 |
ポーズをとるヒョードル(左)と目も合わせられず恥ずかしがる崔洪万
|
 |
大巨人がビビった!?「やれんのか!大晦日(みそか)!2007」(さいたまスーパーアリーナ)に出場する大巨人、崔洪万=チェ・ホンマン=(27=韓国)が29日、都内で行われた会見で対戦相手のエメリヤーエンコ・ヒョードル(31=ロシア)と初遭遇した。身長で36センチ、体重で58キロ上回る崔洪万だが、照れ笑いを浮かべるなど力強さがない態度に終始。陽動作戦なのか、ふぬけ状態なのか。大巨人に異変が起きている。
【「やれんのか!大晦日!」対戦カード】
世紀の決戦を前にしても、息の詰まるような緊迫感はまるでなかった。恒例のツーショット撮影。先に壇上に登場した崔洪万はヒョードルの姿を見るや、律義に頭を下げ、敬意を表した。ファイティングポーズを要求されても、2メートル18の巨体を丸くして照れ笑いを浮かべるありさま。戦闘意欲どころか緊張感ゼロの初遭遇に、周囲はすっかり拍子抜けだ。
大巨人の異変はそれだけではなかった。「氷の皇帝」の威圧にビビったのか、報道陣に囲まれても歯切れのいい言葉は影を潜めてしまった。照れ笑いについて「よく分からない」とかわすと「はい」「そうですね」を連発。「ヒョードルの試合はあえて見ない。見てしまうと、心配になったり、怖さが出てしまうから」と何とも弱気な発言まで飛び出した。
K―1とPRIDEの大連立によって実現したビッグカード。総合ルールでのPRIDE王者ヒョードルとの対戦は、K―1を主戦場とする崔洪万には分が悪い。そのためルール選択も消極的で、「4点ポジション状態での頭部へのひざ蹴り」ルールの不採用を提案。これは通常、体重差が10キロ以上ある対戦で体重の軽い方が採用するかどうか選択できるルールだが、提案したのは58キロも重い崔洪万の方だった。
ここまで「弱気」に構えられると逆に不気味にも映るが、現時点で崔洪万不利は否めない。「ダウンを奪われない自信はある。秘策はあるし、楽しみだよ」。陽動作戦以外に「ウルトラC」を用意しているのは、せめてもの救いだった。
|