高松放送局

2008年1月4日 9時20分更新

高松市新病院 基本構想策定へ


高松市は現在の市民病院と香川病院を移転させて統合することを前提に、移転先の候補地を1か所に絞り、新年度・平成20年度中に新しい市立病院の基本構想を策定する方針です。

高松市では市民病院の設備の老朽化が進んでいる上、市民病院をはじめ3つの市立病院の累積赤字が平成18年度決算で27億円にふくらみ、市の財政を圧迫しています。市民病院などのあり方を検討するために高松市が設けた学識経験者などによる懇談会は、おととし11月に「市民病院と香川病院を移転させて統合し、塩江病院は付属施設として存続させるべき」という意見書を提出しました。また去年10月には、総務省から派遣された経営アドバイザーも「移転・統合を早急に進めるべき」と助言しています。こうしたことを受け高松市は、市民病院と香川病院の移転・統合を前提に移転先の候補地を1か所に絞り込んだ上で、平成20年度中に診療科目やベッド数、運営形態などを柱とする新しい市立病院の基本構想を策定することにしています。移転先については、周辺に多くの総合病院がある市民病院よりも南の地域でまとまった敷地面積が確保できることなどを条件に、具体的な候補地を決める方針です。高松市は基本構想の策定から5年ほどで新しい病院を開院させたいとしています。