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マンチェスターCとタイ代表が合宿へ 前首相が会長

2007年12月01日08時46分

 サッカー・ワールドカップ(W杯)の3次予選で日本と対戦するタイ代表チームが12月6日に渡英し、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーと約10日間の合同練習をすることになった。同チームはタクシン前首相が今夏買収して会長に納まり、タイ代表の3選手と入団契約を結んだばかり。12月23日の総選挙へ向けた前首相のパフォーマンスとの声も出ている。

 タイ・サッカー協会によると、合同練習はマンチェスター・シティーの招待で、費用も丸抱えになる模様だ。タイは来年2月、W杯3次予選の初戦で日本と対戦する。その主要な準備合宿となる。

 これに先立ちマンチェスター・シティーのエリクソン監督が11月16日、バンコクでタイ代表の3選手と入団契約を交わした。これにタクシン前首相の長男らも同席。前首相はビデオで「国民の夢がかなった。私はいつも祖国に尽くそうと考えている」とあいさつした。

 元イングランド代表監督でタイでも知名度の高いエリクソン監督をシーズン中に派遣したにもかかわらず、監督自身が3選手について「今シーズンの戦力とは考えていない」と話したことや、選挙戦開始の時期と重なることから、前首相の選挙対策との受け止め方が大勢だ。選挙後、前首相派が政権を握れば、前首相の復権が現実味を帯びるからだ。

 タイ・サッカー協会のオンア事務局長は「政治的意図がどうであれ、一流リーグへの入団や練習参加はタイのサッカーにとって結構なこと。日本戦への良い準備になるだろう」と話している。

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