◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
◆やれんのか! ○エメリヤーエンコ・ヒョードル(1R1分54秒 腕ひしぎ逆十字固め)チェ・ホンマン●(31日・さいたまスーパーアリーナ) “皇帝”エメリヤーエンコ・ヒョードル(31)=ロシア=が、戦りつの一本勝ちでラスト興行を締めくくった。K―1の“韓流大巨人”チェ・ホンマン(27)と対戦し1回1分54秒、腕ひしぎ逆十字固めで完勝。身長差36センチの218センチ規格外ボディーを持つ相手の右腕を、全身でからみつくようにしてへし曲げた。最後の舞台をきっちり決めた人類最強は「また日本にきて試合をする」と別れを惜しむ2万超のPRIDEファンに約束した。
格闘技ブームの一時代を築いたPRIDEは、大みそかの夜の熱闘とともに10年の歴史にピリオド。最後の幕は、PRIDEが生んだ“60億分の1の男”の手によって下ろされた。いまや1試合で200万ドル(約2億3000万円)を稼ぐ大物参戦は不可能と言われたが、旧PRIDEスタッフ有志の努力とK―1との大連立で実現。ヒョードルも「やれんのか」の合言葉に心を打たれ、他の選手らとともにラスト興行に集結した。
本来はメーンの試合は、テレビ生中継のために2試合も前倒しとなったが、人類最強男にとっては、そんなの関係ねぇ! ホンマンに真正面からタックルを仕掛ける肉弾戦を見せつけた。団体は完全消滅し、今後、選手は離散する。だが、数々の名勝負とともに格闘技ファンの記憶の中で生き続ける。
(2008年1月1日06時00分 スポーツ報知)