしいね」

医師が話を変えてくれたことに対して

俺は心なしか、少しだけホッとした。

そして俺は、ユウと見た時から

ずっと心の中に引っかかっていたことを訊ねた。

「…ユウ、いや、優夜の病名って…何なんですか?」

  一瞬だけ、医者の顔が引き攣るのが分かった、

まさに“イタイところをつかれた”という顔をして

こちらの様子を伺っている。

俺は本能的に“マズイことを聞いたかな”と思い

「あ、ダメだったら、いいんです」

と、付け足した。

すると医師はホッとした顔をして、それからまた下を向き

「…これだけは、いえないんだ」

と、呟いた。

NO.16 東条 [URL] 12/27(木) 10:22 IP:211.1.219.182 削除依頼
   そして、夜。

俺はとりあえず家に戻った。

だれも居ない部屋、静まり返った部屋。

無償に寂しさを感じたところで、思い出したことが一つ。

「…そうだったな。昔から、一人だったんだよな」

寂しがるのも、おかしな話だったんだ。

母親が入院する前だって、入院した後だって

父親が居た頃だって、居なくなった後だって

いつも一人で飯を食い、いつも一人で学校へ通ってた。

小学生の頃は、たまには母親に甘えたい時期だってあった、

だけど甘えれない“理由”があった。 


  「―…。いやなこと、思い出したな」

そういい、羽織っていたジャケットを脱ぎ

ネクタイをほどく。

そして次にズボンを脱ごうとしたとき

カラン……、と何かが床に落ちた。

「ん?何だ??」

しゃがんで床に落ちたものを見てみると

そこにあったのは、黄色の袋に包まれたもの。

「…ユウがくれた、飴玉…」

そいつを拾って、よくよく見てみた。

今日、ユウがくれた奴と全く同じ飴玉だ。

それを確認したとほぼ同時に、床が濡れているのが分かった。

それはやけに生暖かい何か。

しだいに視界がぼやけていくのが分かった。

   泣いてるんだ、

「…なんで、泣いてんだよ俺……」

   母親の葬式でも、父親の葬式でも泣かなかったくせに、

   なんでこんな飴玉一つで泣いてるんだ。

   …いや、理由はそれだけじゃないはずだ―…。
 

 
   心のどこかにあった、深いキズを

   ユウに覗かれた気がした。

NO.17 羅樹 01/03(木) 16:17 IP:220.208.153.30 削除依頼
はじめまして!

NEXTです

NO.18 れ い 01/03(木) 16:39 IP:61.87.15.71 削除依頼

情景が浮かんできました。純粋に御上手だと感じます。
日和くんの心情や置かれている状況などの説明も
全然不自然を感じない丁寧さで良いと思いました。
続きが気になります(^ω^)
というよりは、ユウくんが気になります 笑

NEXT!

NO.19 東条 01/03(木) 22:45 IP:211.1.219.183 削除依頼
羅樹様>>
はじめまして、あけましておめでとうございます^^

ネクストありがとうございます><
すごく嬉しいです^−^
これからもよろしくお願いします><


 
れい様>>
明けましておめでとうございます^^

わわ…ご丁寧に、ありがとうございます。
情景が浮かんできた…というコメント、
初めてもらったのですごく嬉しいです。

ユウ、気になっちゃいましたかー。
ユウのことは、まだまだ秘密にしていたいと思います… 笑
ただ一つ言えることは、ユウは良い子です ←


ネクストありがとうございます!

NO.20 東条 01/03(木) 23:39 IP:211.1.219.183 削除依頼
   目覚めると、俺はソファーの上にいた。

どうやら昨日、着替えもしず、ましてや風呂にも入らないで

泣いた勢いで寝てしまったらしい。

そっと頭に手をやっていると、何かベットリとして気持ちが悪い。

次に瞼に手をやった、

「…あちゃあ、腫れてる…よな」

 そりゃ、あんだけ泣けば腫れるよな

そう思いつつ、とりあえずタオルをお湯で濡らして

電子レンジの中に入れて暖め

それを目の上に乗せて、再びソファーに持たれかかった。

 目の晴れが取れて、風呂に入ったら学校行こうかな。

 いや、やっぱ明日。

 …いやいや、やっぱ明後日―……。

そんなことを一人で思いつつ、ためしにタオルを取って鏡を見た。

さっきよりたいぶ、腫れが引いてて少し安心した。

「…さあて、風呂にでも入るか」

ひとりごとをほざきながら、適当に衣類を脱いで

シャワーの蛇口を捻る。

朝から風呂というのは、何か心なしか気持ちがいい。

ひとまず頭と体を洗い、入浴室を後にした。

NO.21 東条 01/04(金) 17:47 IP:211.1.219.183 削除依頼
あげます。

NO.22 東条 01/04(金) 19:33 IP:211.1.219.183 削除依頼
あげ

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