山口放送局

2008年1月4日 6時28分更新

小児科医の集約化を検討


医師の不足から過酷な勤務を強いられている小児科の医師について、県では、医師を地域の拠点病院に集めて1人にかかる負担を減らす「集約化」の実施を検討することになり、ことし3月までに具体的な計画をまとめることにしています。

山口県は人口10万人あたりの小児科医の数が11点3人と中国地方の5つの県で最も少なく救急患者の診療を行う小児科医の中には36時間連続の勤務を強いられる場合があるなど大きな負担がかかっています。

このため、県では、主に公立病院を対象に、地域の拠点病院に医師を集める「集約化」の実施を検討し、1人にかかる負担を減らすための計画作りを進めています。

具体的には県内の15の病院を▼入院や救急を担う「連携強化病院」と▼主に外来業務を行う「連携病院」に分け、連携強化病院に勤務する医師を8人以上に増やしたいとしています。

どの病院を連携強化病院に指定するかや医師の具体的な配置については専門家で作る協議会などで地域の実情を考えながら慎重に検討し、ことし3月までに計画をまとめることにしています。