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フリーメイスンは世界最大、最古の友愛団体でありますが、世界中が一つの機構の下にあるのではありません。国ごとにグランド・ロッジがある場合、または米国のように各州にグランド・ロッジがあってそれぞれ独立の管轄権をもっている場合もあります。各グランド・ロッジは多くの場合、相互に友好関係にあります。

会員個人の宗教や政治的見解、活動は自由ですが、フリーメイスンの集会や会食などで宗教、政治に関する発言、いわゆる宗教活動や政治活動は厳しく禁じられています。これは団体の中立性を保つためです。

1.入会資格は成人男子であることが第一条件で、法的に自由であることです。ある国では18歳で成人とする国もありますが、我国では20歳です。女性は入会できません。此れは長い間の団体の慣行で、特別な理由を見出すことは出来ませんが、一説で、団体の前身であるとされる何百年も前の石工団体の時代に、女性が男子と一緒の作業が困難であったことに起因されているかも知れません。此れがその後の長期にわたる慣行となったと考えられます。しかし女性は、フリーメイスン後援による外郭団体として女性だけの団体があり、これに加入することが出来ます。

2.宗教、宗派は問いませんが、社会的に受け入れられているしっかりした信仰を持つことは会員の必要条件です。我国では、結婚式は神道その他で、葬式は仏教の場合が多いのですが、此れは宗教というよりは生活慣行ですから問題はありませんが、無神論者には入会資格はありません。

3.入会希望者には会員の推薦が必要です。友人、知人にメイスン会員がいない場合は、各地の支部(今後ロッジという)またはグランド・ロッジに頼んで会員を紹介してもらうことが出来ます。ロッジの事務所は集会日以外に誰もいないことが多いので、グランド・ロッジに連絡することが多いようです。具体的にはグランド・ロッジに連絡して(連絡先はこのページの「ロッジ」にあります)ご自分の名前、住所、電話番号、イーメールアドレスなどを登録して頂けば、後日担当者が連絡を差し上げます。担当者と連絡の上入会希望者の状況をお尋ねして、しかるべき会員を紹介い致します。

4.定職、定収入を持ち、キチンと家族を扶養していることも必要条件の一つです。入会にはそのロッジによって一定していませんが、大略、4万円から6万円くらいの入会金(一時金)が必要です。此れに加えてロッジにより4千円から8千円くらいの年会費が必要になります。時に慈善関係のキャンペーンなどがありますが、寄付金は個人の自由で強制的な寄付は一切ありません。

5.入会希望者は紹介されたロッジの会員と知り合いになり、この会員から推薦をもらうことが出来れば入会手続きに入ることが出来ます。入会に必要な申請書などの書類はロッジで用意され、必要事項を記入し入会金を添えて申し込みを行います。大体、2ヶ月くらいの団体内部の手続きが終わると、入会希望者とロッジ双方の都合の良い日を選び入会式を行います。当日はスーツなどの服装で出席するだけで、それ以外はロッジですべて準備をします。

6.入会式がおわると第1階級のメイスンになります。入会式の内容をよく理解するために、宣誓の内容や儀式の一部を暗記し、口頭試間を受けなければなりません。この試験を通過しなければ進級できませんが、通過すると進級式を経て第2階級のメイスンになります。同様にして第3階級のマスターメイスンに昇級しますが、此れまでに成るには大体3、4ヶ月くらいかかります。

7.マスターメイスンになると一人前のメイスンで、ロッジの運営に参画し、ロッジ役員の選挙に参加しまたロッジの役員となる資格も出来ます。さらに、主要な役員になると、グランド・ロッジの年次総会で選挙や運営にも携わることが出来ます。

8.メイスン会員は必ずどこかのロッジに所属していなければなりませんので、毎月の月例会に出席の容易な地区のロッジに入会の申請をしたほうが良いと思います。さらに、儀式を日本語で行うロッジ、英語で行うロッジと日英両方の言葉を使うロッジなどがありますから、最初に担当者と連絡の際にこの辺も考慮して入会先を決める必要があります。

広報委員会