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【TOKYOの時代】(8)新東京タワー 下町の活性化に期待 (1/4ページ)

2008.1.3 08:24
このニュースのトピックスTOKYOの時代

 

「訪日促進」も追い風

 東京・下町の新たなランドマークとして、2011年度に高さ約610メートルの新タワーが完成する。1958年に港区に完成した東京タワーに代わり、地上デジタル放送用の電波塔として建設される。カナダの「CNタワー」の高さ553メートルを上回り、世界一の電波塔になる新タワーは、国内、海外からも多くの観光客を呼び寄せられると、下町活性化の要として周辺地域からの期待も高い。

 東武伊勢崎線業平橋駅前に広がる空き地。周辺には高いビルもない。11年度にはここに、高さ世界一の電波塔がそびえ立ち、静かな景観は一変する。

 新タワーは、東武鉄道が総事業費500億円を出資し、子会社の新東京タワー株式会社が東京・押上で08年度に着工、11年度に完成させる。東武グループの歴史の中でも「最大規模の開発の一つ」(業平橋押上地区開発事業本部の福水正徳課長)であり、タワーの集客力が鉄道利用の促進と同社のブランド価値向上につながると、期待は高い。

 彫刻家の澄川喜一氏、建築家の安藤忠雄氏がデザイン監修する新タワーは、先進的でありながら日本古来のデザインの特徴を取り入れたものになる予定だ。詳細は未定だが、6・4ヘクタールの敷地内には、レストランやエンターテインメントなどの商業施設やオフィスが入居し、初年度は540万人、30年平均で270万人の集客を見込む。年間の観光客数が210万人という墨田区にとって、新タワーがもたらす波及効果は高い。タワーが完成すれば、隣接する台東区の上野・浅草を訪れる3000万人が墨田区にも足を運ぶ。

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