２日の午後１０時２０分ごろ東大阪市東鴻池町の市道で、ミニバイクに乗っていた大阪・大東市の自営業、西村正夫さん（４９）が右折してきた軽乗用車と接触しました。西村さんは胸を強く打っており、通報を受けた大東市消防本部の救急隊は、現場で応急措置をしながら東大阪市や大阪市など周辺の５つの救命救急センターに受け入れを要請しましたが、いずれもほかの患者を治療中などの理由で拒否されたということです。西村さんは、事故からおよそ１時間後に現場から１５キロ離れた大阪・吹田市の府立千里救命救急センターに運ばれましたが、容体が悪化し、大動脈損傷で死亡しました。救命救急センターは、２４時間態勢で救急患者を受け入れる３次救急の医療機関ですが、大東市消防本部は「正月で休みの病院が多いなか、受け入れ先の確保が難しかった。残念な結果となった」と話しています。大阪府内では、先月２５日に体調不良を訴えた富田林市の８９歳の女性が３０の病院に受け入れを断られ、その後、運ばれた病院で容体が悪化して死亡しています。