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「処置中で電話に出られず」 搬送断った救命センターなど釈明

2008.1.4 12:43

 大阪府東大阪市で交通事故に遭った男性が府内5カ所の救命救急センターから搬送を断られ死亡した問題で、各センターは4日、「処置中で電話に出られなかった」「受け入れの限界がある」などと拒否の理由を釈明した。

 センターは府立中河内救命救急センター(東大阪市)▽関西医科大滝井病院(守口市)▽大阪市立総合医療センター(同市都島区)▽大阪医療センター(同市中央区)▽大阪赤十字病院(同市天王寺区)の5カ所。

 2人の医師が当直していた関西医大滝井病院は「心肺蘇生(そせい)の処置中で電話に出られなかった」と話した。医師の携帯電話にかかるホットラインもあるが「処置中で気付かなかった」という。

 大阪赤十字病院は「整形外科の医師が当直していなかったので断った。年末年始は普段の数倍の患者が押し寄せ、救急が込む」と話した。

 河内署によると、患者の大阪府大東市、トラック運転手西村正夫さん(49)は2日夜、バイクを運転中に軽乗用車と衝突。6番目に要請した吹田市の千里救命救急センターに約1時間後に運ばれたが、大動脈損傷で死亡した。

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