静岡ヘリ墜落　ロッド関連部品腐食　破断の原因か

2007年12月20日（木）07:04

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　静岡市の遊水池に、ＮＨＫ新潟放送局が取材用に契約していたオールニッポンヘリコプター（ＡＮＨ、東京）運航のヘリが墜落した事故で、事故機は「ボールピボット」と呼ばれるベアリング部品が腐食していたことが１９日、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会（事故調委）の調べで分かった。事故調委はこの腐食が事故につながった可能性があるとみて、調査を進めている。

　事故機はユーロコプター式ＥＣ１３５Ｔ２型（ドイツ製）。テールローター（後部回転翼）を制御するコントロールロッドが破断し、機体が制御不能になり墜落した可能性が高い。腐食していたボールピボットはロッドの荷重を減らす機能がある。

　腐食に気づかずに飛行を続け、ロッドに負担がかかり破断したとみられる。同省航空局の指示で系列機を所有する国内１６社が行った点検でも、３７機のうち３機に同様の腐食が見つかった。

　ＡＮＨによると、事故機は平成１４年１２月に製造され、飛行時間は１３９０時間。２年前に実施した重整備点検ではボールピボットを含めて異常はなかったという。

　ヘリは９日、静岡市葵区の静岡ヘリポート近くの遊水池に墜落。男性機長が死亡し、女性整備士が重傷を負った。

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