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PRIDE武士道−其の十二−ウェルター級グランプリ2006 2ndROUND
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第11試合 ウェルター級GP2回戦
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2R判定 3−0
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■試合の見どころ
2回戦からシード出場となる昨年王者のヘンダーソン。三崎とは約5ヵ月の短いスパンで再戦となる。前回の雪辱と日本人初のダンヘン超えに意気上がる三崎に対し、ヘンダーソンはモチベーションの高まりが感じられない。魂の戦いで勝利を掴み、三崎が“外国人天国”ウェルター級に楔(くさび)を打ち込むか。
■試合経過
1R 三崎はリングを左右に回ってヘンダーソンの出方をうかがう。三崎がハイとローで仕掛けると、ヘンダーソンはフックを強振して組みついてくる。横への投げを打ち、テークダウンを狙うヘンダーソンだが、三崎は離れて距離を取る。 再び打撃戦に戻る。ヘンダーソンが読みづらい軌道のフックを当てて三崎をロープに追い込むが、三崎は逆に前へ出て足をかけてテークダウンする。すぐに立ったヘンダーソンは逆に三崎の足を刈ってテークダウン。しかしヘンダーソンは寝技へ行かず、三崎の頭部を蹴り飛ばそうとする。三崎もすぐに立って危機を回避する。 試合は再度の打ち合いに。有巧打こそ許してないが、独特のリズムでペースを握っているのはヘンダーソンか。しかし、臆さず打ち合いに臨んだ三崎はカウンターでフックを当て始め、ヘンダーソンの呼吸を乱すのに成功する。ヘンダーソンは強引に出て嵐を思わせる荒々しさでフックを振り回すが、三崎は腕を伸ばしてディフェンスし思うようにさせない。足の止まってきたヘンダーソンに三崎はフックを当てるが、ヘンダーソンもすぐに意地を見せて打ち返してくる。 残り時間3分。両者激しく手を出したためスタミナが苦しい。探り合うような見合いが続く。ヘンダーソンは口が開き苦し気な表情。三崎は右ローを送ってヘンダーソンをけん制する。さらに三崎の右アッパーがヒット。手数・足数が出ているのは三崎。三崎はその後も続けて右アッパーを振るい、逆にヘンダーソンのフックは頭を振ってかわす。三崎の跳びヒザは空振りに終わる。
2R 前へ出て行くのは三崎。ジャブを連続で突き刺す。ヘンダーソンの右ストレートが三崎をとらえるが、三崎は動きを止めず連続してのヒットを許さない。ヘンダーソンが右ストレートを再び当てると、三崎はすぐに左右のフックを連続で当て返す。緊張感のある打ち合いが続く。 こまめにジャブを送る三崎。ヘンダーソンはフックを振るってくるが、三崎は右フックを当ててヘンダーソンの足を一瞬止める。三崎、ヘンダーソンとも足を取り一度ずつテークダウンのチャンスをつかむが試合は打撃戦のまま進行する。 残り時間1分。ヘンダーソンが前へ出るが、三崎は左フックと右アッパーで押し戻す。三崎はミドルと右ローでヘンダーソンを前へ来させない。
判定は3−0で三崎。スタミナと手数で競り勝ち、日本人初のダンヘン越えに成功した。
■試合後のマイク
三崎 名古屋の皆さん、そして名古屋まで応援に来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。皆さんのパワーをひしひしと感じました。本当に皆さんのおかげです。皆さん、日本人は強いんです。成せばなる。越えられない壁はありません。次、決勝戦、郷野さんと、日本人が活躍する姿をその目で見に来いや!
■試合後のコメント
■三崎 「自分を信じてよかった」
――勝った時の心境は?
勝利しているわけですから、素直に嬉しかったです。
――チャンピオンに勝ったことは、自信になった?
ここまで来たら、みんな強いですから。どの試合も厳しい試合で、ぎりぎりの試合になることは分かっていますから。自分もその可能性があるんだと、自分自身にもあるんだと。
――相手は日本人キラーだったが
なめられちゃいけないですから。日本で開催されて、これだけ日本のお客さんがいるわけですから。
――右アッパーを多用していた理由は?
自分のなかでマイブームです。前回試合をしてみて、どこが弱点かトレーナーと話していて。勝つために何をやるのか。自分のいいところだけを引き出すようにしました。
――左足を引きずっているが
これは蹴って打撲したもの。試合中は折れても関係ないですから。試合中も痛かったですけど。
――ヘンダーソンの動きを見切っていた?
相手を冷静に見切ることができました。スタイルが100パーセント変わることはありませんから、そのへんでうまく見切れたんですようかね。前回はダメージを受けていますから。
――試合後、天を見上げていた時は、何を考えていた?
自分を信じてよかったなと。
――次は、誰と戦いたい?
誰とやっても、みんなに勝たなければ頂点に立てないですから。
■ヘンダーソン 「防衛戦? GP王者と大晦日にやってもいい」
――トーナメントが終わってしまったが、今の心境は?
もちろん満足していない。自分自身にがっかりしている。動きが鈍かった。スローな感じが試合に出てしまった。
――その理由は?
分からない。でもいつも通りの動きができなかった。前回よりもコンディションは良かったが、1Rから突っ立っているような感じになってしまった。そのまま三崎のペースで試合が進んでしまった。
――久しぶりの試合というのが影響した?
そうは思わない。この試合の前にも4カ月以上のオフを取ったこともあるし。ただ理由は分からないが、体がスムーズに動かなかった。それ以外の言い訳はない。
――判定には納得している?
どちらに転んでもおかしくない試合だった。だから判定が自分に転がらなかったのは残念。でも三崎がいい試合をしたと思う。
――前回と比べ三崎は変わっていた?
いえ、ごくわずかな動きの変化は見られたが、いつも通りに近かったと思う。前回も気持ちの強いところを見せたし、今回は自分が強いところを見せられなくて、三崎が強いところを見せたんだと思う。
――王者になって初の敗戦。防衛戦でもう一度、三崎とやりたい?
誰とでも構わない。それよりも自分自身が復活することが重要だと思う。大晦日にGPの王者と防衛戦を行ってもいい。
――誰がGPで優勝すると思う?
残念ながらほかの試合は自分がアップをしているときだったので見ていない。ただ試合の前にこの質問をされたら、自分と答えていた。自分自身が負けることは考えていなかったからね。
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