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核燃料再処理工場で油800リットルが漏れる 青森

2008年01月02日08時19分

 1日午後6時ごろ、青森県六ケ所村の日本原燃の使用済み核燃料再処理工場で、作業中の社員から「前処理建屋で煙が出ている」と六ケ所消防署に通報があった。

 同消防署や同社などが調べたところ、前処理建屋3階にある使用済み核燃料を剪断(せんだん)する装置から、駆動用の油約800リットルが漏れているのが見つかった。火災ではなく、同社は「油が霧状に噴き出し、煙のように見えたと思われる」としている。油に放射性物質は含まれておらず、室内外への放射能漏れはないという。

 事故当時に行われていた剪断作業は停止。2日も原因を調べるが、作業再開のめどは立っていない。

 同工場は、使用済み核燃料を再処理する国内初の商業用施設。早ければ今年2月に本格稼働する予定で、現在はアクティブ試験(試運転)を進めている。

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