阪神大震災の野島断層の保存館をリニューアル2008年01月02日 兵庫県淡路市教委は、阪神大震災を引き起こした野島断層を保存している淡路市小倉の北淡震災記念公園の「野島断層保存館」と被災民家を展示している「メモリアルハウス」を来年3月下旬までにリニューアルする、と発表した。館内を薄暗くして断層を際だたせるほか、地面から切り出した断層に触れられるようにして、来館者の減少に歯止めをかける。
市教委によると、設計施工費は約1億1000万円。リニューアルに向けて積み立てた市の基金を取り崩す。建物は県の所有物だが、管理する市が補修費を負担する契約になっているという。 断層保存館では、140メートルにわたって展示している断層のうち、保存館入り口付近の約50メートルを照明で浮かび上がらせる。通路にモニターを置き、断層を上から撮った映像も映す。断層を切り取った断面を展示し、手で触れられるようにする。 メモリアルハウスでは、間仕切りを撤去して新たに和室部分に入れるようにする。非公開だった隣の農業用倉庫(約80平方メートル)を改装し、活断層の仕組みや世界の活断層が分かるパネル、液状化現象を体験できる実験装置などを置く。 同保存館は98年4月、メモリアルハウスは99年4月に開館した。98年度は282万6000人が来館したが、06年度は30万8000人に低迷している。 建物の傷みも激しく、雨漏りもあるため、屋根の境目を目張りするシーリング工事(256万円)をするほか、案内板や手すり、床などを補修する。 PR情報この記事の関連情報コミミ口コミ
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