４日午前１１時ごろ、青森市郊外の雲谷付近の国道１０３号線で、大型観光バスが道路から５メートル下の斜面に転落し横転しました。この事故で、乗客で埼玉県所沢市の会社員、宮田美江さん（３８）が死亡しました。また、６８歳の男性の乗客がろっ骨を折る大けがをしたのをはじめ、乗客と運転手、それに添乗員のあわせて２２人がけがをしました。現場は片側１車線の道路の右カーブで、路面は積もった雪が固まり滑りやすい状態でした。バスは斜面の木をなぎ倒して転落しています。警察によりますと、バスは雪道用のタイヤはつけていましたが、チェーンは巻いていなかったということです。警察では運転手から事情を聞いて、事故の詳しい状況や原因を調べています。バスは東京・新宿区の旅行会社「クラブツーリズム」が主催するツアーのバスで、東京・港区の「バスネット」が運行し、東京と埼玉から３３人の客と、運転手、添乗員のあわせて３５人が乗っていました。一行は、３日に東京を出発し、夜は十和田湖の近くのホテルに宿泊したということです。そして、４日は、朝、ホテルを出発し、酸ヶ湯温泉に寄ったあと、昼食のために青森市内のホテルへ向かっていたところでした。