MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

ニュース:政治 政局政策地方行政写真RSS feed

日本、東南アジア外交再構築 ばらまきに対し着実援助  (1/2ページ)

2007.12.31 23:47
このニュースのトピックス中国経済

 日本が、昭和52(1977)年に「福田ドクトリン」を打ち出した故福田赳夫元首相を父に持つ福田康夫首相の下で、対東南アジア外交の立て直しに動き始めた。中国の対東南アジア支援がばらまき型ならば、日本の援助は貧困地域の改善とASEAN(東南アジア諸国連合)との連携強化を着実に目指す援助といえる。存在感を強めている中国に伍して、再び同地域で影響力を回復できるのか。今後の対東南アジア外交の行方は日本外交再興への試金石となる。(赤地真志帆、坂本一之)

 ■高い評価

 日本は福田ドクトリン以降、タイへの経済支援で同国を「中進国」に引き上げ、初のPKO(国連平和維持活動)要員を派遣してカンボジア和平を主導するなど、東南アジアの発展に大きく寄与してきた。一方的な経済進出を排し、経済的・商業的成果を日本と東南アジア双方が共有することを目指した同ドクトリンは、東南アジア地域の安定的な発展に貢献したと評価は高い。

 一方で、新興援助国として台頭している中国は同地域で為政者の銅像や党大会を行う中国文化会館などを相次ぎ建設。国際的な援助ルールに従わないやり方で各政府とのパイプを急速に強めている。

 日本側を驚かせたのは、国連安全保障理事会の常任理事国入りを目指した平成17年、日本、ドイツ、インド、ブラジルの4カ国(G4)が採決を目指した枠組み決議案について、共同提案国にシンガポール以外の各国が応じなかったことだ。背景に反対キャンペーンを展開していた中国の影響があったことは明らかだった。

関連トピックス

広告
イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。