天皇陛下「一人一人にとって幸せな年に」

　新年にあたり、宮内庁が天皇ご一家の映像を公開した。また、天皇陛下は「新しい年が国民一人一人にとって幸せなものであり、世界の人々が互いに信頼し合って暮らしていける社会が築かれていくことを願っています」と感想を発表された。

　公開されたのは、愛子さまや悠仁さまを囲んで一家だんらんする天皇ご一家の最新映像。悠仁さまが立ち上がって数歩歩いたり、天皇陛下に木のおもちゃを渡したりするほほえましいシーンもあった。

　天皇陛下は新年にあたり、去年の石川県と新潟県の地震を振り返り、「厳しい冬を過ごす被災者の苦労が察せられます」と述べた上で、「新しい年が国民一人一人にとって幸せなものであり、世界の人々が互いに信頼し合って暮らしていける社会が築かれていくことを願っています」と感想を発表された。

　また、天皇・皇后両陛下は、去年のできごとについて詠んだ歌を発表された。このうち天皇陛下が詠まれた「被災せし新潟の人はいかにあらむ暑さ厳しきこの夏の日に」という歌は、被災地の人々を心配した気持ちをうたったもの。

　１日は、皇居で新年の祝賀行事が行われる。静養に入って５年目の皇太子妃雅子さまと、肩から腕にかけて痛みを感じている秋篠宮妃紀子さまは、体調を考慮して、両陛下にあいさつをする祝賀の儀だけに出席される。