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明日へアタック〈上〉個性光る双子センター

北海道女子 川合葉月・双葉

川合葉月(左)と妹の双葉
北海道女子の軸となる姉の川合葉月(左)と妹の双葉

 「JOCジュニアオリンピックカップ 第21回全国都道府県対抗中学バレーボール大会」が、24日から4日間、大阪府立体育会館などを舞台に開かれる。将来、世界に羽ばたく可能性を秘めた逸材が集う大会は、これまで数多くの全日本代表選手を生んできた。1100人を超える今回の参加選手の中から、注目のプレーヤーを紹介する。

 ともに1メートル80のすらりとした長身。ポジションも同じセンターとあっては、対戦相手が困惑するのも無理ない。北海道の中軸を担う札幌大谷中3年、川合葉月と双葉は、双子姉妹だ。

 顔もそっくりで、2人とも長身を生かしたブロックが大きな武器と共通点は多い。姉の葉月が試合で左足をねんざした数日後、妹の双葉も同じ足をねんざするという不思議な出来事があったほどだ。

 しかし、異なる個性が光る瞬間がある。2人が「攻撃で一番自信がある」と口をそろえる速攻で、スパイクを放つ時だ。葉月は左利きで角度をつけて打ち分け、右利きの双葉は思い切りのよい強打を得意とする。

 札幌大谷中の朝倉美紀監督は「葉月は優しくておっとりした性格で、双葉は気が強くてしっかり者。プレーにも性格が出ている」。競技に楽しさを感じるポイントも違い、葉月が「みんなでボールをつないで点を決めた時が一番うれしい」と言えば、双葉は「自分でブロックを決めると、スッとする」と話す。

 8月の全日本中学校選手権でベスト8入りした札幌大谷中からは、川合姉妹とセッターの高橋佑芽(3年)の3人が選ばれた。「私たちが全国での経験を生かして、チームを引っ張りたい」と目を輝かせる高橋。全国でもトップクラスの長身センター2人と、それを生かす術(すべ)を知るセッターは北海道にとって頼もしい存在だ。

 「みんなで楽しくプレーして、決勝トーナメントに進みたい」。それぞれ違う輝きを放つ双子は、大会にかける意気込みを同じ言葉で表現した。

 「JOCジュニアオリンピックカップ 第21回全国都道府県対抗中学バレーボール大会」が、24日から4日間、大阪府立体育会館などを舞台に開かれる。将来、世界に羽ばたく可能性を秘めた逸材が集う大会は、これまで数多くの全日本代表選手を生んできた。1100人を超える今回の参加選手の中から、注目のプレーヤーを紹介する。


2007年12月20日  読売新聞)
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