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【経済】

派遣労働者は321万人 06年度、過去最高更新

2007年12月28日 18時57分

 厚生労働省が28日発表した2006年度の労働者派遣事業の報告集計によると、派遣労働者として働いた人は前年度比26・1%増の約321万人で、2年連続増加となり、過去最高を更新した。派遣事業全体の年間売上高も、34・3%増の5兆4189億円と、最高となった。

 相次ぐ規制緩和で派遣の対象職種が大幅に拡大。企業が人件費などコストが安い派遣労働者を積極活用したためとみられ、同省は「求人倍率が上がり労働市場が供給不足気味で、派遣労働者へのニーズが高まったようだ」と分析している。

 派遣労働者のうち、派遣会社の正社員として働く人を中心とした常用雇用労働者は41・4%増の約87万人と大幅増。一方、派遣会社に登録して仕事を紹介してもらう登録者は21・2%増の約234万人だった。

 派遣会社が派遣先から受け取る平均派遣料金(8時間換算)は、事務などが中心の一般派遣が1万5577円で、2・1%増。派遣労働者の賃金(同)は、一般派遣で1万571円で、0・5%伸びた。

(共同)
 

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