社会
震災の教訓伝承、小中学校で防災教育 神戸市消防局
阪神・淡路大震災の後に生まれた小学生や記憶の薄い中学生らに教訓を伝えようと、神戸市消防局が今春から、同市内の小、中学校、特別支援学校を訪ね防災教育を始める。映像を交えて職員が体験を語るほか、震度7の揺れを再現できる「起震車」での実体験、消火訓練、音楽演奏なども取り入れ、命の大切さを説く。三年をかけ計二百八十一校を回る計画で、全国的にも珍しい取り組み。市消防局は「学校から家庭へ、さらに地域へと震災の記憶を継承させたい」と意気込む。
大震災は十七日で発生から丸十三年となり、小学生は全員、地震後に生まれた「震災後世代」。また、「大地震は当分起きない」と考える人も多いなど、市民の防災意識に格差が生じている。そこで、同市消防局は、学校や家庭、地域が一体となりあらためて防災について考えるきっかけの場を設けることにした。
国立、私立を含む市内の全小中学校、特別支援学校が対象。市消防局音楽隊が「いのちきらめく(かがやく)コンサート」と銘打って各校を巡回。復興を願い作られた「しあわせ運べるように」を演奏し、児童生徒らと一緒に歌うことで命の大切さを考えさせる。
また、「安全・安心の体験」として、映像を活用した震災のかたりべ▽消防・防災クイズ▽消火・放水訓練-などの防災教育を実施。また、神戸市の外郭団体「市防災安全公社」と連携し、同社が昨年十二月に導入した起震車「ゆれるん」で、児童生徒に震度7の揺れを体験させる。
市消防局は「児童、生徒が体験した内容を家庭で語り合い、さらに地域に広がっていくことで、『安全、安心の輪』が広がる」としている。(藤原 学)
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