2007年01月24日

「不正やるのは彼(秋山)だけじゃないからね」。アサヒ芸能で専門誌記者が激白

 さて、kamipro、ゴング格闘技、格闘技通信が相次いで今月号を発売し、秋山成勲vs桜庭和志問題について書いているわけですが、それらは読んでいる人も多いでしょうし、本音も書かれていない可能性が高いので(笑)、ウチはスルー。

 それよりも今週号のアサヒ芸能(2月1日号)に面白い記事が載っていたので、そちらを紹介します。

asagei2007_0201_001.jpg

 タイトルは、

秋山成勲 K-1永久追放処分『9月解除』の裏シナリオ!
「不正やるのは彼だけじゃないからね」


 この記事には「格闘技専門誌編集者」と「秋山の柔道家時代をよく知る人物」が登場し、興味深いコメントをしているので、一部を引用&ツッコミしていきます。

秋山は当然、確信犯なんでしょうが、無期限出場停止と言われたら『何で俺だけ?』が本音でしょう。11日のクリーム塗布発覚会見では罪悪感などなく、すごく堂々としていた。『みんなやってるだろう』と言わんばかりに。彼だけじゃないのは、K-1の人たちもわかっている。でも勝つために、それだけ必死なんだからしかたがないと見過ごした部分が多くて、そのツケが一気に爆発した感じですね」(格闘技専門誌編集者)
 内部事情に詳しい記者たちもアゼンとした。クリーム類など「リングス」の選手なら普通に使っていたし、表に出ないだけで、どの団体でもこの種のトラブルはいくらでもあったからだ。

 どーですか、みなさん! 秋山は本音では謝罪の気持ちなんてこれっぽっちもないみたいですよ(苦笑)。

 リングスでは当たり前だったというのも興味深いですね。私の聞いた話では特にリングスオランダの選手は当然のように使っていたみたいですよ(笑)。ヘルマン・レンティングなんて平気で相手の鼻や口に指突っ込んでたからなぁ。地元で“タマの取り合い”やってるような連中(リングスオランダは用心棒やってる人が多かった)は反則なんてヘでもないんだろうね。

対戦相手が反則をアピールしたら内々でこっそり片づけるのが慣例。だが今回は大みそかに、ふだん格闘技を見ない人たちにまで反則行為が明らかになったことと、ネット中心に悪質な憶測情報、秋山に関する誹謗中傷などが飛び交い、テレビ局、スポンサーにまで悪影響を与えてしまったことで収拾がつかなくなった。PRIDEが地上波から撤退した今、谷川氏がプロデュースするHERO'Sは、さらに市民権を得てメジャー化しようとしているやさき。世論に対する見せしめが必要と考え、断腸の思いで、秋山をスケープゴートしたのでは」(格闘技専門誌編集者)

 このコメントをした「格闘技専門誌編集者」が誰かは知らないが、文脈を追っていくと業界関係者とネット世論の“温度差”を感じてしまう。「K-1から圧力を掛けられた」とかそういうのではなく、「今までもあったことなのに大げさ過ぎだよ。ネットの連中はなんでそこまで熱くなってるの?」というのが本音のように聞こえてしまう。まぁ実際問題“格闘村”の間ではそういう感じになっているらしいです。

「断腸の思いで、秋山をスケープゴートした」ということは、推定3000万円のファイトマネーはやっぱり没収されなさそうな気がする。それどころか1、2大会欠場する分の“損失補てん”すら行われるかも! これはプロレスの話だけど、FMWでミスター・ポーゴが引退するものの半年後に復帰するというアングルを仕掛けた時に、ポーゴに半年間ギャラを支払い続けたことがあったのです。

「彼はプレッシャーなんて関係ない。もともと常人とはメンタリティが違うんです。とにかく選手は『負けたら終わり』で『見つからなければすべてOK』という考え方ですから。そこがトラブルを必要以上に大きくさせているわけ。今回、柔道関係者の間から『またかよ、秋山』という声も上がっていますが、アマ時代は柔軟剤を使って柔道着を滑りやすくして試合を有利に進めるのが得意技でしたからね」(秋山の柔道家時代をよく知る人物)

 ・・・どうやら秋山の辞書には「正々堂々」という文字が無いようです(;・∀・)。エンペラー吉田さんの座右の銘「偉くなくとも正しく生きる」という考え方は厳しいプロの世界では通用しないということでしょう(笑)。あ、厳しいアマの世界でも不正してたか(笑)。

「モラル面でファンの反発を招くから、当面、厳しい姿勢を貫くだろう。だが、秋山は間違いなく今年の年末には復帰している。早ければ秋口、9月ごろ。よくも悪くも、HERO'Sは秋山を軸にするしかないのだから。第一に、TBSが高視聴率が確実視される再戦を見過ごすはずがない」(格闘技専門誌編集者)

 まぁ大晦日の前に最低1試合はやらせるでしょう。TBSは偶数月がK-1MAX、奇数月がHERO'Sみたいなので、9月どころか7月とか5月にでも復帰しそうな。それにしてもTBSは「八百長亀田」と「ヌルヌル秋山」という2つの爆弾を抱えてしまいましたね(笑)。

 で、秋山の復帰に向けてどのようなレールが敷かれているかというと・・・。

「そこはドラマのTBSが本領発揮。秋山のことを心配しているという前田日明とのタッグ、友情出演・清原和博で、汚名返上にかけるプロ格闘家の再生ドラマが展開されるのでは。谷川氏も、『アマチュアの試合などは出場してもかまわない』と言っているから、底辺からはい上がる男のドラマができる。ひょっとするとリングス復活宣言をした前田が、秋山を所属選手として『Dynamite!!』に参戦させる可能性もあるのでは」(格闘技専門誌編集者)

 最後は妄想な部分も多いのだが、現実に2月から始まるオリックスの宮古島キャンプに秋山が表敬訪問するらしいし、そこで清原との“ドラマ”が展開されることは確実。前田日明にしても、K-1は前田のことを生かしているとは言いがたいので、「前田さん、一肌脱いで下さいよ」となる可能性は高い。

 なるほど、リングス復活を利用するというのはアリかも。私は前田日明がトップのリングスには興味あるが、FEGの下部組織のリングスには大して興味はない。どうせ後楽園ホールかディファ有明、もしくはZSTの聖地であるZEPP TOKYOで興行打つんだろうし。でも、そのリングスで秋山が復帰戦やるとなったら注目度は増すわな。前田が「秋山を許してやってくれ」とアピールすれば、格ヲタも黙らざるをえない!?

 今回の問題は格闘技が市民権を得るための“通過儀礼”だったのかもしれない。格闘村の論理と世間の論理(ネットの論理?)のズレが問題を拡大させたのかも。

 もちろん真剣勝負が前提であるべきなのだが、真剣勝負の中に絶妙にうさん臭さがブレンドされているのがK-1やPRIDEの魅力だと私は思っている。今後はそういうことも言ってられなくなるかもしれないね。

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【その他気になったニュース】
五味、三崎、マッハ、中村がラスベガス大会参戦=PRIDE サムライ魂を持った4選手がアメリカに乗り込む!(スポーツナビ)
■「PRIDE.33“SECOND COMING”」
2月24日(土)米国ネバダ州・トーマス&マックセンター

【発表対戦カード】

<ライト級ワンマッチ>
五味隆典(日本/久我山ラスカルジム/PRIDEライト級王者)
ニック・ディアス(アメリカ/シーザー・グレイシー柔術)

<ウェルター級ワンマッチ>
三崎和雄(日本/GRABAKA/PRIDE2006ウェルター級GP王者)
フランク・トリッグ(アメリカ/RAWチーム)

<ライト級ワンマッチ>
桜井“マッハ”速人(日本/マッハ道場)
マック・ダンジグ(アメリカ/LEGENDファイトチーム/チームエクストリーム)

<ミドル級ワンマッチ>
中村和裕(日本/吉田道場)
トラビス・ビュー(アメリカ)

【既報対戦カード】

<PRIDEミドル級タイトルマッチ>
[王者]ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル/シュートボクセアカデミー/PRIDEミドル級王者)
[挑戦者]ダン・ヘンダーソン(米国/チームクエスト/PRIDEウェルター級王者)

 前回以上にアメリカ向きのカードになった。五味vsディアスは噂通り。アメリカ全敗したら現地の人は怒らないだろうね?

オロゴン兄弟、武田幸三と合体! 打倒小比類巻が見えた!?=K-1MAX 鬼のローキックを手取り足取り伝授(スポーツナビ)
 武田はコヒにKO負けしたことあるからねぇ。打倒コヒを“弟子”に託したか。

ホルマンが3・3総合格闘技デビューへ(日刊スポーツ)
 37歳でUFCデビューとは。

ローションを手に入れたぞ(元DDTプロレス一宮社長奮闘記)
本日の偽造 1(元DDTプロレス一宮社長奮闘記)
本日の偽造 2( ヌルヌル)(元DDTプロレス一宮社長奮闘記)
本日の偽造 3( ローション)(元DDTプロレス一宮社長奮闘記)
 実際に秋山が使用したとされるローションを使ってみたら笑っちゃうぐらい滑るらしい(笑)。ドンキホーテ六本木店と新宿店で買えるらしい。

ボクシング界で会長選巡り場外乱闘ぼっ発(日刊スポーツ)
原田氏は、輪島氏が一部の報道機関に「原田氏から、選挙には出ないので次はよろしく頼むと言われた」と語ったことに、怒りをあらわにした。

 原田氏「退任すると言ったことはない。(輪島氏は)ルール違反だ」。

輪島氏、原田会長に不快感=ボクシング(スポーツナビ)
「原田会長から今期限りで辞めるとはっきり聞いたから、立候補しようと決めたのに、またやると言っている。今の日本協会は自分たちだけがいいようにやっている。不満だ」などと語り、不快感を示した。

 なんだよ、それ(苦笑)。

日本人と八百長について。(ターザンカフェ)
 「日本人は真剣勝負よりも八百長という言葉の方が、何倍も好きだと思うよ」だって(笑)。そうかもしんない。

【海外総合】ヒョードル vs リンドランド 決定(NHBnews PRO)
 4月6日に予定されているBodogFIGHTにて。ホントかよ!? マット・リンドランドの戦績はこちら↓

Matt "The Law" Lindland(SHERDOG FIGHTFINDER)
 UFC29の安生洋二戦は観戦しています。代々木第2体育館だった。ヒクソン戦から多くを学んだ安生はやってくれると期待していたが、何も出来ずに完敗だった・・・。

ヒョードルとは体重差ありすぎだと思うのだが/人気blogランキング
 
posted by ジーニアス at 08:14 | Comment(3) | TrackBack(1) | K-1
この記事へのコメント
>アメリカ全敗したら現地の人は怒らないだろうね?
アメリカではPRIDEとUFCの観客は全然被らないですからねぇ。PRIDEベガスの観客はUSAではなくヒョードルコールあげる人たちで、UFCの観客はミルコ登場の煽りで全く無反応な人たちですからね(苦笑)。
あ、それからPRIDEベガスのPPVがアメリカで15万件も売れたそうですよ。UFCの70万件には全く及ばないものの初上陸で15万件とは大したもんです。
http://www.sanspo.com/fight/top/f200701/f2007012404.html
Posted by 特命 at 2007年01月24日 21:32
ターザン今頃になってUFCバブルの話題に飛びついているよ。遅すぎ(苦笑)。
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/50705178.html?1169648974
Posted by 特命 at 2007年01月24日 23:31
>特命さん
ミルホンネットの方は知りませんでした。ターザンはkamipro読んでないかもしれませんね(笑)。ターザンカフェにも書かれてないからkamipro編集部ももう送ってないような気がするのですが。
Posted by ジーニアス at 2007年01月25日 03:20
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Weblog: ■褐色のサムライ
Tracked: 2007-01-24 23:17
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