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救急5カ所たらい回し 事故の男性死亡

1月4日0時5分配信 産経新聞


 大阪府東大阪市で2日夜、交通事故に遭った男性が、府内の5つの救命救急センターで「満床」や「治療中」などを理由に搬送受け入れを断られていたことが3日、わかった。男性は事故から約1時間後に、現場から約15キロ離れた同府吹田市の千里救命救急センターに運ばれたが同日午前、死亡した。男性が断られた5施設は、いずれも生命の危険に瀕した人が運ばれる3次救急医療機関で、最終的な受け入れ先にまで断られた格好だ。
 河内署によると、死亡したのは大東市灰塚のトラック運転手、西村正夫さん(49)。
 搬送した大東市消防本部によると、救急隊が午後10時33分に現場に到着。西村さんは胸を強く打ち、意識はあるものの、強いショック状態だった。同隊は生死にかかわる危険な状態と判断し、現場から近い病院に受け入れを要請したが、5施設に「治療中」や「救急ベッドが満床」などの理由で断られたという。
 約30分後、吹田市の救命救急センターで受け入れが決まり、発生から約1時間後の午後11時35分に運び込んだが、翌3日午前1時40分ごろ、死亡した。搬送が遅れたことと死亡との因果関係ははっきりしないという。
 事故は2日午後10時20分ごろ、東大阪市東鴻池町の交差点で、西村さん運転のバイクが、右折しようとした大阪市淀川区の会社員男性(28)の軽自動車と衝突した。
 現場から最も近い東大阪市の府立中河内救命救急センターは当時、救急専門医を含む3人の医師が当直勤務していたが、2人の重症患者を治療中で、「これ以上の対応は無理」と断った。当時は年末年始の特別なシフトではなく、通常の当直勤務だったという。
 救急医療機関は患者の病状に応じて1次、2次、3次に分けられ、生命の危険があり高度な医療が必要な場合は3次とされる。府内に11機関あり、救急隊が現場で患者の病状を判断し、適切な医療機関に搬送する。

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最終更新:1月4日0時5分

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