乳がん誤診で乳房切除 手術後に良性と判明 福岡の病院2007年12月31日 福岡県田川市の社会保険田川病院(吉村恭幸院長)で昨夏、良性の腫瘍(しゅよう)を乳がんと誤診し、30代の女性患者の左乳房を切除していたことがわかった。手術後に摘出した腫瘍を調べたところ、良性であることが判明したという。同病院は「結果として診断が間違っていた」として、女性と家族に謝罪した。 同病院によると、女性は07年6月、「左胸にしこりがある」として同病院外科を受診。担当医師が触診で左乳房に直径3センチ以上のしこりがあることを確認した。マンモグラフィー(乳房X線撮影)や超音波検査(エコー)も実施。細胞を採取する細胞診検査で、がんの疑いが最も高い「クラス5」の結果が出たという。同病院は乳がんと判断し、7月の手術で乳房を切除した。 しかし、手術後に摘出した腫瘍を詳しく調べたところ、がんではなく良性で、乳房を切除する必要がなかったことが判明。同病院は女性に誤診だったことを伝えて謝罪した。同病院で「クラス5」の結果が出て、腫瘍が良性だったケースは初めてという。 吉村院長は31日、記者会見し、「がんだと判断したが、結果として間違っていた。患者さんや家族に申し訳ない。何らかの償いをしなければならない」と述べた。 この記事の関連情報健康
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