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5年ぶりにダルビッシュとのコンビ再結成の可能性が浮上
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日本ハムが、来秋ドラフトで東北福祉大の真壁賢守投手(21)を上位指名候補選手にリストアップしていることが30日、分かった。同投手は東北高でダルビッシュ有投手(21)との二枚看板で3季連続甲子園に出場し、03年夏には準優勝に貢献。黒縁メガネがトレードマークで「マカベッシュ」、「メガネッシュ」の異名を取った。日本ハムに入団が決まれば、ダルビッシュとのコンビが5年ぶりに復活する。
メガネをかけた右腕のサイドスローとして甲子園を沸かせた真壁が、東北高時代の同級生であるダルビッシュと5年ぶりにチームメートとなる可能性が出てきた。日本ハムの山田GMが「高校時代から注目していた存在。当時から(大学進学から)4年後が楽しみだと思っていた」と言及。来秋ドラフトの指名選手としてリストアップしていることを明かした。
真壁は04年ドラフト時には大学進学を表明し、ドラフト指名候補から外れたが、日本ハムでは同ドラフトで1巡目指名したダルビッシュとともに、一時は“両獲り”を目指していた経緯がある。東北福祉大進学後、2年春にリーグ戦初登板。その後は先発ローテーションの一角を担い、今年6月の全日本大学選手権では準々決勝の創価大戦で救援し3回無失点。今秋のリーグ戦でも、得意のシンカーとスライダーを武器にチームの3季連続通算53度目の優勝に貢献した。その中、山田GMは「2年前に実際に見て、いい球を放っていた。残念ながら今年は僕は見ていないが、スカウトから順調に育っているとの報告を受けている。当然、来年も引き続き注目していくことになるでしょう」と話した。
事実、現場サイドからも右の変則タイプの補強を求める声が挙がっている。立石が今季限りで球団職員へ、鎌倉は05年の右ひじ手術が影響して引退。横手ながらMAX144キロの右腕は魅力ある存在だ。
真壁自身も「(ダルビッシュ)有とか涌井(西武)と一緒にやってきたプライドがあるし、自分も同じ舞台に立ちたいという気持ちはある」と、現段階ではプロ入りを志望している。ダルビッシュとは高校卒業後も親交を温めており、今年7月には仙台市内で会食。「サエコさんと付き合い始めた頃から“結婚するかも…”と聞いていた。有は公私ともに充実していますね」。来季はダルビッシュ同様“マカベッシュ”の動向からも目が離せない。
◆真壁 賢守(まかべ・けんじ)1986年(昭61)5月3日、宮城県村田町生まれの21歳。村田第3小学校4年から野球を始め、村田一中三年時には軟式の東北大会で優勝投手。03年夏の甲子園、準々決勝の光星学院(青森)戦ではダルビッシュを押しのけて先発。5回2/3を1失点に抑える力投を演じた。右投げ右打ち。1メートル79、83キロ。血液型A。
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