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サル社会にも「売春」が存在? メスは交尾の代価に毛づくろい要求

  • 2008年01月03日 12:26 発信地:パリ/フランス
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都内の上野動物園(Ueno Zoo)で飼育されているニホンザル(2007年8月17日撮影)。(c)AFP/Yoshikazu TSUNO

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【1月3日 AFP】「売春」は人類最古の職業といわれているが、進化の過程と深い関わりがあるかもしれない。6日発行予定の英科学誌ニュー・サイエンティスト(New Scientist)で発表される研究で、雄ザルが交尾の代価として雌ザルに毛づくろいすることが明らかになった。

 研究を行ったのは、シンガポールの南洋理工大学(Nanyang Technological University)のMichael Gumert氏。インドネシアの中カリマンタン(Kalimantan Tengah)州で、20か月間にわたりカニクイザル50匹を調査した。

 その結果、雌は1時間に平均1.5回交尾するが、雄に毛づくろいしてもらった後は3.5回に増えることが明らかとなった。また、毛づくろいしてくれた体格の良い雄をパートナーに選ぶ傾向があることも分かった。

 また、1か所に雌が複数いた場合、交尾の「価格」は大幅に下がり、たった8分間の毛づくろいで交尾が可能となる。一方、ほかに雌がいない場合、交尾の前に最長で16分間の「奉仕」のが必要となる。

 この研究結果は、生物学的な需要と供給が社会行動を決定するという理論を裏付けたされている。(c)AFP

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