美しく広がるサンゴ礁の海。 そのサンゴの体の中には 「褐虫藻(かっちゅうそう)」と呼ばれる藻(も)の 一種が共生しています。この 「褐虫藻」が光合成をする ことで、サンゴに栄養を与え、 サンゴ自身はさらに上へ、 沖へと成長していきます。
しかし、水温の高い状態が 続くと「褐虫藻」が体内か らいなくなってしまい、藻類(そうるい) の持つ色素も失ってしまう ために、色とりどりだった サンゴは白く見えてしまう のです。これが、問題の「サン ゴの白化(はっか)」現象です。そして、 「褐虫藻」との共生関係を失 ったサンゴは栄養不足に陥 り、やがて死んでしまう・・・ サンゴが教えてくれる、地球 温暖化の悲しい事実です。
美しいサンゴ礁を守ること は、生命の共生を守ること。 キヤノンは「企業理念=共生」 に基づき、環境活動を推進 しています。「つくる」→「つ かう」→「いかす」。そして また「つくる」。製品ライフ サイクルのすべてのステー ジで、CO2排出削減をめ ざしています。かけがえの ない地球環境、豊かな自然 の生命を守るために、私た ちは今年もまた、その持て る技術力で、たゆまぬ努力 を重ねてまいります。
――キヤノン
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