「本当に良いテレビを作りたい」 その3
「目にやさしい――」 みなさんも、某企業のCMで耳にしたことがあると思います。
しかし、それらは果たして本当に目にやさしいと言えるのでしょうか。
とりわけプラズマは、決して目には良くありません。実証できます。
特に子供にとっては深刻な問題です。
子供の目というのは、3歳から5歳まではまだ視力がはっきりしなく、
生まれてきたばかりの赤ちゃんの視力は0.2ぐらいです。
しかし、今の子供たちは2歳くらいからテレビを見始めます。
2メートル以上はテレビから離れて見なければいけないですが、
子供たちはそんなことはしませんよね。
メーカーは量販店ではこれだけの距離で配置できるとしながらも、
メーカーはCMでごまかしていると私は思っています。
本当の意味でHD (ハイディフィニション) とは、どういうことか。
まず、アスペクト比率が16:9であること。そして、重要なのがドット数ですね。
1980×1020がほとんどのメーカーですが、FORIS.HDは1980×1200です。
たとえば、フィルムで撮った映像は1秒間に24コマ動きます。それをそのまま
今のフルハイビジョンで見ようと思っても、それらはちゃんとリゾルーション、
解像度は持っていないと言えます。
本当に実証したのはFORIS.HDしかないと思っています。
我々はこれを開発するのに2年ぐらいかかりましたが、今はメーカーは量販店の言いなりで
商品開発するのに6ヵ月ですからね。
これが中国や韓国になるともっと顕著です。いかに早く、いかに量を、いかにバリエーション、
シリーズを出すかだけを競い合っていて、ユーザー無視だと思います。
FORIS.HDと命名したのは、「ハイディフィニション」 と明確に分かるように、という考えからです。
本当の意味でハイディフィニション、つまり本当のフルハイビジョンが見える
唯一の液晶映像ステーションです。
EIZOシリーズは、基本的にはパートナーシップを結んでいる店でしか売っていません。
店頭販売は、カッシーナや高級オーディオショップなど、真のユーザーに向けて訴求し、
あとはほとんどがダイレクトインターネット販売です。
EIZOファンの方は、「良いモニターを見たい」 と思ってくださっている方が非常に多いのです。
作り手と使い手の心が通じていると思うのですが、今回はいかに若い女性にもアピールしていくかを考え、
価格帯も少し下げました。僕はもっと高くても良いと思っているのですが (笑)。
製品の価値をしっかり分かって映像のある豊かな生活を楽しんで下さる方が
買ってくれればいいな、と願っています。
Posted on 2007/12/28