2008年1月3日 9時52分更新
深刻な産婦人科の医師不足に対処するため、医師にかわって助産師が出産に対応する県立釜石病院の院内助産は順調に利用が伸びていることが分かりました。
「院内助産」は産婦人科の深刻な医師不足が続く中、医師の負担を軽減するため、妊娠の経過が順調な場合は助産師だけで出産に対応するシステムです。
県内では釜石市の県立釜石病院で去年8月から助産師17人の体制で「院内助産」の取り組みが始まりましたが、12月にかけて出産した110人のうち、75%にあたる82人は助産師だけで出産への対応をしたということです。
これによって出産対応のための深夜の医師の呼び出し回数はこれまで1か月に15回程度だったのが3回にまで減り、医師の負担軽減に一定の効果が上がっているということです。
岩手県医療局では今後、院内助産のシステムを他の県立病院にも導入していきたいとしています。