2007年04月

第一次


中国で初めての海。 (そういえば、ここに生えているヤシの木だったら、羽毛で表わすのにぴったりだ!) そこに、人生で初めての海という子供たちがいた。

まるで中国語のオハコであるゴロ合わせのようだ。いや待てよ、ゴロ合わせはゴロ合わせでも、これには何か感じるものがあるなぁ。何だろう。
そうだ、僕はその子供たちと海で遊んだ。それはまるで僕が初めて海に来たかのような遊び方だった。あの子たちじゃなかったら、この歳になってあんな遊び方はしなかった。
つまり、僕は人生で初めて海に来た子供たちによって、何度も見たことのある海をもう一度初めてのように感じさせてもらえたんだ。
それって、なんか重要だよなぁ。とりあえず、そのまま絵日記に書こう。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏のモノローグ | 固定リンク
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第一次(初めて)


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第一次(初めて)

中国の旅で第一次海に来たら、
人生で第一次海に来た子供たちに会った。
おかげで毎日見る伊豆の海ではしなくなった、
第一次の海でのようにはしゃげました。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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第一次来中国的海


標高3650mのラサを出発したのが4月2日。
それから4週間、ぐるぐると内陸をまわってきた
関口さんがずっと楽しみにしてきたことがあります。

海に行くこと。

正午過ぎに茂名東駅に着いた関口さんは、
迷わず「海に行く」と宣言しました。

初めて見た中国の海は、南シナ海。

関口さんは、波打ち際をあてもなく黙々と
でも、どこか楽しそうに歩いていました。

歩くこと30分、「中国第一灘(中国No.1ビーチ)」と
自信満々のネーミングがされたビーチがありました。

ヤシの木陰でホッとひと息入れる関口さん。
その目の前を子どもたちが海に向かって走っていきます。

波に、砂浜に、潮風に、夢中になっている子どもたち。

そのはしゃぎっぷりに興味を持って歩み寄った関口さん。
「初めて海に来たわけじゃないでしょう?」と尋ねると、
間髪入れずに「初めてだよ!」との答え。

小学校最後の遠足で、生まれて初めて海に来たという
6年生の子どもたちでした。

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中国では、海のレジャーはそれほど一般化してはいません。
(北京出身の30代の番組スタッフ(男性)も
「僕も初めて海を見たのは17歳のとき。
小学生で海を見られたならラッキーですよ」
と淡々としたものでした。)

公園デビューならぬ「海デビュー」。

寄せてはかえす波、足裏をつかむ砂の感触、
そんなひとつひとつが、子どもたちには
キラキラと輝いていたのでしょう。

関口さんも、「今まで何度も海を見ているけれど、
初めて海に来たような気持ちではしゃげました」と
これまたキラキラと輝くような表情で振り返っていました。

投稿者:ディレクター 苗代 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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関口さんへの応援メッセージ【第4週】


M.S.さん(26)

関口さん、こんにちは!!毎週中継を楽しく見させて頂いてます。今回も日本とは違った景色や色々な方々との出会い、言葉(水にまつわる漢詩など)に出会われていましたね。世界には、まだまだ自分の知らない事だらけなんだと思いました。
いつも中継を拝見するたびに旅に行きたいなぁ〜と思っています。それに、今日は雨が降っていましたね、お身体に気を付けてください。これからも中継を楽しみにしています。では、いってらっしゃい。

M.T.さん

今週も、地図とメモ片手に、楽しみました。地図に載ってない所は、見当で書き込んでます。私がしたい旅をされているのであこがれです。

M.K.さん(56)

日曜版、日めくり版の両方を拝見しています。
関口さんの飾らないスタンスでの旅に好感を持っています。寝起きの髪の毛を見ながら、良い旅してるなと羨ましくさえあります。

Rさん

旅も中盤ですが、疲労度はいかがでしょう?画面上でおみうけする限り、お元気そうですが。しかし、昆明に到着寸前の関口さんのネグセには大爆笑でした♪この旅一番の爆発具合!いったいどんな寝方をすれば、あんな頭になるんでしょ〜(?_?)ネグセはさておき、一番の感動は、峨眉山中でのオジサマとの出会いです。絶景よりも実り多い出来事でしたね♪

M.Y.さん(55)

ライブの中国の生活が目の前に広がる、このすばらしさ。隣国の普段の生活の匂
いを運んでくれる関口さんの言葉やしぐさに、見入っています。

J.S.さん(62)

BSでいつも関口さんがうらやましく思いながら見ています。
20年前に南京上海間を乗ったことがありますが、きれいな列車になっているとともに地方都市が綺麗になっているのには驚きました。市民の中に自然体で入り込む関口さんには驚嘆します。

S.I.さん

お疲れ様です。
以前、中国旅行に行った時に鉄道切符の買い方がわからず、列車に乗れずじまいでした
ので、切符の買い方&予約方法なども放送してくれたら参考になります。
ついでに...BSや地上波でも放送して下さい。

A.A.さん(20)

関口さんが自然体で各地を紹介して下さるので自分も同行しているような感じです。観光地ではなく一歩出たところを見せていただけるので本当の生活を感じることができます。いろんな人々がたくさんいて世の中は広いなあと思いながら拝見させていただいています。まだまだ先は長いのでお体に気をつけられて頑張ってください。

S.K.さん(61)

毎日ご苦労様です。地元のお料理を食べてお水も飲んで、大丈夫なのが関口さんなのですね。感心しています。映像を見てああ中国と思う場所がいっぱいです。
どこも広くて見たい何かが遠いのが中国でした。これから行った所も出てくるので楽しみにしています。スタッフの方々共々お身体大切にがんばってください。

M.F.さん(57)

毎週拝見しています。中国は広いですね!!初めて見る広大な風景とそこに住む人々達との交流がとても楽しみです。関口さんとスタッフの皆さん、元気で頑張ってください。

M.S.さん(49)

一緒に中国を旅しているつもりで毎日・毎週楽しみに見させてもらっています。
関口さんもですが、スタッフの方々も大変ではと思いますが、これからも益々楽しみにしております。

Y.M.さん(60)

毎日楽しみに番組を拝見しています。小生現在、心臓を悪くして外出できず、この番組を見て、関口さんと一緒に大中国の鉄道の旅を楽しんでいます。今回は距離も長い事ゆえ、健康に気をつけて番組をおつくり下さい。それにしても中国の人々の笑顔がきれいですね!

T.K.さん(40)

いつも楽しみに日めくり版見ています。
3月まで上海に住んでいて、もっともっと住むつもりだったので、本当に関口さんがうらやましいです。大変な事もいっぱいあると思うけど、人、自然、食べ物、いっぱいふれあって、生の中国を関口流に私たちに伝えてください。関口さんが田舎料理を食べる姿大好きです。では、一路平安!

出口和子さん(50)

鉄道の旅シリーズの大ファンです。関口さんの、見て、感じて、そこから自分自身への、そして日本という国へのメッセージをしっかりキャッチしておられる姿に毎回、心洗われる思いで拝見しております。「団体でぞろぞろと、あわただしく名所旧跡だけを見て回るような旅なら、もうゴメンだ!」と、この番組が気づかせてくれました。気負うことなく、ごくごく自然に人々の中に溶け込んでおられる関口さん(。「この人だから、こんな心豊かな旅ができるんだ。」とあらためて、そのお人柄を感じています。・・・これぞ旅の王道です!これからも、ずっと応援しています。

yoshikoさん(44)

はじめまして。倉敷からこんにちはです。列車の旅。かなりきつそうですね。高低さに加えて狭い車内での生活。息苦しさが画面に出ていますよ。ほぼ毎日の関口さんの寝ぐせ頭は、お馴染みになりました。それだけでも十分列車での移動が心身ともにきついことを伝えてます。でも、車窓の風景がかわり、町並みの変化をみていると否が応でも旅心を刺激されます。自然に無理なく生きるとは?などなど考えました。関口さんは、仕事で中国を回っているわけですが。人生とか生き方とかを考えさせられてしまいますよね。なんやかやいっても、人間からだが一番。美味しく辛いもの?しっかり食って最後まで走破?してくださいね。

M.M.さん 関口さんのボーダーーラインを感じない人柄に人間味を感じ、共感をもてました。見ているほうも一緒に感動を味わえる表現者で、ファンになってしまいました。頑張って下さい!
S.I.さん(49)

毎日楽しく拝見しています。
疲れることもあるでしょうがそのままの姿で旅して下さいね。いい表情とスケッチしてるところが素敵ですよ。中国の列車が好きになりそうです。身近に感じます。きっと中国ファンが多くなりますよ。では、お体に気をつけてね。

猫麻呂さん(29)

鉄道の旅、毎回楽しみに見ています!
関口さんの自然体な発言や行動が、どこの景色にも妙にマッチしていて、この人の国籍はどこだ?なんて思ってしまうほどです。今後も身体に気をつけて、旅を続けてくださいね〜!!嗚呼・・私も旅に出たいっス!

T.S.さん(62)

こんにちは
ハイビジョンの生放送で拝見しております。日曜日がとても楽しみです。自然体で大人子供関係なく親しくなる関口さんの愛すべき人柄にとても好感がもてます。中国人も同じように感じることとおもいます。また中国語がずいぶん上手になられましたね。旅で勉強しているのですか?春版が半分きたそうですがお体に気をつけられて踏破なさいますよう。祈っています。

K.S.さん(44)

昆明で、印鑑を作られているのを拝見して、今私が使っている、大きなハンコも母が、何年か前に中国を旅した時、お土産に買ってきてくれた物だと思い出し、母に有難うと電話しました。きっとその印鑑思い出になりますよ。私もずーと大切にします。随分中国語お上手になられましたね。耳が良いから発音が上手なんですってね。毎日楽しみです。善い旅をお読けください。

S.K.さん(17)

初めまして。ついさっき、BS2の放送を見ました!!
大きな岩が、家にあるということが面白いなぁと思いました。自然が豊かで、のどかな風景が印象的でした。関口さんが言っていたように、出逢う人たちの笑顔も、にっこりと優しい、可愛い笑顔で好きでした。私は高校に通っているので、GW中やテスト期間中など、たまにしか見られませんが、これからも楽しく見させてもらいます♪

Y.M.さん(55)

中国語を勉強し始めて3年になります。関口さんの中国語の上達ぶりに感心しています。絵と字がお上手なのも。これからも番組を楽しみに見ます。お体に気をつけてチャーヨウ(加油)!

T.S.さん(48)

関口さんの素朴な立ち振る舞いがホンワカと目に入り心和ませてくれます。私は中国に行った事はありませんが、自分が旅をしているみたいで楽しく視聴しています。

naonaoさん

私も旅が大好き。先々でふれるお国柄...驚くこともあきれることもあるけれど、道行く子供たちの無邪気な笑い声は、国の境を越えて絶対に変わりません。それが私のいちばんの栄養になります。関口さんの車窓にうつる横顔を、これからも楽しみに拝見...いえ、私も横に座っている気分で、お供させていただきます。

M.T.さん(42)

毎回放送を楽しみにいたしております。関口さんのフレンドリーな人柄があふれ、単なる観光的な旅ではない地元で生活されている方とのふれあいがとても興味深く、自分も旅をしているような感じになります。くれぐれも体に気をつけて、友好の旅を続けてください。
PS>スケッチも素敵です。こちらも、いつも楽しみです。

R.S.さん(35)

毎週たのしく拝見しております。関口さんが中国を鉄道で旅されると聞き、「いいな〜!仕事で旅ができるなんて!!」と思いましたが、毎日電車に乗って移動するのは肉体的にかなりしんどい仕事ですよね。どうかお身体お大事にしながら旅続けてくださいね(腰が大事です!)。朝のシーンで髪がねぐせではねてるとこ、かなり微笑ましいです。大変なことも多いと思いますが、どうぞ楽しく旅をお続けください。

M.O.さん(38)

広大な中国を鉄道で旅するのは夢です、なんだか番組を見ていて羨ましく思いました。特に四川省の峨眉山で地元の人のうちでご馳走になったところでとても感動しました。

Y.A.さん(66)

知宏さんに導かれながら一緒に旅をしている気分で毎日テレビを拝見しています。中国は広大な土地の面積で、同じような景色が続いて飽きてしまうのではと思っていましたが、私の心情と同じような知宏さんのリアクションで納得したり、土地の人たちとのやり取りを見て、受け入れて貰えるのかな?大丈夫かな?楽しいのかな?疲れているのかな?と心配しながら家族と見ています。

A.K.さん(34)

毎週生中継を楽しみにさせていただいています。
とてつもない広い中国を一筆書きで旅をするというのは、かなり大変だと思いますけども、身体を壊さないように頑張ってください。

T.M.さん(31)

毎日,お昼の日めくり版を楽しみに見ています。只今子育て真っ只中の私にとって,関口さんの旅は日常の慌ただしさから唯一の「癒しタイム」になっています。こんな旅をしてみたいなぁ,現地の人と気さくに会話したいなぁ・・・など,夢を叶えてくれる素敵な番組と思います。日々中国語が上達していく関口さんに感服です。旅は長く大変だと思いますが,ばんばん寄り道して「生リアル中国」を届けてください。楽しみにしています。ではお体にお気をつけて,良い旅を!

M.T.さん(40)

心に刻まれる素敵な出来事、宝と思える嬉しい出逢いが沢山あるといいですね。知らなかった自分の一面を、垣間見ることも出来るかも。何はともあれ、楽しんでほしいと思います。今までの中で1番キツイ旅だろうと思うけど、体の方は大丈夫でしょうか?体調を崩すことなく、元気に旅が続けられますように。

T.K.さん(50)

私もやりたい、やってみたい、夢のような旅です。若い頃、仕事で台湾に6年、今は本場の中国語を習っていますが、関口さんがうらやましい。大変な思いをされていると思いますが、私も経験したいですね。請多保重。中国鉄道大紀行万歳!

R.M.さん(40)

毎日お疲れ様です。毎週楽しみに中継を見ています。関口さんの鉄道の旅は毎回見せていただいていますが、今回も氷河あり、井戸あり、湖の氷あり、大河ありの水を巡る旅のようですね。私の中では関口さんといえば、絵日記と音楽というイメージです。胡弓が出てきたときは「ついに来たか!」と思ったのですが・・・。曲を作ろうと思っているわけではない。というあの言葉通り、今回も思ってはいらっしゃらないのでしょうか?ファンの一人としては関口さんが楽器を奏でるところを見てみたいです。楽しみにしています。
これから6月10日まで体調に気をつけて乗り切ってください。応援しています。

S.K.さん(70)

昆明を出て紅果、威舎については、2005年の時刻表には掲載されていましたが、関口さんが乗車された快速列車の記載はありませんでした。もっとも一般の旅行地図には掲載されていない地名で、私の地図でも虫眼鏡で見つけた地名でした。
しかし、あの石段の坂道の街の映像は素晴らしかったです。雲南省と広西チワン族自治区の境界迄行く日本人は殆ど居ないと思います。明日から、桂林を発って広西チワン族自治区から貴州省へ入られると思いますが、くれぐれもお体を大切に頑張って下さい。

M.K.さん(35)

この番組で関口さんの事も好きになり、知識も増え、なるべく欠かさず見るようにしています。今回の旅は長い長い旅なので、お体にお気をつけて最終駅まで無事到着してください。これからも現地での楽しい話題を楽しみにしています。

投稿者:中国鉄道大紀行 | カテゴリ:関口さんへの応援メッセージ | 固定リンク
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旬の食材


第4回の中継となる黎塘からの生放送も、
あいにくの雨に見舞われましたが
無事に終えることができました。

ヤシの木の生い茂る亜熱帯の駅、ということで
太陽がさんさんと照りつけるような天候を
予想していたのですが、意外や意外、
しとしとと雨が降り、肌寒さを感じるほどでした。

中継でも取り上げたように、中国では食べ物を
「体をあたためる(=温性)」もしくは「体を冷やす(=涼性)」
という観点で分類する考え方があります。

例えば、ショウガやネギは体をあたため、
トマトやナスは体を冷やす食材に分類されています。

もちろん例外はあるのですが、キュウリなど夏野菜は
体を冷やすものが多く、白菜や大根など冬野菜
(なおかつ火を通したもの)は体をあたためる作用が
あるようです。

いわゆる「旬」のものはおいしいだけではなく、
夏の暑さや冬の寒さを乗り切るうえで体にも良い、
というメリットがあるわけですねぇ。

ふだん食べ物の時季を気にすることが少なかった自分に
とっては、ちょっと新鮮な考え方でした。

投稿者:ディレクター 苗代 | カテゴリ:舞台裏よもやま話 | 固定リンク
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駅前食堂のメニューから


明日の第4回目の中継は、広西チワン族自治区の
黎塘(れいとう)の駅前からお届けいたします。

そこで駅前の話題をひとつ。

ここ広西チワン族自治区はベトナムと国境を接する
中国の南西の端に位置しています。
海にも面していることから新鮮な食材も手に入りやすく、
この地域では比較的さっぱりとした味付けの料理を食べています。
(お隣の省である広東の料理に近い感じです。)

ところが、黎塘の駅前に並ぶ4軒の食堂の看板には、どこも
「川菜(=四川料理)」「湘菜(=湖南料理)」と大書されているのです。
四川と湖南と言えば、中国料理のなかでも辛いことで知られる両エース。
どうして内陸の辛い料理がこの駅にあるのでしょう?

黎塘自体は人口10万人あまりの小さな町なのですが、
黎塘駅は、内陸(四川省、湖南省、雲南省)から
広州や香港、深圳など沿岸都市を目指す路線のターミナルと
なっています。そこで乗り換え客のニーズに合わせて、
四川や湖南の料理を出すようになったというのです。

そんな黎塘の駅ですが、駅前食堂のおばちゃんに聞くと、
4月のダイヤ改正で「黎塘を通過して沿岸部へ直行してしまう
快速列車が増えた」と嘆いていました。

乗降客の流れが変われば、この小さな駅前食堂の
メニューも変わっていくのでしょうか…。

投稿者:ディレクター 苗代 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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中国の大学生事情


本日、関口さんの前に座ったのは、大学生カップル。

彼女は大学4年生にして、すでに就職の決まった会社で見習いとして
働いており、(中国では普通のことだそう)論文を仕上げるために
一旦大学に戻る途中。彼はその荷物運びとして手伝いに来ていた。

明るくはきはきとしゃべる彼女と、ちょっとのんびりムードの彼は、
とてもお似合い。

南寧でそんな彼らの大学にお邪魔することに。

まず、圧巻だったのは、寮のどのベランダにもこれでもかと干された洗濯物。
ひとつの部屋にジーンズは4本くらい、シャツは8枚?下着は…
もしかして久しぶりの洗濯日和だったとか…?

聞けば、寮は8人部屋だそうで、だいたい毎日あの状況で干されている模様。
なるほど。

そして次にであったのが、「黒板新聞」なるもの。
大学の壁の一部をキャンバスのように利用して、学生が自分の好きなメッセージ
を描く場所だとか。
映画の話や、季節の話題など何でもいいそうだ。

ちょうど、製作中の女子学生の集団がいたので、関口さんはそこに桜と富士山の
絵を描かせてもらった。
最初は胡散臭そうに見ていた彼女たちも、関口さんのチョークさばき(?)に
次第にうっとり。
最後は絵日記を見ながらすっかり仲良くなってしまった。
絵というものは、言葉や国を越えてなにかを伝えてくれるなぁ、と改めて実感。

その後、購買部で南国フルーツに舌鼓。
中国のキャンパスライフもなかなか楽しそうだ。

今日は涼しいね、という関口さんに
「太陽もあなたが来たから隠れたのかな?
 南寧があなたを歓迎しているよ!」
と彼女の言葉。

南寧の太陽と、素敵な大学生たちに、謝謝!

投稿者:ディレクター 河合 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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南寧


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南宁

これまでのたびを通して実感したことは、异乡有悟の他に2つあります。
1つは、団体対団体では出来ない世界交流が、個人対個人にあること。
何の肩書きもないただ一人の人間が、同じように異国のただ一人の人間と
出会うという、世界交流の本来の理想的なあり方を、遂に出来る時代に
僕は生まれたんだなという実感です。
もう一つは、ではその何の肩書きもない者同士がどのように出会えば、
世界平和という人類の悲願に至れるのかというと、水を手本とすること。
日本やヨーロッパの旅の途中、ふと「そういえば水は僕の大先輩じゃないか。
水は僕なんかよりも遥か昔から世界を旅し、しかも世界中で出会うすべての
ものを潤い生かしていながら、決して有名にも偉そうにもならないんだから、
とんでもなく偉大じゃん!」と思ったのでした。そして一連の旅の終わりで
あるスイスで、僕はゲーテと老子の水についての言葉を知ったのでした。
そこには、これまでの旅で感じたことのすべてが、見事に表現されていたの
でした。僕は不思議な気持ちになりました。
世界交流と水。一見そこに関連性はないはずの両者に、僕は強い関連性を
知りました。そしてなんと、南寧の国際交流の会場の前で、老子のその言葉
“上善若水”と出会ったのです。なんという巡り合わせでしょうか。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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生かされていることへの感謝


朝、道ばたで牛を捌いている店を発見。 そして僕はその店で、その捌かれる牛を見ながら牛肉のビーフンを食べるという、これまで経験したことのない朝食を体験することになった。 感想は屯保古鎮のお墓参りの時と同じだ。食べるということが、生き物一頭の生命と引き換えなのだということを思い出さされた。 地元の人たちは慣れているに決まっているが、間違ってはいけないのは、彼らは日常そういう場を見ることのない我々のように「感謝も慣れて忘れる」のではないということだ。牛を殺す度に驚くわけではなくなるだけで、毎回仰々しく天の神に感謝の祈りを唱えていないだけで、食べるということが、生き物一頭の生命と引き換えだという事実とは、毎日面と向き合っているのである。 日本の子供がショックを受けることを考えれば、このエピソードは番組では紹介し辛い。それでも、このエピソードは紹介する価値のあるものだとも思う。残酷だけれど、だからこそ湧く、生かされていることへの感謝がある。それを忘れた時、僕らにとって自分の命は軽くなってしまう。そう思えてならないのだ。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏のモノローグ | 固定リンク
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列車の待ち時間のすごし方


広大な中国を一筆書きで旅していると、乗りかえで下車してから1日以上、
次の列車を待たなくてはならない、なんて事態も出てくる。

紅果はまさにそうで、列車を降りた一日目は、近郊の古い城壁を見に行ったり
したが、翌日の朝、ホテルをチェックアウトしてから、列車の時間まで3時間、
どうにかして過ごさなければならなくなった。

この「旅行者が絶対こないだろうなー」という街は、実はこの旅のキーワード
でもあって、なんのためにわざわざ遠い道のりで旅をするのか、という答えは
実はこういったところに答えが隠れているのではないかと思う。

道を歩いていくと、道端で牛の解体が行われていた。
人々が通る中で湯気を立てて肉の断片へと変わっていく牛。
生き物から、食べ物へ。
その後、関口さんは牛を見ながら牛を食べた。

そして、お茶屋さんへ。
いつも中国の人の「熱烈歓迎」を受けている関口さんだが、20年物のプーアール茶は、
ちゃんと600元の値段がついていた。

そして、路上での石遊び。
大人も子供も数個の石を放り投げて、めちゃくちゃ楽しそうに遊んでいる・・・。

これが、紅果での3時間。

これが、どう「一筆書きの旅」の答えにつながっていくかは、まだわからないけれど...

投稿者:ディレクター 河合 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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城関


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城关

紅果という大開発中の場所に、古い城壁があるというので、行ってみると、そこ
は最早紅果ではなく、山3つも越えた違う町でした。違う町となると、なぜ城壁
を見に来たのかわからなくなってしまった僕は、城壁の真ん前に住む人に、
とりあえずは城壁の歴史を聞くことにしました。すると、石林の時と同じように、
あまり詳しくありません。真ん前なのに...。
次第に僕の心の中で「歴史やルーツよりも今が大切ということ」という声がし始め
ました。今よりも歴史やルーツの方が大切なら、人も町も変われない。今を生きて
ゆくには、変わってゆかなければならない。変われなくなってしまった町は、必ず
しも歴史地区として発展するわけではなく、むしろ人からも歴史からも見放されて
しまう。
実はこの町は、紅果が中心地になる前の中心地で、山あいにあるがゆえに発展の
余地がなくなってしまった町だったのです。“開発”というとネガティブに受けとめ
がちなこの心に、新しい光が灯りました。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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時が止まった街


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貴昆線の紅果駅から車で、険しい山道を超えること1時間以上。
この城関は、かつて盤県の中心地で県庁所在地でもありました。
しかし、山間にあるためこれ以上の発展が見込めないという理由で、
1992年に紅果へ県庁所在地が移ったのです。
大規模な再開発がされていないこの街には、まるで映画のような
中国の風景が残っています。
その一方で、人々は今も活気にあふれ、車のクラクションが山肌に
こだまして喧騒を作っていました。

投稿者:ディレクター 伊川 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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前日に同じ やはりあるがままに


 紅果から車で山三つほど越えた城壁町でのエピソードは、石林で感じたことと同じニュアンスのことを僕に感じさせた。  「中国5000年の歴史からすれば、彼らは600年程度の歴史には興味が無い」  この日のエピソードは、城壁町で出会った人々をいわばこのような賛辞で結んでいるが、これは細かく言えば正確ではない。彼らは決して中国5000年の歴史を誇るスタンスから、この町の城壁の600年の歴史に興味が無かったわけではないからである。  

 結論から言うと、昨日と今日の出来事は、ただ無関心な人々に出会ったということなのだ。しかし、彼らの無関心は、我々にとってのいわゆる無関心とは一線を画するものだ。むしろ我々が学ぶべき姿勢がそこにはある。

 問題はやはり我々自身の価値観なのだ。我々の場合、知ろうとすること、知っていること、関心を持つことは、実はある種の野心とセットになっているケースが少なくない。頭が良いと思われたい、バカにされたくないという思いから知ろうとしていたり、知っているふりをしたりする場合があるのだ。しかしそれは他人よりも抜きん出ることが目標であって、実は関心の対象自体には関心は無い場合が多々あり得るのだ。
 そうした我々の複雑な心理ゲームを前提に彼らを見れば、いとも容易く「無知無関心な人々」と見えてしまうが、我々のそんな複雑な心理ゲームを度外視した場合、彼らの無知無関心は、無知無関心ではないのである。むしろ本当に必要な目的にストレートに目を向けている人々の姿だったのだ。つまり、生活する、生きるという目的である。その証拠に、彼らは日本人がどうのこうの、プライバシーがどうのこうのということなく、僕や撮影隊を家に招き入れた。それは彼らが我々に「同じ生きるもの同士」という、言葉にすると妙にドラマじみてしまう感覚を持っているからだったのである。 「自分を誇れば他人を蔑む。自分を蔑めば、他人を羨ましく思う。そしてそれはどちらのケースも、自分をも他人をもあるがままには見ていない。」彼らは我々のようにそんな無意味な心理ゲームはしないということなのだ。我々よりもよっぽど、真実を見据えてシンプルに生きている可能性は、決して低くはないということを、この二日間は感じさせるものだったのだ。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏のモノローグ | 固定リンク
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居乡不觉 あるがままに


石の林とはよくいったもので、石林は本当に石が林のように地面の方々から立ち上がっていた。それは一見作り物のようでさえあり、その面白さから、石林はやはり観光客のごった返す場所だった。あまりの人の多さに、この石林に何かを感じるとことが難しいなと思った僕は、観光地を離れて、周辺の村に出ることにした。 すると、石の聳える山や畑はあるわ、石の聳える家はあるわ。しかも観光客は一人もいない。これはいいところを見つけたと、さっそく畑の人や家の人に石のことを聞いて回る。

ところが、聞いても聞いても、石についての彼らの思い入れは出て来ない。
「どけようがないからそこに石があるだけだ」とか、
「邪魔じゃないから別にこれでいい」とか、プラスもマイナスもないのである。
そこでもう一歩踏み込んで、石の謂れや伝説を聞いて育ちはしなかったかと聞くと、
「ない」と言う。
そんなバカなとしつこく聞くと、ようやく「安産祈願の石ならある」と言う。
その石は、村で最も高く聳えている石なのだが、しつこく聞くから言ったという程度の風情の彼らにとっては、その石にそんなに思い入れはないらしく、安産祈願についてのエピソードも聞けなかった。

石について本当は自慢したいところを謙遜している風でもない。逆に迷惑がってもいない。つまり、そこに石があるだけ・・・。同行スタッフたちが、「そんなもんかもなと思えて来た」と言い出した。つまり、日本の我々だって、そういうところはたくさんあるのかも知れないということだ。

確かに僕が住む伊豆も、海を目的に来る観光客を待っているくせに、海沿いにはおしゃれな店がほとんどなく、ようやくあってもファミリーレストランくらいで、しかも海側に背を向けて席を配置しているほどだ。一度店員に理由を聞くと、「そんなに海がいいですか。」とつぶやかれ、苦笑したものだ。最近では巨大なパチンコ店やショッピングモールが、海が見えなくなる場所に立ち並び始めている。

僕は「異郷に在りて我を知る」という言葉を思い出した。もう少し正確に言えば、存在はしないがこの「異郷に在りて我を知る」の上の句というあたりだろうか。つまり、
 故郷に在りては我を知らず 異郷に在りて我を知る
の、「故郷に在りては我を知らず」にあたる感じだろうか。

石林から昆明駅に戻るバスの中で、僕はその中国語の四字熟語を考えていた。スタッフの殆どは眠っていたので、起きていた中国人スタッフに、“故郷無悟”と書いて渡すと、「故郷よりは居郷の方がいいかも知れないですねぇ。それと無悟は・・・」というので、「居郷不覚はどうでしょう?」と聞くと、「あ、それいいかも知れないですねぇ。」というので、その簡体字である“居乡不觉”という題で、この日の絵日記を描くことにした。

ところでこの石林のエピソード。絵日記には当然「“居乡不觉”故郷に在りては我を知らず」の例として書いている。しかしそれは“無知”という意味では全くない。「自分の良さや魅力というものは、時に相対的なものだ」というのが本意である。それが証拠に、あの岩の聳えるお宅の彼女の笑顔は、なんと屈託のない良い笑顔だったか。
つまり、「故郷に在りては我を知らず 異郷に在りて我を知る」とは、「故郷に居ると自分の良さがわからないのでよくない。自分の良さを知りに海外に行きなさい。」という意味ではなく、あくまでも人のあるがままを謳っており、それを肯定しているのだ。石林の人々は、旅人に彼らの最も素敵な有り様をそのまま見せてくれたのだった。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏のモノローグ | 固定リンク
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故郷に在りては我を知らず


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故郷に在りては居乡不覚我を知らず

石が林のように立ち並ぶ石林という観光地に行ったら、外国人を含む多くの
観光客でごった返しているのに、少し外れの村に行くと、不思議な岩はそこ
にもあるけど誰もいませんでした。畑や家の中に奇岩がそびえ立っており、
「面白いとこ見つけたな。」と、奇岩のそびえる一軒のお宅を訪問しました。
すると、そこの住人のお姉さんは、石について何も自慢しません。石について
のいわれも「没有(ない)。」と言い、幼い頃におばあちゃんに石のお伽噺
とかを聞かなかったかと尋ねても、「没有。」と言う。ならば自分の土地に
石があって邪魔かとか、何か不便があるかと聞いたが、やはり「没有。」と
言う。つまりただ石があるだけのようです。僕は驚きました。同時に、自分も
自分では感じない良さとかがあるんだろうなとも思いました。
まるで、“异乡有悟”の上の句と出会ったような気がしました。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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イ族いっぱい


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石林には民族衣装を着た人々が大勢働いています。
この場所はもともと少数民族イ族が暮らす土地なのです。
少数民族といっても人口は600万人以上。
さすが中国、スケールが違います。

投稿者:ディレクター 伊川 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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関口さんへの応援メッセージ【第3週】


かめたろうさん

関口さんの中国鉄道大紀行とても楽しみにしています。
私が中国に遊びに行っても現地のかたとあんなに笑顔で触れ合えることは少ないですのでとてもうらやましいです。 今日のお墓参りはとても面白かったです!関口さんらしい旅ですね。そういうところがイイです。体に気をつけて楽しんで旅を続けてください。一路平安!

I.O.さん

関口さん、とうとう3週目ですね!
「異国にいて我を知る」って謙虚な言葉ですね。異国にいて我を忘れてハメはずすって人が多いのに、なんか感動しましたよ。
ところで、今週の風景、もうすごーく良かった!もう風景と一体になりたいくらいでした。あの田園の風景は心に残りました。にわとりちゃんはかわいそうで見られませんでした。お国も違えば習慣も違うものですね。来週も楽しみにしてま~す。

M.F.さん(79)

李白の詩による「峨眉山月」の歌の峨眉山を見ることができてその麓の食事の風景も楽しく見ましたよ、飲水に気おつけて元気に回ってくださいね、楽しみにしています。知君の笑い声がとっても素敵よ。

M.N.さん(56)

関口さんこんにちは。関口さんのひたひたひたとした歩き方が大好きです。
なんか一見おばあさんのような・・(すみません)。一度乗ってみたいとおもっていた青海鉄道いきなり入っていましたが、高山病で大変だったみたいですね。でも景色は十分堪能できたでしょうか。今回は地元の様々な人たちにスケッチブックを埋めてもらうと言っていましたが、やっぱりあのイラストは欠かせない関口旅ワールドと思っています。ぜひいっぱい描いて描いて描いてください。楽しみにしています。

T.T.さん(54)

関口さん、中国鉄道の旅 お疲れ様です。毎週、この番組を楽しみにしています。私は中国語を勉強していますが、家庭の事情で今は旅行に行くことができません。だから、関口さんがとても羨ましいです。将来列車の旅もしてみたいのですが、どれくらい大変で、また楽しいものか知りたいです。

ごんさん(29)

三週目の生中継お疲れ様でした。何にもない駅とおっしゃてましたが、せっきーの名言の書画もあったし指使いの先生の奥深い絵もあり満足な中継でした。筆でいいのに(笑)そんなこと言っちゃ~おしまいですね(汗)おばぁちゃんに鍋のお水を飲まさせられているせっきーが最高でした。どこに言っても大歓迎を受け、ご馳走してもらえるなんてすごいことです。ひ弱な日本人の私にはニワトリのシーンは衝撃的でしたが、これぞ文化の違いと勉強になりました。今週も頑張ってください。

M.T.さん(41)

熱を入れて、拝見しています。
日曜日の12時~生中継では、友人から、中国で購入してもらった、60万分の1の地図を広げ、蛍光ペンで、場所をチェック。2回目は、録画を見て、メモ。3回目は、平日放映を録画して、補足のメモ。次は、NHKのHPで、列車の時刻が、わからなかった部分をチェック。3度、中国を訪れ
ていますが、知らないことばかり。4度目に向けて、修行中です。関口知宏さんの育ちのよさにはらはらして母親気分になったり、現地に溶け込んでいける許容量の深さに驚いたり、気取らない姿勢に好感を持ってます。素敵な旅ですね。陳さんとの、ずけずけ言い合う、丁々発止も楽しみにしています。HPの時刻表を見ると、TV以上に、大変さが時間されます。大変だけど、みんなにうらやましがられる旅をしたい。そんな旅にになっているのを、見ると、一視聴者として、うれしいです。
大変な旅ですが、私の貴重な癒しの時間です。

N.O.さん(15)

関口さん、今度は中国の鉄道を最長片道ルートで巡る旅ですね。旅での出来事や現地の人との出会いが旅の思い出となるに違いはありません。だからどうぞ、思う存分旅を満喫してきてください。そして旅を終えて、関口さんにとって「中国鉄道大紀行」はいったいどのような旅だったのか。それを番組を通して教えていただければと思います。関口さん、がんばって!!

N.H.さん(30)

鉄道の旅の関口知宏さん大ファンです。関口さんの感動や、想いがダイレクトに画面を通して伝わってくるので、自分も旅感覚を味わえます。言葉も外見も、宗教や歴史も違い、異文化を感じますが、気持ちが通じる瞬間が同じ人間として私は好きです。中国のみなさんと出会い、学んだこと・楽しかったこと・感動したこと・辛かったこと・日本人へのメッセージをダイレクトにこれからも伝えてください!毎週のライブを楽しみに観てます!!体調に気をつけてがんばってください。いつの日か中国へ行ってみたいと思います。

T.F.さん(73)

日曜日を毎回楽しみにしています。中国に何度も仕事で出かけたのでご苦労が手に取るようにわかります。昔たずねた重慶を懐かしく見せてもらいました。又、これからも機会がれば出かけて行きたいと夢を持って放送を見せてもらいます。どうか体調の管理に注意して最後まで、元気で頑張ってください。

J.T.さん(69)

毎回胸を熱くして視聴させていただいております。終戦前まで天津にいて、第二の故郷のように思っている私です。関口さんと共に旅が出来て、本当にうれしく思います。くれぐれもお体に気をつけられ、関口さんの独特な感性で、今の中国を伝えて下さり踏破されますようにお祈りしています。

M.O.さん(43)

毎週日曜日見ています。
私は、1年間北京に留学していました。列車で、上海とハルビンへ一人旅をしました。中国は、とても広い国とその時感じました。関口さんみたいにあちこち行ってみたいと思いましたが、時間不足と勉強で行けませんでした。今とてもなつかしく感じて見てます。列車の旅は、体力が必要です。健康に気をつけてがんばってください。

N.A.さん(34)

わたしは今昆明にいるので、直接この番組を見ることができなくて、残念です。
関口さんはお茶がお好きだと番組を見ている友人が言っていました。今は新茶の時期です。是非雲南新茶を飲んでいってください。ジノー族(シーサンパンナなのですが)はお茶葉を辛くてすっぱい冷菜にて食べます。これもできたら試してみたください。いろいろおいしいものもありますが食べ過ぎず(わたしは食べ過ぎていつも胃をこわします。)、お体に気をつけて旅を続けてください。

H.K.さん(37)

開始以来日曜の生中継、毎日の日めくり版を欠かさず見ています。旅行番組のように観光地だけでなく、現地の人の生活や、習慣など生の様子がわかり、また関口さんの語り口調がまるで友達と話しているかのような、気取らず、また優しくとても惹きこまれます。食べ物も好き嫌いなく食べる姿がとても気持ちよいです。お身体のご負担も大きいと思いますが、元気に無事に旅をこなしてください。

M.S.さん(30)

遙かな地で旅する関口さん、慣れない土地でも楽しむ心を忘れない自然体の姿に旅心を奮い立たされます。おいしい中華で英気を養って秋編のゴールまでがんばってください。

K.K.さん(51)

中国に入り はや二週間になりました。お顔に少々お疲れモードが見え隠れするなかよく明るく頑張ってるなあと関心しています。
それにしても スリムな体でよく食べること(スゴイ)見ていて気持ちがいいですね。明日の放送も楽しみにしていま~す。

M.M.さん(55)

いつも、楽しく拝見させていただいております。健康管理に十分留意されて旅を続けてくださいね。中国の国の広さに、改めて感激しています。

S.O.さん(55)

中国大ファンとしては、羨ましい限りです。普通ではなかなか行けない所、隈なく巡ってもらい一緒に旅してます。私の息子がカナダに一年間留学して寂しい思いをしておりましたが、慰めにもなっており感謝しております。

C.H.さん(27)

中国での鉄道旅行の参考にしようと毎週チェックし始めましたが、だんだん関口さんの魅力にハマってきました。飾り気がなくて淡々としていて、見ていて凄く楽です。

N.T.さん(39)

いつも楽しく拝見しています。関口さんの飾らないそぼくでひとなつっこい人柄がにじみでていて素敵な番組に出来ていると思います。いつもテレビの画面を通して関口さんと共に旅行をしているようです。関口さんのくるくると変わる表情に子供たちと大笑い。なかなか自分たちだと、現地の人たちにいろいろ聞いてみたくても聞けない、話し掛けれないところを打ち解けて接して話して楽しめるところが楽しく、見ている私たちまでもその場に立ち会えているような気分です。いろいろと困難なこともあると思いますが、体調にきをつけて楽しい番組を作ってください。楽しみにしています。

K.S.さん

毎週楽しみに見ています。
4月22日の放送の“異郷有悟”の言葉にとても共感しました。私の旅のスタイルにとても似てういるので、毎週中国旅行をしているような気分です
。2か月といわず、一生やってくれたらいいのにっ(笑)お体に気をつけて、楽しい旅を届けてくださいね。

S.K.さん(70)

関口さん、ご苦労様です。私は、毎日中国の地図と時刻表と対比しながら、楽しみに拝見しています。私は現役時代に中国へは50回以上仕事で通っておりました。日本国内では中国の田舎の一般市民生活について知られていません。田舎の子供やおばあさん達の極く自然の笑顔は素晴らしい姿です。この番組は現在の中国の人達のありのままの生活の姿を伝える素晴らしい番組で必ずや中日友好の絆を築く事と思います。お腹を壊さないように!気を付けて下さい。

N.Y.さん(28)

毎回とても楽しみに拝見させて頂いております。
今までの旅もそうでしたが、今回の旅も関口さんのとても素敵な感性を感じています。拝見しながら、現地での温かい人との出逢いや、色々なものとの繋がりの深さを感じさせて頂き、エネルギーをもらっているような気がします。そして絵日記を楽しみにしています!
とても長い旅で大変と思いますが、どうか体調を崩すことなく素敵な旅を続けてください。東京から応援していますp(^0^)q

M.T.さん(53)

毎回楽しくて、欠かさず見ております。中国の鉄道の旅は、なんとなくかつての日本もそうであったような郷愁に誘われるものです。私も、中国の列車の旅に出かけたくなりました。

T.T.さん(35)

関口さんの飾らないお人柄のおかげで中国のよさを引き出している番組だと拝見しております。関口さんが日本と中国との架け橋になって下さるような気がします。ハードな行程、食の違いなど大変なことが多いと思いますがどうぞお身体に気をつけて素敵な旅を続けて下さい!

T.H.さん(57)

毎朝楽しみに見ています。くれぐれも体に気をつけて旅を楽しんでください。絵日記も見せてください。おなかを壊さないように、列車泊が多そうなので、休養と睡眠は充分にとって下さい。

S.さん(36)

こんにちは、関口さん。毎日、録画して旅の様子を楽しく拝見しています。
当初、中国の文化や風景に興味があるだけで観るつもりだった「鉄道大紀行」。でも今では関口さんがどんな出会いを見せてくれるのかが一番の楽しみになってしまいました。現地の子供たちを引き連れて歩く姿や激辛料理に火を噴く姿にはついつい吹き出してしまいます。まだ旅は始まったばかりですね。長旅の様ですがどうか最後までお気をつけて良い旅を!
私もいつかは大陸に渡ってみたいと思っています。

S.Y.さん(26)

自分が関口さんになったつもりで毎日楽しみに見ております。とにかくお体には気をつけて、道中楽しく、無事に旅を終えることができるようお祈りしております。あんまり辛いものばっかり食べないで、胃にやさしいものも召し上がってくださいね。それでは、がんばってください!!!謝謝!

T.W.さん(56)

中国大好きの私、日めくり版を毎日楽しく見ています。中国の風景の中には何か懐かしい子供のころを思い出させるものがあります。いろいろな方たちとの出会いも楽しみです。これからも体に気をつけて旅を続けてください。

K.K.さん(51)

4月15日 お米に入ってる卵を見て 昔、田舎の伯父が我が家へ遊びに来るときお土産によく持ってきていたのを思い出しました。
16日 お茶の好きな私にとって鉄観音茶には思わずヨダレが・・18日 中国の書家より関口さんの書の方が上手に思ったのは私だけ?二度書きには笑ちゃいましたけど・・本当の書家?にんにくを一杯食べてこれからも私たちのために旅を続けて下さいませ。

Y.O.さん(30)

体が丈夫ではないので、なかなか国内の旅も難しい私にとっては、一緒に旅をしているような気分を味わいながら、楽しませていただいています。関口さんのレポートや絵、カメラマンの方の視線や構図から伝わる、現地の方との会話や景色が自然体で、本当に旅をしているような臨場感を感じさせて頂いています。一生懸命旅をして下さる関口さんやスタッフの方に感謝の念でいっぱいです。そろそろ旅も1/3を超えたころ、とにかく広い中国という外国で、お疲れになることも多いかと思います。どうぞ無理しすぎないよう、体に気をつけて旅を続けてください。無事の良い旅と出会いがありますように。

M.I.さん

中国語は発音が難しいのに関口さん、とてもお上手です!
素直に聞こえたとおり発音されている気がします。音楽をされているからやはり耳がいいのか、そばについている先生がいいのか?
飾らない人柄が旅に良く出ていてとても好感が持てます。お体に気をつけて!これからも放送を楽しみにしています。

投稿者:中国鉄道大紀行 | カテゴリ:関口さんへの応援メッセージ | 固定リンク
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続・峨眉


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   没有永远的朋友 (永遠の友というものはない
   他没有永远的敌人 (永遠の敵というものもない)


峨眉を発つ前に、この前は見られなかった水の風景を見に行きました。
その道行きで、小さな古い橋を見つけたので、行ってみると、橋の向こうに
道が続いていました。
そちらへ行ってしまうと、見たかった景色が見られなくなってしまうのだけど、
行ってみてしまいました。すると、小さな村が出て来ました。
村人に日本のことを知っているか聞いてみると、「中国と日本は仲良くしな
ければならない。過去に悲しいことはあったけど、基本的に民間どうしは昔
から仲良かったんだから。対不対(違うかい)?」といいました。そして、
「没有永远的朋友、他没有永远的敌人。」とも言いました。僕はそんな話に
なるとは思っていなかったので驚きました。
そして、峨眉の絶景はまた見られませんでした。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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満員の成昆鉄道


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成都と昆明を結ぶ成昆鉄道は世界有数の山岳鉄道。
沿線の山々にはダムが作られ水力発電が盛んです。
成都から大勢の人々が発電所に働きに来ています。
彼らの多くは平日5日間を発電所で働き、週末を成都の家族のもとで暮すそうです。
日曜日の午後、関口さんが乗った列車は、成都から発電所へ帰るそうした人々も
加わり、通路に人があふれ返るほどの超満員でした。
10時間以上、座席に座れない人も…。本当にお疲れ様です。

投稿者:ディレクター 伊川 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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景色は見られず


ロープウェイがあるのに、なぜもっと上まで上らなかったのかというと、峨眉駅の到着が遅く、時間がなかったから。今回上ったところが、時間の限界点だった。実際問題として、あの後下山し切らない内に日がとっぷりと暮れ、夕闇の中を歩いて下山したほどだ。 あの日お邪魔したお宅だが、なぜ景色を見ずにお宅をお邪魔することになったのかというと、ロープウェイを降りてから歩いた下りの山道は、延々と天を木に囲まれた道で、一向に景色が展望出来ないまま終わってしまったのだった。このままだと降り切ってしまうということで小休止した場所に、たまたま別の方向に伸びる小道があったのだ。 あのお宅は、その延長上にあった。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏のモノローグ | 固定リンク
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峨眉


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  見えない景色も人に出会えば見えて来る
  会えない人も景色に出会えば思い出す
  峨眉の山々が水面に映るように

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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成都名物といえば・・・


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日本では想像もできない職業があるのが中国の魅力のひとつ。
彼は成都名物・掏耳師(ターフーシー)。
川岸でお茶を飲みくつろぐ人の耳を、一日中掃除し続けるのが彼の仕事です。
中国でも珍しいらしく、北京や上海でさえも掏耳師はいないようです。

番組で紹介した耳の奥に振動を伝える道具には、3つの意味があるんだとか。
まずは、小さなごみを振動で落とす。
そして聴覚神経を刺激して耳をよく聞こえるようにする!?
最後がリラックス効果。
なんだか見ているだけでぞくぞくするようでしたが、成都をおとずれた際には
ぜひ体験してみてください。

投稿者:ディレクター 岡村 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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異郷にて我を知る


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海外の旅を通して一貫して実感させられたことがある。おそらくこの中国の旅でも
同じだろうそれは、格言っぽく言うと、
 異郷にて我を知る
ということ。つまり、外国を旅してみると、色々とわかって来ることは一見その国
のことのように思えて、実は自分の国のことや、そこで生まれ育った自分自身なの
だという意味。中国語の四字成句にすると、
 異郷有悟
それをさらに簡体字にすると、
 异乡有悟

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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本日、ダイヤ改正


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今日は中国全土で一斉にダイヤ改正がおこなわれました。

旅が始まる前から日付けは決まっていたのですが、実際に
新しいダイヤが発表されたのは、ほんの数日前。
下手をすると大きな変更があるかも知れず、旅に影響が出る
のではないかとずっと心配の種でした。
結局、多少の変更はあったもののほぼ予定通りにいけること
が分かり胸をなでおろしたところです。

次の難関は5月1日のメーデーから始まる「黄金週」。
中国でも7連休という大型連休で、電車が大変込み合うそうです。
いったいどうなることやら。

投稿者:ディレクター 岡村 | カテゴリ:舞台裏よもやま話 | 固定リンク
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お墓参り


墓参りについて行くことになったのは、この村がかなり観光地化してしまっていたことに起因する。メガホンを持った現地の人が、観光客を引き連れて村を案内しており、その一団から離れて民家のある方に行ってみても、行き交う人は、観光客案内に必要な何かをとりに戻っている風だったり、休憩を終えて観光客の方へ戻って行く風だったりで、日常風景というわけではない。つまり、生活している様子ではなかったのだ。 困ったなぁと放浪していると、どうも観光客のための行動ではなさそうなことをしている一団を発見した。それが、墓参りに行こうとしていた彼らだったのである。

鶏を殺して食べる体験は、本当に出来て良かった。僕が、生き物を殺さないと生きられない生き物であるということを、確認させてもらえたからだ。

そうしたら、感謝が湧いて来た。

僕は心というものに感心した。「へぇ、僕のこの心って、こういう風に思うように出来てるんだぁ。」と。つまり、“思う”っていうのは、普段はてっきり自分でしている気でいるものだが、実は心そのものが自主的にしていることが多いものなんだっていうこと。しかもそれがこんな風に良いものだとは。

「獣を追い、獣を殺し、獣を喰らう野生の心、本能の心」なんて聞いたら野蛮な感じがするけど、本当は違うのかもね。そっちの方が、自然に対して本能的に感謝するのかもね。都会育ちで、獣を追うどころか鶏を捌いて食べたこともない僕。それでもその僕の心には、自然的な、野性的な感謝が、DNAで受け継がれて残ってたのかなぁ。敢えて説明すると、そんな感覚。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏のモノローグ | 固定リンク
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途中下車して墓参り


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貴陽駅で途中下車した一行。次の列車までのわずか数時間に、関口さんはなんと
”お墓参り”に立ち会うことになりました。

600年の間、清時代の風習を守る漢民族の人々が暮らす天龍村。
伝統演劇が披露されるという民俗館に向かってメインストリートを歩いていた関口さん。
突然、通りを折れて、路地裏に入っていきました。
そこに、三輪トラックに乗り込もうとしている家族がいました。
「これから墓参りに行く」とのこと。
興味津々の関口さん、「ついて行ってもいいですか?」
張さん一家は、突然の申し出にびっくりしながらも歓迎してくれました。

墓前についてから始まったのは、生きた鶏を捧げる儀式。
トラックの荷台で関口さんと一緒に運ばれてきた鶏は、供物だったのです。
鶏の血で、羽を墓石に貼り付けます。
これが、「今春も来ましたよ」というご先祖へのご挨拶。
天国のお札を燃やして一緒に拝礼を済ませた後は、盛大にバクチクを鳴らして、
大宴会になだれ込みます。

予想もしない怒涛の展開。 新しい価値観との遭遇。

これだから旅はおもしろい。
予定変更と路地の先には、たくさんの出会いと発見が隠れています。

投稿者:ディレクター 伊東 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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感謝


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天龍鎮という所に行きました。最初は舞踊を見に行こうとしていたのですが、お墓参りに
行く家族を見かけ、あつかましくもついて行くことにしてしまいました。
彼らは生きたニワトリを殺して献げ、料理して墓で食べました。
普段肉はたくさん食べるけど、殺すところは見たことがありませんでした。
こうして初めて見てみると、気分が悪くなるかと思いきや、感謝の気持ちが湧きました。
僕は舞踊ではなく、お墓参りについて行って、こういう経験をして良かったなと思いました。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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老いること


大開発中の重慶で出会ったのは、お茶屋さんのお姉さんと彼女の二胡の先生。 色々と話をしているうちに、そういえばお茶も二胡も、年季を重ねて良くなるというのが共通しているよなと思った。プーアル茶などは、二十年モノ、三十年モノともなると、値段が跳ね上がるという。二胡も同様に、楽器も腕前も等しく、やはり年季によってその音色は深まる。

日本では老いることに対する憧れは、減少傾向にあるように感じる。
老いるとは、若さを失うこと、死に近付くこと。しかしそれは、肉体的、物質的な側面に過ぎず、心という側面からすればその限りではないはず。心は老成することも、若返ることも出来る。そうした精神的な側面は、かつては日本でも当然のこととして受け入れられていたが、残念ながら忘れられてゆきつつあるようだ。二人との出会いは、そんなことを思わされるものだった。

また、大開発中の重慶は歴史の古い町、伝統的な建物や文化が多い町だという。つまり年季を重ねてこそ良い建物や文化が多いということだ。この大開発が、その年季を重ねてこそ良いものと調和するリニューアルなのか、あるいは年季を重ねるとボロく見えるだけの四角い建物だらけになってしまうのか、そんなことを感じたのである。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏のモノローグ | 固定リンク
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歳はとりたいもんだ


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大開発中の重慶で、お茶と二胡に出会いました。お茶も二胡も、年季を重ねる
ほどに深い味わいの出るもの。僕はやわらかな時間を過ごすことが出来ました。
最近では、小学生の女の子までがアイドルとして写真集を出すほど『若いこと
は良いこと』狂いの日本。戦後の開発で、年季や経験を重ねることを喜べる
ものが、日常生活や仕事場から消えてしまったからかも知れません。
町の景観からも消えました。本当は、四角い建物たちが年季を重ねても醸し出せ
ない良さを、寺や古民家などの昔の建物は持っている。インスタント食品や
大量生産品などの便利グッズでは味わえない年季の良さが、お茶にはある。
伝統文化が町から消えた時、その町は若さを盲信し始め、良かったはずの老いる
ことを疎んじるようになってしまう。重慶の大開発が、新しいものと古いものの
調和を目指すものでありますように。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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出稼ぎ列車の旅


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中国36000kmを鉄道でゆくこの旅の意義は、テレビを通して一緒に旅する視聴者の
皆さんに、「皆さんも時間が出来たら是非同じように鉄道で旅して下さい」という
ことではないと、僕は思っている。はっきり言って、観光で乗るのには不向きで、
しかも快適さを求めるなら、絶対といっていいほどお勧めしない。この列車の中に
いるのは、生活をかけて苦痛覚悟で列車に乗り込んだ人々。一日中もしくは二日間に
亘って、仕事があると目される地を目指している。生活が楽なら、彼らも決してこの
熱気と臭気を好んで乗りには来ないだろう。
それでもこの旅の交通手段が鉄道なのは、そんな彼らにこそ出会うため。今僕たち
日本人が出会わなくてはならないもの、それが、光あるものを切実に求めてこの列車
に揺られている彼らだから。他に一切の意義はない。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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広州行き“出稼ぎ列車”


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重慶での途中下車を経て、広州行きの列車に乗った関口さん。
大きな荷物を持った家族連れが目立ち、熱気に満ちたこの列車。
実は広州に出稼ぎに行く人が乗客のほとんどという「出稼ぎ列車」でした。

四川省のほか、地方を出て新しい仕事と生活を求める人たちがこの列車に乗りあわせ、
38時間の道のりを共にします。
中には生まれてまもない乳飲み子を抱えたお母さんや、職業学校を出たての若者たち
もいました。
「働き口さえ見つかれば、どんな仕事でもがんばる」という17歳の女の子。
あてのないまま広州に向かっている人たちも多いのです。
短期間でうまく仕事が見つからなければ、逆方向の列車で帰らなければなりません。

重慶を出て5時間。夜もふけ、静まった車内では、家族や友人同士、狭いスペースを
分け合って互いに折り重なるように眠ります。

夜9時過ぎ、桐梓駅に一時停車。
私たちはここで下車です。

開設以来1日1便、多くの人々の夢を乗せて走り続けてきた広州行き普通快速。
私たち以外に乗り降りする人もなく、静かにホームを出ていきました。

投稿者:ディレクター 伊東 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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井戸のある村


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南充駅前での生放送終了後、慌しく乗り込んだ列車に揺られること1時間。
田園地帯にたたずむ遂寧駅に到着しました。

駅近郊の村を訪ねた私たちは、さっきまでいた南充の街並みとのギャップに驚きました。

巨大な酒甕を天秤棒で担ぎ、行き交う村人。
白いひげをたくわえ杖をついて歩く仙人風の老人。
池で水浴びする牛。
その横で洗濯する老婆と、魚のように飛び跳ねて裸で泳ぐ子どもたち。
手付かずの自然の中での暮らしが続けられていました。

この村には、900年も前に作られた竹製の塩水の井戸が大切に残されています。
地下30メートルからくみ上げた塩水を天日に干して作った塩は、石炭や絹と交換
される重要な村の収入源でした。
しかし、大規模工場にとってかわられた今では、観光客が来る時、たまに実演される
だけになりました。
この日も、老翁が二人で大きな竹製の車輪を足で回転させ、地中から塩水をくみ上げて
見せてくれましたが、作法がわかるのは老人だけで、塩水をくみ上げた後の作業は体力
的にこなせる人がもういないのだそうです。
現役最後の世代の仕事ぶりを、集まった村の人たちも興味深げに覗き込んでいました。

さらに近々、村を貫く道路敷設工事の予定があり、田畑を捨てて立ち退かなければ
ならないかもしれない、とのこと。

ひょんなことからこの日訪れた村で、出会った人々の暮らし。
次に訪れることがあったら、そこにはどんな風景が広がっているのでしょうか。

投稿者:ディレクター 伊東 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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店番の少年


南充駅前での中継も無事終わり、関口さんたちも
番組スタッフとともに駅へと消えて行きました。

今回の中継で、関口さんにお茶を持ってきてくれた
駅前食堂の男の子(小学5年生)がいました。

両親が上海に出稼ぎに出ているため、
彼はおばさんが経営するこの店で、店番の手伝いを
しているのだそうです。

そのせいか、「このあたりの特産は黒酢だね」とか
「柑橘類の生産がさかんなんだ」と私たちに話してくれる口調も
少し大人びているような印象を受けました。

「将来は先生になりたい」とはにかんだときに、
ふと小学生らしいあどけない表情を見せたのが印象に残っています。

投稿者:ディレクター 苗代 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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関口さんへの応援メッセージ【第2週】


S.M.さん(17)

私の母がこの番組をいつも楽しみにしています。
世界地図を片手に関口さんが通った線路を書き込みながら、現地の人たちとのふれあいを羨ましそうに見ています。私も一緒に見ていて、昔の良き日本を見ているようで楽しいです。

S.N.さん(59)

関口知宏さんの鉄道のたびの大フアンです。今も楽しみに見ていました。朝の日めくり版も楽しみです。
主人と中国4回観光ツアーに行っております。思い出の地名も出てきます。今年は6月に久し振りに成都 九寨溝 黄龍に行く予定です。もう直ぐ成都ですね。楽しみにしています。
関口さん長旅体調崩さないように気をつけてよい旅をしてください。

Y.Y.さん(33)

毎週楽しみにしています。
中国が大好きで、関口さんのような旅をしたことがあるので、まるで自分が旅をしているように感じています。レポートの仕方もわかりやすいし、地元の人との関わり方も親しみやすいです。絵日記もとても素敵です!。
頑張ってください!

K.I.さん(58)

憧れの中国鉄道を行く関口さん!いいなぁ~♪ 
中国は見所いっぱい!私も2~3回 中国の鉄道に乗りましたがホント興味深いですね。田舎では子供やアヒルまでが列車を見送ってくれ、手を振ってくれます。また駅もなかなか面白いです。列車への乗り方も切符の保管も日本には無いシステムで非常に楽しかった。果物やご飯を売りに来ますし。
なかなかテレビ見られませんが応援してます。素晴らしい旅をして下さいね~!

N.O.さん(46)

先週から始まったこの番組、生放送で今の中国を知ることが出来てとても期待しています。
3月に上海にいってきました。仕事とプライベートで上海・杭州・青島に、この2年半で合計7回。いつも中国人の生きる力、目の輝きに感動を覚えます。想像を絶する遠大な旅、応援してます。体調に十分注意して、良い放送お願いいたします。

R.O.さん(70)

いよいよ始まりましたね。
中国鉄道の旅、なかでも昨日拝見のルート、なんと5、000Mレベルでの鉄道は世界でもない旅の体験をなさられてすごいなあと思いました。私の山旅はせいぜい3,500Mでしたが、あの広大の世界を走るトレーンに乗つてみたい気持ちです。貴方の旅がこれからも気分よくつながりますように、心よりお祈りいたします。

E.S.さん(23)

私も中国の鉄道旅行が大好きで、旅行に行く時間のない今、毎週生の中国が見られることを大変うれしく思っています。
今週の放送で関口さんが「ココの人ってすごく歓迎してくれるよね」とおっしゃっていたのを聞いて、思わず胸が熱くなってしまいました。私が中国に魅了されるのは、現地の人との交流の中で純粋な温かさを感じるから。人とのふれあいを大事にする関口さんの旅が、私は大好きです。
これから雲南省に向かわれるということですから、少数民族との交流、美しい自然、郷土料理等を拝見できるのを楽しみにしています!!

S.K.さん(55)

この番組を偶然見ました。
1996 年から中国を十数回訪問していますが、仕事のためだけで観光には全く縁がありませんでした。明日から又、22日間仕事で中国各地へ行く事になっていますが、映像を見てこれからは絶対仕事先の観光地には行こうと決心しました。観光雑誌ではわからない生きた現場の映像楽しみにしています。

I.O.さん

関口さん、お元気ですか?
今日の放送では、真冬から真夏に変わっていたのでビックリでした。車窓から見える景色はのどかでいいですね。関口さんはちょっぴり朝と暑 さと熱さが苦手ということがわかりました。

H.O.さん(40)

私は中国が大好きです。日本では体験できない親切に出会い中国が大好きになりました。
関口さんはさまざまな中国の人とその親切に触れる事が出来るのですね。その体験を番組でぜひぜひ沢山紹介してください。

K.I.さん(14)

こんにちは。関口さんの旅、いつも楽しんで見てます!!
絵日記や音楽などどれも素晴らしくて感動してます↑↑
特に、絵日記は絵がホントに上手でスゴイです♪♪大変だと思いますが、これからも私たちに新しい発見を見せてください!!でも、身 体には気をつけてください♪♪
では、中国鉄道の旅・・頑張って下さい!!!

S.S.さん(58)

毎日TVを観ながら羨ましくなったり、はらはらしたりしています。
辛くて大変だった四川料理、私も試したい。数年前に西安・敦煌を旅しました。街の様子も大分変わったとか。西安に着いたら西の城門からのシルクロードの出発点をみせてください。
これからの旅のご無事をお祈りいたします。

ごんさん

第2回生中継を楽しく拝見いたしました。。
初頭のカメラさんもびっくりの喜びのスキップはかなり笑わせていただきました。高地からの脱出の喜びが体現されてましたね。先週よりも列車の中や街での中国の方々とのふれあいのシーンが多かったので、あ~中国の一般の方ってこんな感じなんだな~って思いました。けっこう友好的な感じなんですね。せっきーの笑顔のなせる技なんでしょうか。。子供たちの絵日記に対する反応はすばらしくピュアでしたね。素敵なシーンでした。

T.Y.さん

壮大な鉄道の旅への挑戦に敬服いたします。本日放送の子供さんたちのように「画面に釘付け」です。

A.K.さん(28)

生中継、ドキドキしながら拝見させていただいてます☆
くれぐれも体調にお気をつけて楽しんで来てくださいね♪

M.S.さん(31)

はじめまして!関口さん&鉄道の旅シリーズ大好きです。
私の父が3年前から中国・蘇州に赴任していたり、親友が結婚してだんなさんの仕事の関係で上海に住むことになったりと、最近中国に縁があります。毎日楽しみに見ています。
6月末から1ヶ月だけ北京に語学留学します。関口さんは積極的に使うから上達も早いですね!関口さんの温かい人柄でステキな出会いがいっぱいですね。中国は歴史があり、活気があり、自然もあり、素晴らしいところです。
この番組を見て、中国を好きになる人が増えたらいいなあ、と思ったりしています。関口さん、よい出会いがたくさんありますように。応援しています。

S.H.さん(26)

毎週の生中継、本当に楽しみにして視聴させて頂いております。
関口さんやスタッフの皆様の苦労は壮絶なものでしょうが、その経験すら羨ましく思えてしまいます。髪がボサボサの関口さんもとても魅力的です。人々とのふれあいを通して、関口さんの実直な人柄まで伝わってきます。(時折出る関西弁もステキですね)
私は中国語を勉強中なので、通訳の陳さんの発音や街の人々の会話を聞いて、関口さんと一緒に学ぶ気分で頑張って勉強しています。
関口さんをはじめスタッフの皆様、体調を崩さないよう気をつけて、素晴らしい番組制作を続けてください。日本から応援しています。

S.さん(43)

日本列島12000キロ片道切符の旅からずっと、楽しみに見ています。
いつも自然体で街や人たちに、とけこんでいく旅の仕方が大好きです。それと貴方の引き出しの多さ、絵日記や楽器の演奏、新しい物への挑戦、見所がいっぱいです。今回 は今までの旅の中で、最長となる36000キロ。お体に気をつけて旅を続けてくださいね。応援してますよ。

T.A.さん(68)

関口さんの旅がまた始まり毎週楽しみにして見ております。
今回は広大な中国の旅ですから色々な風景を楽しみにDVDに忘れずに録画したいと思います。約二ヶ月の旅だそうですが、お身体に気を付けられて私たちに楽しい旅の様子を伝えて下さい。

Tigerさん(68)

毎週この鉄道の旅を楽しく又羨ましく拝見させてもらっています。
関口さんがどれだけ現地の人と溶け込まれて行くか、又中国語がどれだけ上手になっていかれるかを見るのが、大変楽しみです。

K.M.さん(24)

関口さんの笑顔は、わたしの笑顔の素、元気の素です!
だから毎日、毎週、関口さんの元気な姿を見られてほんとうにしあわせです。関口さんが旅をしている姿を見ていると、地球って本当に一つの球なんだなぁ・・。とふと思います。
中国は近くて遠い国だといわれることがあるけれど、関口さんに訪れるひとつひとつの出会い、それを見て、関口さんの左手と右手に、中国の人々、日本の人々がたくさんつながって、大きな円になるような、そんな気がします。
これからも関口さんにたくさんのすてきな出会いが待っていますように。そしてなによりも大変な長丁場、お体に気をつけてくださいね!

M.K.さん(37)

憧れの気持ちで見ています。
普通の人が体験できないことを関口さんの体を通して見たり感じたり。そんな感覚で一緒に旅しています。体に気をつけて、ゴールされる日を祈っています。

S.T.さん(43)

関口さん、おつかれさま、
中国の旅、日めくり版で毎日楽しく拝見させていただいています。
さすが中国、標高差、温度差などスケールの大きさゆえの旅の苦労があるようですが、思いがけない出会いを楽しむ関口さんの大らかさは大陸的、中国に溶け込んでいます!そしてどこに行っても、やっぱり子ども達に大人気ですね。(笑)長旅ですので、どうぞお体にお気をつけて、これからも頑張って下さい!
(関口さんの旅が大好きで、いつも一緒に観ていた母は年末に天に召されました。。。母の分まで応援しています!!母も上から見てると思います!)

A.I.さん(36)

関口さんの飾らない、素直なコメントがとても気持ちよくって、ついつい引き込まれています。
関口さんがふれあう現地の人々はとても温かくて、見ている私もにっこりしています。お体に気をつけて、旅、楽しんで下さいね♪

N.S.さん(37)

4月から中国の旅が始まり、毎日苦手な朝が、通勤前のとっても楽しみの時間となりました。
映像では見えないご苦労がたくさんあると思いますが,ぜひ、素敵な風景や人との出会いと私の好きな今のままの関口さんをこれからもお伝えください!!(^0_0^)

J.I.さん

気さくな関口さんの旅、見ていて楽しいです。自分も一緒に旅をしているようです。

M.T.さん(35)

中国大陸はHPの地図を見ても本当に大きいな~と感じます。その中国の鉄道を一筆書きで巡るなんて、えー!・・・と最初は思っていました。でも番組が始まって見ているうちに日本を乗りつくした時と変わらないせっきーがいるのでとても感激しました。
まだまだ旅は続きます。楽しいこともあれば辛いこともまたあると思います。でもそれも含めてせっきーの旅をしているのを見せて下さい。そして身体に無理のないように気をつけて!
世界地図を買いました。それも併せて今頃は・・と思いながら応援しています。中国語も頑張って下さいね!

M.O.さん(43)

関口さん、ニイハオ!JR片道最長切符の旅から毎回楽しみに拝見してます。
実は17日から20日まで仕事で中国に出張に行きます。広州と天津に行くのですが、関口さんとはまだずいぶん遠いところですね。直接応援できずに残念です。私も以前に、シャンファン~武漢まで鉄道で移動しました。中国の車両は昔の日本の客車みたいで懐かしかった記憶があります。
まだまだ先は長いですが、良い出会いがあることとを期待します。体にはくれぐれも注意し旅を楽しんでください。

C.Y.さん(31)

旅人関口さんの笑顔に心が癒されました♪
正直に言うと私はあまり中国にいい印象をもっていませんでしたが、自然体で心の交流をはかっている関口さんをみて、中国について何も知らない自分に気がつきました。これからも、今の中国の姿を関口さんの視点から伝えていただけることを楽しみにしています。

T.M.さん(24)

毎週日曜日の生放送いつも楽しみにみています。日めくり版も一日に一回は必ず見ています。
番組を見ていて、中国の人はほんとうにフレンドリーだなぁと感じます。料理はいつも辛そうなものばかりで大変そうですが、おいしそうにみえます。体に気をつけてこれからも鉄道の旅頑張ってください、応援してます。

K.K.さん(51)

BS2にて日めくり版を録画して見させていただいています。
今まで韓国ドラマに夢中だった私が、今中国の壮大な風景にそして関口知宏さんの素朴で自然体な旅案内に、毎日の仕事の疲れを忘れさせてもらっています。

naoさん(36)

10年以上前に中国を一人旅していたことを懐かしく感じながら拝見させていただいております。
電車を乗り継ぎ、辿り着くと同じ国とは思えないほど、さまざまな文化を感じられるのが中国の魅力ですよね。長期間にわたる旅、何かと大変でしょうが、身体には気をつけて、引き続き私たちを楽しませてください。

ひーさん(26)

先週やっと総合テレビで見ました!!
じつは、前から関口さんがチベットにいる姿を勝手に想像していまして。なんかピッタリやなぁ~って思ってたんですけど、今回ラサでのおばあちゃんとの祈りがすごく心にグッときました。自分ではなく世界の平和を祈るなんて凄いなぁ・・・て。
雲南省の自然に佇む、関口さんの姿も楽しみにしています。
麗江にはスケジュール的にも行けないですよね?トンパ文字とか関口さん好きそうやなぁ~って思うけど遠いから無理かなぁ。。
今回の旅は、最長片道切符の時より過酷だと思いますが、どうか身体壊さないよう、無事西安に到着すること日本から祈ってます。

C.T.さん(40)

関口さんの鉄道の旅の番組をいつも楽しみにしています。
なぜか関口さんが旅をしている場所に必ず行きたくなります。今回、私にとって未知の地である中国が関口さんを通してどんどん身近なものになってきています。これからもいろんな人と出会って、楽しい旅を続けてくださいね。。くれぐれも体にはお気をつけて。応援しています。

E.S.さん(29)

先日初めて総集編を拝見。空気が薄く苦しむ関口さんの姿に見入り私もつい息を止めて見てしまいました。
遠く離れているのにリアル。関口さんのナチュラルな姿も相当光ってます♪私の弟は全く旅に興味を持っていませんでしたが、私があまりに関口さんの話をするせいか番組を見始めたようで「自分も旅をして人と触れ合いたい!」と。弟にとって関口さんがとてもいい刺激になっています!ありがとうございます。まだ旅は続きますがお体には気をつけて旅を満喫なさってください♪

K.U.さん(45)

いつも楽しく拝見させていただいております。
行く先々での関口さんの物怖じしないで出会う人々とのやり取りが私にはとても羨ましく思えます。いつか私もそんな旅が出来たらいいなぁ・・・なんて思います。長旅ですのでお体に気をつけて良い出会いを沢山なさってくださいね。

T.M.さん(65)

いつも日めくり版を、見ています。
中国の果てしない自然の中を、列車が走り抜けて行く光景には、いつも、ほんと、わくわくさせられます。 列車の旅もですが、行く先々での関口さんと、人々の交流も楽しいですね。 特に中国の子供たちのようすがなんともほほえましく、日本と中国の子供たちの未来に続く両国の交流が、一層、明るいものとなることを願わずにはいられません。 36,000キロという汽車では気の遠くなるような長旅ですが、どうぞ健康に気を付けられて、素敵な旅を続けられるよう祈っています。

鄭さん(30)

関口さんへ。
ダム傍の村人と出会って、印象的でした。光と影が同時に見えたのも、関口さんの番組ならではのことかも。羊皮筏とロープウエーの今と過去の交錯が好き。車が乗って、岩窟で建てた寺で絵を描いた姿も好き。時間の流れは対照的の面白さがある。
旅も段々持ち味が出て、これからも楽しみです。関口さんもみんなさんも体を気をつけてください。元気な姿が見えるのも視聴者の幸せです。

Y.S.さん(55)

広ろ~いユーラシア大陸の東側の旅・・・出会う子供たちの顔つきが、日本でのわたくしのちいさい頃のそれと似ているように思います。とても懐かしい子供たちの表情です。関口さん始めスタッフのみなさん、どうぞ体調に気をつけて楽しんでくださいね♪ 

K.K.さん(51)

コンバンワ 
日めくり版 4月10日 「火三輪車」面白いタクシーに思わず笑ってしまいました。
子供たちの無邪気さは全世界共通であるけれど 関口知宏さんの無邪気さも子供たちにまけないぐらいの魅力を感じました。半袖姿が多いですが 風邪などひかないよう気を付けて旅を楽しんで下さい。

トキタモさん(34)

初めまして。
日本の最長片道の時からカミさんと拝見しています。その頃はまだ子供はいませんでした。今では毎朝子供を保育園に連れて行く準備をしながら番組を見ています。テーマ曲が始まると1才2ケ月の子供がタイトルバックの青海鉄道を指差し嬉しそうに「あ~!」と言って、放送の10分間はなぜかおとなしく見ています ^^無事を祈りながら応援しています。頑張ってください。

友香さん(32)

もう10年ほど前ですが、四川省に留学していました。
留学生にとっては、飛行機よりも列車旅行が主流で、私も関口さんのように、たくさんの人と触れ合ったり、外の景色をただただ眺めながら列車に乗ったのを思い出します。子供たちの純朴さや、人のあたたかさ、10年前と全く変わらない中国の姿に、懐かしさや嬉しさを覚えて、毎週楽しみに拝見しています。
6月までまだまだ長い旅ですが、体調に気をつけて、楽しんでくださいね。

S.T.さん(72)

自然に話される中国語に感歎しています。
何処でも溶け込めてしまう知宏さ ん!今の中国を見せて頂いて感激です。長旅ご苦労様です。一路平安!


I.O.さん

最初は子供達を追いかけていたのに絵が上手とわかるやいなや逆にサインをねだられて終いには壁際まで追いこまれていましたね。まるで子供の遊びを見ているようで楽しく拝見しました。
「より進歩した人間ほど、子供のようになってくる」とどこかで読んだことがありますが、ナルホドです。
今日も昼ねをしていた子供が船で去っていく関口さんを手を振って見送っていました。(最初は眠たそうだったけれど)番組の中の関口さんの独り言?もいいですね。これからも楽しみにしています。


さとべりぃさん

毎週毎日楽しく拝見しています。
画面からはお疲れの様子は伺えませんが、旅の疲れはありませんか?寝台車でもぐっすり?眠っていたようなので(^^)大丈夫かな?
自分が同じように旅しても出会わないような出来事へ連れて行ってくれる。新しい発見や楽しみが盛りだくさんです(^^)!これからも気のむくまま旅を続けて、たくさん感動してくださいね。その半分くらいを分けていただいてます。日曜日楽しみにしています(^^)!

katzさん(32)

関口さんの旅から元気をもらってます。ありがとう。
いい出会いがたくさんありますように!
旅の「音楽」が生まれるのを楽しみにしています。

Y.E.さん(27)

関口さん、まだまだ先は長いですが、体調に気をつけてください。
こちら日本では、4月中旬とは思えぬ寒さです。そちら中国でも、大変な移動距離ゆえ、気温の変化が著しいことと存じます・・・では、日曜の生放送を楽しみにしていますね。

M.A.さん(44)

日本の最長片道~の時から関口さんの鉄旅を楽しませて頂いています。
今回の中国も興味深く毎日見ています。ちょうど2月に主人達がイモ畑を見に昆明に行ってきたばかりなので、写真でしか見ていない風景が映像で見られると思い楽しみにしています。
私達日本人も中国人も勝手に描いてしまったイメージでどこかお互いに温度差が出来てしまっているようですが、今月から始まった関口さんの旅する様子からは中国の素の姿が垣間見れて私達の知らない中国はたくさんあるんだなと思い少し興味も湧き、今後関口さんがどんな中国を見せてくれるのか、これからの旅も楽しみになってきました。
これからの旅先にはすばらしい巡り会いもあるだろうし、避けては通れない悲しい現実もあるだろうと思うのですが、今の中国という国と人々の暮らしぶりをどうか私達にも分り易く関口さんならではの視点で教えてください。どうぞ健康には気をつけて長旅と短期留学を楽しまれて無事に帰国できますようお祈りしています。

N.S.さん(24)

毎週楽しみにみています。日めくり版も毎日見ています。
中国を旅している関口さんは大変そうだけど、楽しそうですね。現地の人たちとの交流や、風景、食べ物も興味深く見ています。春と秋がんばってください。

M.M.さん

たくさん食べて、体力つけて、頑張って下さい。
中国は、実は、あまり興味なかったのですが、、、だんだんおもしろくなってきましたよ。関口さんが旅を楽しんで下されば、こちらも楽しい。どうぞ、旅を楽しんで。

N.S.さん

関口さん毎日お疲れ様です。お体は大丈夫ですか?
私はほぼ毎週一度電車で西湖がある杭州から上海へ買い物に通ってます。(ほとんど一人)最近は慣れましたが日本の電車の様子とずいぶん違うのに驚いたり怒ったり…いつもちょっと殺気だってます。今日も上海に行ってきました。電車の中では関口さんの曲を聴いていますよ。中国に来た2年前、主人の転勤で来たのにずっと一人でいた時、関口さんが日本を旅する姿を見て励まされていました。その関口さんが同じ大陸で旅してるかと思うと不思議です。杭州にはいらっしゃらないのかな?西湖がとてもきれいですよ。ぜひいつかいらして下さい。

M.K.さん(33)

関口さん、中国の列車の旅はいかがですか?
長旅には苦労もつきものでしょうが、どうぞリラックスして、しかしあなたの本質を見出すまなざしで、歴史の上に浮かび上がる美しい中国、人間そのものともいうべき今の中国を、余さず見てきてくださいね。
諸所事情があって、私は長く愛する中国を訪ねることが出来ません。それが今年関口さんが中国を旅すると知って快哉を叫びました!関口さんの旅を通して、また中国をたずねることが出来る!ご迷惑とは思いますが、気持ちは一緒に列車の旅をしている気分です。及ばずながら応援しています。がんばってくださいね!

S.T.さん(50)

小学一年の息子も、「今日は関口さんはどこまで行ったのかなあ」と会話しながら、妻と家族三人で楽しみに見させて頂いております。体調を崩さないように出来るだけ睡眠を摂って、持ち前の笑顔、明るさ、ひょうきんさを持続出来る様に頑張ってください。家族で見守っています。

M.I.さん(25)

関口さん!12000キロの旅からずっと見させていただいています。
関口さんは、どこに行っても関口さんありのままでいつも憧れています。
普通でいい、ゆっくりでいい、出会いを楽しんでいこうっていうのがすごく伝わってきます。中国での旅、とってもとっても大変だと思いますが、心も体も無理されないようにして下さい。日本からファンの皆さんとあったかく見守っています!関口さん、頑張って!!!!!

瑠偉さん

一番印象に残っているのは旅の道中で出会う子供達の笑顔です。
車中で出会った、ユニークな髪型の女の子や関口さんが発音した「羊皮船」に爆笑した少年達、そして絵日記にナイスリアクションの子供達。特に車中で出会った女の子の大きな輝く瞳を見ていると、こちらまで幸せな気持ちになってきます。あの子達にとって、もしかしたら初めて出会う日本人が関口さんだったのかもしれませんね。それが関口さんでよかったな♪
日本と中国との間には悲しい過去があるわけで……。え~っと、うまくいえませんが、関口さんのその笑顔とお人柄で素敵な日中交流を続けてください。「日本代表」ってことで(笑)←ちょいぷれっしゃ~でせうか^^;

H.T.さん(48)

関口さん、お疲れ様です。
体調を崩さず(特にお腹)好い旅を続けて心温まる旅の記録を送ってください。毎日「日めくりカレンダー」をビデオで見るのが楽しみです。人々との会話や素朴な風景の心の原風景を感じます。特に子供達とのふれあいは最高ですね。今では日本にはない風景です。

K.S.さん(44)

飾らず、素で、土地の方々に接しられる事で、人々に受け入れられている姿がとても、心地善く毎回が楽しく、嬉しく私の一番幸せな時間です、毎日生中継ならもっと近くにかんじれるのになーと思い関口さんの一言一言をしっかり聞き取っています。どうぞこれから先のも無事を祈っています。元気なお顔を中国から、送ってください。

投稿者:中国鉄道大紀行 | カテゴリ:関口さんへの応援メッセージ | 固定リンク
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四川の大都市 南充


あさっての第2回目の中継は四川省東部の都市
南充(なんじゅう)からお届けします。

この南充市、中国通の方でないと、なかなかなじみがない
都市だと思いますが、四川省では省都の成都に次ぐ700万もの
人口を抱える大都市なのです。

繁華街には大きなデパートやスーパーマーケットが並び
関口さんもさっそくファーストフード店に立ち寄っていました。

さて、この南充に初めて駅ができたのは意外や意外、
ほんの10年前の1997年のこと。

それまでは市内を流れる川(嘉陵江)を利用した水運が
中心だったとか。

鉄道で北京や上海まで足を伸ばせるようになったため、
市民の移動の手段も大きく変わったそうです。

投稿者:ディレクター 苗代 | カテゴリ:舞台裏よもやま話 | 固定リンク
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散歩を楽しむ人々


駅前で筆談にチャレンジ! 鳳凰山というところを薦められて行ってみると、まぁ普通の山だった(汗)。どうしようと思いつつ歩いていると、鳥の鳴き声を楽しむ風流人を発見。彼の鳥はこれがまたよく鳴く。続いてベンチでみかんを食べる女性集団を発見。どうやら家族らしい。彼女たちは普通にみかんをくれた。

別に普通。特に何っていう出来事じゃない。
でも、なんで普通なんだろうと考えた。

例えば僕が山を散歩中に、知らない国のテレビ撮影チームに突然、「何してるんですか?」と聞かれたら、気分はいつもの散歩じゃなくなるよなあ。
どこの国の番組でどんな風に使われるんだろうとネガティブに受けとめるなら、「散歩中なんで。」とか、「プライベートな時間なんでちょっと」とか言うだろう。
逆に面白いところに出くわしたとポジティブに受けとめるなら、「どんな趣旨のどんな番組にするつもりなのか?」ともっと根掘り葉掘り聞くだろう。

どっちでもないんだよなぁ。
普通なんだよなぁ。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏のモノローグ | 固定リンク
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すべては孫のため


4月11日、関口さんを乗せた列車は安康駅に到着した。
市内の観光名所、瀛湖へ向かった。
陝西省最大の規模を誇る瀛湖は、
1990年に完成した人口のダム湖だ。
この巨大ダムの建設によって1万戸の家屋が湖の底に沈んだ。
湖の周りには、観光客を誘致しようと、
寺院やキャンプ場などの建設が続いている。
関口さんは、フェリーに乗って、湖の対岸にある集落を訪れた。
人口100人足らずの小さな村だ。
そこで、一人のおばぁさんと出会う。
湖ができる前には、田畑を耕して、
米や野菜を育て生計を立てていたという。
しかし、湖の建設によって、先祖から受け継いだ田畑を供出、
そこで得た保証金を元手に観光客向けの雑貨店を開いた。
だが、雑貨店の売り上げは伸び悩み、
結局、店は営業停止へと追い込まれた。
売れ残った商品が、店の奥に無造作に積まれたままになっている。
「昔の方が、生活は楽だったよ…」と寂しそうに語るおばあさん。
今は、夫の他に、息子と嫁が、出稼ぎに出かけて、
一家の家計を支えている。
そんな家族に嬉しいニュースが届いた。
息子と嫁の間に双子の子供が誕生したのだ。
しかも2人とも元気な男の子。
一人っ子政策を続ける中国では、原則子供は一人しか持てない。
跡継ぎがほしい農村の暮らしの中で、双子の男の子はなによりの宝だ。
「まつ毛がとっても長くてかわいいんだよ…」
嬉しそうに語るおばあさん。
畑が無くなっても
店の営業の再開のめどが立たなくても
家族の生活は離れ離れになっても
先祖から譲り受けたこの土地から離れる気持ちは無いという。
最後におばあさんは、ひとり言のようにつぶやいた。
「すべてはこの孫たちのためだから…」

日が西へ傾き始めた。
関口さんは村を後にすることにした。
遠ざかっていくフェリーを
おばあさんと孫が見送ってくれた。
いつまでも手を振ってくれたその影が
どんどん小さくなっていった。

投稿者:ディレクター 東 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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今度はバイク・・・


昨日がバンなら今日はバイクか。 駅に降りた瞬間、バイクタクシーの運転手が「乗ってくか?」と、中国の他の駅でもそうであるように売り込みに来た。僕が彼に片言で「テレビ撮影だよ」と言うと、彼はなぜか目を大きくして、慌てて去ってしまった。そんなにビックリすることだろうか・・・。 その後、駅前の軽食屋の一つで、飲み物を買って絵日記を描いていると、たくさんの人が集まって来た。「うまいなぁ。」などと言う人々に、「この町でこういう絵日記を描きたくなるようなところはないですか?」と聞いてみた。すると、中にさっきの運転手がいる。あれ、走り去ったんじゃなかったの!? ということで、その運転手に、絵日記を描きたくなる場所へ連れて行ってもらうことになった。連れて行かれた先は、霊岩寺という、石窟寺院。確かに、絵日記に描きたくなるような、変わった岩の多いお寺だった。 そして西寧の道教のお寺同様、ここでも若い人たちに何度も出会った。たまたま近くを通ったから立ち寄ったという。彼らにとってはそんなに変わったことではないだろうし、日本の若い人だってお寺に行かないとは限らないのだけれど、中国の若い人たちのそうした感覚に、なんかホッとさせられた。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏のモノローグ | 固定リンク
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岩に意思あり霊巌寺


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霊巌寺が出来る前に、初めてここを訪れた人は驚いただろう。洞穴の中に亀や寝仏の姿を
した巌があったり、木が巌に沿って横向きに生えていたりしたら、まるで巌に意思でも
あるのだろうかと思うはずだから。
僕は巌にもびっくりしたけど、駅から寺に来るまでの乗り物にもびっくりしました。(汗)

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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なぜあのバンが・・・


絵日記中に、「バンに騙されたと思って・・・」とあるが、なぜ知らないバンに乗ることになったのかというと、このような経緯があった。 事前取材で、“天水”という町についてわかっていたことは皆無に近かった。単にその名前に惹かれて降りただけだった。 果たして、町の名前が“天水”だからと言って、その町のどこかに“天水”と呼ぶに相応しい何かがあるかと言えば、普通は無いし、あるいはとうの昔に無くなっているもの。六本木に行っても三軒茶屋に行っても、六本の木も三軒の茶屋も無いのと同じである。実際、町の人に“天水”という名の由来をしつこく聞いてみたのだが、やはり感触は悪かった。

そんな折のこと、一台のバンが現れ、そのバンのおじさんが、僕を名所に連れて行くと懸命に勧誘し始めた。おじさんに、「“天水”って呼ばれるだけの清水とかあったりする?」と聞いてみると、「有る有る有る」と調子のよい返事が返ってきたのだが、驚き半分疑い半分な気分になるだけだった。
しかし、この町での旅のてがかりをまったくつかめずにいたこともあって、そのバンに乗ってみることにした。外れたら外れたで、この川で困ったまま過ごすよりも良い思い出になると考えたのだった。
ところが連れて行かれた先は、なんと“天水”と呼ぶに相応しい地下水のあるところだったのである!清水と出会えたこと自体も喜びではあるが、そこへ至るこの過程は、これまでの旅、否、これまでの人生を振り返っても、とても珍しい経緯だった。バンのおじさん、疑ってゴメンョ(笑)。
またその清水のあったお寺には、玉蘭という種類の木が二本聳えていた。その双樹、どちらも珍しいほどの巨木だそうで、どうやら中国随一の大きさである可能性もあるという。僕は「そりゃそうだ。この地下水を吸っていれば、巨木にもなるさ。」と、子供じみたことを思った。
ちなみにこのお寺の地下水、天水という町の名前の語源の水ではないらしい。僕はますます気に入った。なぜなら、語源の水に行けない、若しくは無いにも拘らず、不思議な行程で天水で清水に出会えてしまったのだから、もっと不思議ではないか。
昨日蘭州の章で「この旅は毎日欠かさず、脳裏に浮かんだこと、話題として上っていたものが、不思議と目の前に現れ続けている」と書いたが、それは今日もまだ継続中だった。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏のモノローグ | 固定リンク
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天水


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天水の町を散策中、突然目の前に現れたバンに、「騙されたと思って乗ってみよう」
と乗り込んで連れて行かれた先は、中国で一番大きいという、玉蘭の双樹がある
お寺でした。
なぜその双樹がそんなに大きいのかはすぐわかりました。このお寺には、双樹も
吸ってきたであろう、天の恵みの地下水があったのです。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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本場のラーメン


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蘭州名物といえばラーメン。
ここでは牛肉麺(ニョウローメン)と呼ばれています。

厨房を覗くと職人たちが麺を手打ち中。
生地を板に打ちつけながら、包丁を使わずに、4本を8本、8本を16本という具合に、
麺を手だけで器用に伸ばしていきます。
その手際の良さはまさに職人芸、見ていて飽きません。

麺は小麦粉とかん水だけで作るので、色は真っ白でツルツルとした食感。
スープはピリ辛でコクがあるのにしつこくない。
関口さんもあっという間に完食しました。
1杯およそ50円。値段が安く、家庭ではだせない味が地元っ子にも大人気。
お店まで連れて行ってくれたタクシーの運転手も「毎日食べてるよ!」と言っていました。

面白いのが、こちらでは朝に食べるのが一般的。
お店の混雑も朝8時から9時がピークで、午後2時頃にはスープが売り切れ、閉店。
蘭州を訪れた際にはぜひ、早めの時間に行くことをお奨めします。

投稿者:ディレクター 橋本 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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関口知宏はなぜその筏を知っていたのか


蘭州で千八百年前から変わらない筏を発見した。絵日記には「出会わないと思っていたものに出会いました」とある。あれ?関口知宏はその筏を知っていたのか? 実は、蘭州へ行く前から、中国人スタッフのひとりに聞いて知っていた。なぜあえて知っていたということを絵日記に書いたのかというと、「この旅は、脳裏に浮かんだこと、話題として上っていたものが、不思議と目の前に現れる」ということを書きたかったのだ。 今までの旅でも、笛を吹いているとテンが登場したり、ギリシャでは夢で見たままの場所があったりした。この旅の最初でも、僕が世界のことを考えていたら、世界に祈るおばあちゃんに出会った。一連の旅で続いている巡り合わせの不思議さ、出来事の起き方の不思議さを考えると、この蘭州の筏の件も例外ではない。 僕は勿論のこと、中国人スタッフとて、この筏に実際に出会うとは思ってもいなかったのだった。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏のモノローグ | 固定リンク
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黄河での体験


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「絶対に、豚の丸焼きだと思った。」
黄河沿いで羊皮筏(ヤンピーファー)をみつけたときの関口さんのセリフです。

でも、実際は羊の皮を膨らませて作った「いかだ」でした。
12頭分の羊皮が浮き袋の役目を果たし、約600キロもの荷物を積めるというから驚きです。

1800年前から使われ、黄河に橋がかけられるまでは重要な交通手段として活躍。
今でも日常的に使われている地域もあるそうですが、ここでは観光用としてお客を集めていました。
ゆったりとした乗り心地を楽しみながら、中国の悠久の歴史に想いをはせる関口さんでした。

投稿者:ディレクター 橋本 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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蘭州


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蘭州で、出会わないと思っていたものに出会いました。一八○○年前から黄河で
使われて来たという、羊の皮袋で浮かぶ舟です。まだあったんですねぇ。
最初に河岸で発見した時は、ブタの丸焼きかと思ってしまいました...(汗)。
ちなみに、蘭州より上流へ行くと、今でも現役で活躍しているそうです。
一八○○年間も変わらないなんてスゴイ。そして、あてもなくぷらぷらしていて、
こういうものに出会ってしまうこの旅も、相変わらずスゴイ...。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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関口さんへの応援メッセージ【第1週】


K.T.さん(69)

いよいよ長い旅がはじまりましたね。何よりも先ず健康には十分留意されて旅を続けてください。番組を楽しみに見ています。早速世界一高い場所を走る鉄道の旅ご苦労様でした。富士山より高いところを走るなんて想像つきません。びっくりでした。

Y.T.さん

関口さん、鉄道の旅お疲れ様です。今までとはまったく違った中国という国鉄道の旅はどうでしょうか?今までとは違って言葉が殆ど通じない中、そして標高が高いところなどいろいろ慣れない部分もあると思いますが、6月までの2ヶ月間を無事故で楽しい旅になるよう応援しています。頑張ってください!!!元気な顔が見られるのを楽しみにしています!

E.S.さん(29)

70日間という果てしなく長い中国の旅。体調管理が相当大変かと思いますが「関口さんならでは」の五感、そして第六感で多くのことを吸収し無事に日本に帰ってきてくださるよう中国に向けて四六時中、念を送らせて頂きます!!充実した毎日を過ごされている関口さんの姿が、私の「元気のみなもと」です♪

H.T.さん(52)

8日、待ちに待った生放送でした。中国語が”幾らですぁ?”と上手でさぞかし練習し勉強して行ったのだなと尊敬しました。お店の方が答えている額はまだ不明のようでしたが・・・6月までには”フン、フン、幾らだね”とわかってしまうのではないでしょうか。楽しみです。青蔵鉄道の高地を行く列車は酸素問題で大変そうですね。夜中の二時にホームで走り出した時はビックリしました。元気で西安まで行ってくださいね。応援しています。

あずささん(38)

ほんとうに、ながーい鉄道の旅ですね。広大な大地、歴史、文化・・、。おおげさでなくさりげない、日常的で自然な触れ合いの中から見出されるであろう関口さんの旅を通して、中国をより知ることができる期待で毎回の放送を楽しみにしております。どうぞ、関口さん、スタッフの皆様、お身体お大事に、そして旅が無事で順調でありますように、心よりお祈り申し上げております。

I.M.さん(38)

関口さんがこの長い旅を始めたとき、私も仕事を変え、生活が変わりました。なれない生活に落ち込んだり、今までの自分を後悔したり・・・・そんな時、関口さんは広い大地をひたすら前進しているんですね。私もまっすぐ前を見て進んでいかなくちゃ!いろいろと大変なことも多いと思いますが、素敵な出会いに満ちた旅を満喫してください。

J.O.さん(38)

自分も旅するつもりで応援しています。お体に気をつけて。いい旅ができるように祈っています。

M.O.さん(36)

今中国語を勉強している主婦です。学生時代に中国語を選択し、それから中国に魅せられています。北京と威海は行ったことがあるのですが、広い中国を鉄道で旅するなんて、今の自分にはできないことなので、とっても興味深く楽しみにしています。鉄道の旅は大変なことも多いかと思いますが、どうかお体に気をつけて、素敵な旅を!毎日放送を楽しみにしています!

ルーベンスさん(54)

車窓からの風景は、日本ではありえないものです。それをじっと見入る関口さんの目も素敵です。大好きなアイスコーヒーは飲んでいますか?体に気をつけて色々なものをその目に焼き付けて下さい。

M.T.さん(42)

私の大好きな中国に、関口さんが行って鉄道の旅をしてくれていることが何よりうれしいです。健康に留意され、楽しい旅をしてください。応援しています。

J.K.さん(44)

「縦の旅はきつい」「よくこんな所に鉄道ひいたね」「(列車のうどんを食べて一言)うまい」などなど、広大な中国にいてこその実感が、関口さんの一言一言で実にわかりやすく伝わるのです。中国は、一言、「おもしろい。」これからも応援しています。

I.O.さん(50)

関口さん、お元気ですか~?いつも楽しく拝見してますよ。
ラサの旅をたての旅とおっしゃってましたが、うまい表現ですね。なかなか、たての旅はできません。(旅とは言えないまでも高層ビルの昇り降りくらい)もう、旅のリズムにのれたころでしょうか・・・新たな出会い、発見の旅となりますように!絵、素敵でした。

Y.K.さん(32)

約10年前に北京から硬臥の寝台車で3泊4日かけて新彊ウイグル自治区のウルムチ、カシュガルなどに旅したことを思いがしながら、とても楽しみに拝見しています。最近の寝台車はだいぶきれいになっていますね。いずれにしろ、汽車での長旅はかなり疲れると思うので、体調管理に気をつけてゴールまで頑張ってください。

H.H.さん(33)

毎回楽しみに拝見しています。
今度は駅の間隔がすごく長そうですが、乗ってるほうは感覚は違うものですか? いずれにしても、体力的に大変ですが、いつもの笑顔で乗り切ってください。また、水墨画のような曲を期待しています!

E.I.さん(37)

関口さん、こんにちは!いよいよ2ヶ月にも及ぶ、中国鉄道の旅がスタートしましたね。毎週日曜日の生中継を、とても楽しみにしています。
中国は比較的日本の近くにあって、古くから交流している国ですが、今の私にとっては、アメリカやヨーロッパに比べると知っている事が少ないように感じています。これから関口さんを通して、中国についていろいろな発見をしていきたいと思っています。始めから「縦の旅」がとてもお辛そうでしたが、どうかお体にはくれぐれもお気をつけて。毎週日曜日に元気な関口さんを拝見させて頂くのをとても楽しみにしており、さらに私もそれを自分の励みにして毎日がんばっています。

zhibaoさん(31)

スタート前からとっても楽しみにしていました。
去年、北京~天津まで電車にのりましたが、電車で食べる方便面のおいしさや、車内の騒々しさを思い出しました。くれぐれもお体に気をつけて頑張ってください。

Y.E.さん(41)

関口さん、今度は中国の旅だそうですね。
大陸の広大さを実感されている映像をみました。まだ始まったばかりの旅ですが、身体に気をつけられて、楽しんでくださいね。

Y.H.さん(49)

番組いつも楽しく見せていただいています。
なかなか長期、遠方に旅行に行く機会がないのですが、番組を見て自分がその場にいるような錯覚におちいっています。中国鉄道大紀行、どんなエピソードが待ってるか楽しみにしています。時にはハラハラ、時にはドキドキ、親しみあふれるキャラクターでいろいろな出会いに遭遇されるのを期待しています。私も1 7歳の息子がいるのですが知宏さんみたいにいろいろなところに出かけて素晴らしい出会いや驚きを経験して欲しいと思います。体に気をつけて旅を続けてくださいね。

G.R.さん(25)

友達から関口さんの番組を紹介してもらいました。
今回の生放送を通して、たくさんの日本人に中国の風景とか食文化が紹介されます。それは中日両国の友好交流の上にいいことと思います。

K.O.さん(21)

私は昨年、中国に短期留学をしました!南京~西安間と西安~北京間は寝台列車に乗りました。
関口さんの旅の様子を見ていると留学した時を思い出します。慣れない環境で大変だと思いますが、健康に注意しながら旅を楽しんで下さい!

K.S.さん(35)

毎日、日めくり版を拝見しています。
体力的にも大変な旅になりそうですが、関口さんの明るさと魅力で見ている私たちも、楽しく旅ができそうです。関口さん、どうぞ最後までお体に気をつけて頑張ってください。

投稿者:中国鉄道大紀行 | カテゴリ:関口さんへの応援メッセージ | 固定リンク
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初回の生中継が終わりました


初回の中継、お楽しみいただけたでしょうか?

関口さんの周囲にすごい人だかりができていたのは
画面からも伝わったかと思います。

中継の現場となった市場では、スタッフたちが現地時間の
朝6時から衛星中継のアンテナやケーブルの設置など
準備を始めていました。

そんなアヤシげな(!?)動きに興味を持って、
さっそく20人、30人と見物人が集まってきました。

日本国内で中継を行うと、見物に来られた方は
遠巻きに(10mくらい)離れておられることが多いのですが、
中国の方々は30cmくらいの距離から文字通り「まじまじ」と
覗きこんでくるような感じです。

こんな距離感の違いにも国民性があるのでしょうねぇ。

投稿者:ディレクター 苗代 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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民族いろいろ 品物いろいろ


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西寧の町には、中国の多数派である漢民族のほか、
回族やチベット、モンゴル、中央アジア系の人々など
いくつもの民族が集まっています。

こうした多様な民族性があらわれるのは、
なんといっても市場やマーケットの店頭です。

イスラム教徒特有の白い帽子は回族のトレードマークですし、
革の馬具やナイフはモンゴルやチベット系の遊牧民のためのもの。
山犬に襲われたときのため(!)のヌンチャクのような武器とか
ワイルドな品物もチラホラと…。

明日の中継は、そんな市場のひとつ「青蔵民族城(青海チベット民族市場)」から。
豊かな民族情緒を伝えたいと思います。

投稿者:ディレクター 苗代 | カテゴリ:舞台裏よもやま話 | 固定リンク
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中国の若い人たち


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道教のお寺で、若い人たちをたくさん見かけました。カップルで訪れる人たちもあれば、
数人の友だちと来ている人たちもありました。
なぜお寺に来たのか聞いてみると、特に理由があるわけではなく、たまたま近くを通った
からだと言います。僕は何かホッとするような気持ちになりました。
ちなみに左は、お寺に書かれていた“道(タオ)”についての格言です。ご覧の通り難しい
ことが書かれてそうだけど、日本人の僕には、中国で今使われている略字よりはわかる
気がしちゃうのが妙です。日本で使われている漢字の方がよっぽど伝統的なものだから
なんだけど、世界を見渡すと、そういう文化現象って、結構ありますよね。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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標高2200mは高い?低い?


番組最初の中継地となる青海省の省都西寧に来ています。

標高はおよそ2200mだと言いますから
日本国内だと、富士山の五合目と同じくらい。
気圧も低いため、日本から持ってきたお菓子の袋も
パンパンにふくれあがっています。

そんな感覚で言えば、西寧は高原の都市ということに
なるのでしょうが、青海チベット鉄道で5000mの山々を越えてきた
関口さんとスタッフにとっては「下界」。

空気が薄く、高山病で悲鳴をあげていた面々も
「ライターに火がつく」「息切れせずに階段を登れる」といった
些細なことで、酸素のありがたさを実感していました。

投稿者:ディレクター 苗代 | カテゴリ:舞台裏よもやま話 | 固定リンク
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串焼き屋の人情


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最先端の電気機器を売るお店の並びに、一軒ポツンと串焼屋がありました。
きっとついこの前までは、電気機器のお店よりもその串焼屋のようなお店
の方が軒を連ねていたんだろうなと思いました。
串焼を一本もらいました。串焼屋のおじさんは、お金をとりませんでした。
急激に発展する西寧。この串焼屋のおじさんのような人情がこの町から
消えた時が、あの道姑のおばさんが言ったその時なのだろうなと思いました。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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中国最大の湖を前に


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琵琶湖の6~7倍の面積を誇る中国最大の湖、青海湖。
あまりに大きすぎて、実際に湖を目の前にしても、
その全貌を実感することはできません。
まさに海といったところ。

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投稿者:ディレクター 岡村 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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時空対照都市


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道教のお寺に行ったら、古代そのものの出で立ちのお坊さんに出会いました。
寺からは、一大建設ラッシュの西寧の町が、間近に見渡せました。
おばさんのお坊さんに、町の開発をどう思うか聞いたら、町の発展は必要と
した上で、こう言った。
「都会が発展してゆけば必ず、人々は精神的なものを求めるようになる。」
と。何かが僕の心に響きました。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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開発進む西寧で


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山の中腹にある石窟で知られる北禅寺。
2000年もの歴史を誇る、西寧のシンボルです。
ここの道士たちは昔ながらの服装や髪型のまましきたりを守り暮らしています。
一方、眼下の西寧の街では、高層ビルが次々に建設されお寺のすぐそこまで
開発の波が押し寄せていました。

両方を目の当たりにした関口さんは、新しいものと古いものとが調和しながら
発展することの難しさについてある道士に質問しました。その答えから
 「物質的なものがすすめばすすむほど、精神的なものを求めるものだ」
と感じた関口さん。
今後も中国を旅する中で、何度も思い返す言葉になる気がします。

投稿者:ディレクター 岡村 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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元素的なものなくして壮大な旅はない


“元素的旅行”という絵日記に、「空気のありがたさを感じるところがありました」と書いた。 その意味を詳しく言うと、「今までの旅では、水という元素的なものに注目させられて来たが、元素的なものというなら光や空気だってそうじゃないかと思っていたら、ちゃんとこの旅に“プログラミング”されていた」ということになる。

僕は旅というものを擬人化して捉えている。
だから、水や光や空気の重要性を感じるように旅の出来事が起こるのは、この番組の制作者や旅人である僕の趣味趣向ではなく、旅自体の意思なのだと考える。
ではなぜ旅は、僕に「元素的」なものを感じさせようとしているのか。その答えも、同じように考えられる。つまり、この旅を“壮大”と思っている我々に対して、旅そのものが「壮大とは逆の素朴がなければ、壮大な旅とは言えないよ」と教えてくれているのだ。
素朴な人柄、素朴な出来事、素朴な自然の有り様に出会う旅こそ、世界中のどこを旅しても共通する旅の本質なのであり、だからこそ、その旅は壮大な旅と言えるのである。
素朴なもの、つまり元素的なもののない旅は、壮大ではない。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏のモノローグ | 固定リンク
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元素(ミクロ)的旅行


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日本中を旅し、海外もこれだけ旅して来て、一体何を感じるのかと思えば、なんと単に水の
ありがたさだったなんて、旅前には考えもしなかったことだけど、とても素敵なことでもある。
世界(マクロ)を旅して元素(ミクロ)を知れたなんて、普遍的なことだから。
でもそれなら、水ばかりではなく、光とか空気とか、他にも大切な元素(ミクロ)はあるはず
なのになぁと思っていたら、ちゃんとこの旅で空気のありがたさを感じるところがありました。
自分の住んでいる場所が、水ばかりではなく、空気にも恵まれていたことを、今僕はこの天空
のチベットで痛感しています。
水や空気の良い場所に住むことは、六本木ヒルズの最上階や高級住宅街に住むことよりも
よっぽど高級なことなんですねぇ。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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旅が始まった


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ラサ市内でのロケを終え、ついに今日、36000キロの旅が始まりました。
関口さんが乗り込むのは、去年開通したばかりの青海チベット鉄道。
午前8時にラサ駅を出発。途中下車一回を含む28時間半の旅。
一気に2000キロを駆け抜けます。

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投稿者:ディレクター 岡村 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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一般人の世界交流


今だからこそ出来る、我々一般人の世界交流がある。 それはつまり、我々一般人が、地球人としての意識を持つか否かという問題でもある。 僕にとって地球人という言葉は、くすぐったい言葉でも、誰か他の偉い人がやれば良いというような、関心の対象外でもない。むしろ自覚を急がれている言葉だとさえ感じている。

しかしこの中国の旅番組を通して、僕が地球人としての意識を持って旅することが、視聴者に一体どれほどの意味を持ち得るだろうか。
視聴者は中国を見たいのであって、地球人だの民間交流だのということに真っ先に興味があるわけではないだろう。

そんな思いをふっとばしたのが、この旅で出会った最初の人、ポタラ宮前で出会ったおばあちゃんだった。彼女はなんと、世界の人々のために五体投地していたのである!
これまでの旅もそうだが、出会うべきテーマの人に出会うべくして出会う不思議。出会うべきではない人とは見事に出会っていないのではないかとさえ思えるほどの巡り合わせの凄さ。
僕はこの旅が、中国の旅であると同時に、やはりこれまでの地球人としての一連の旅の一つでもあることを確信した。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏のモノローグ | 固定リンク
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五体投地球?


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体も少し慣れた3日目、ポタラ宮の前で五体投地するおばあちゃんに、「何をお祈りして
るんですか?」と聞いたら、「家族と世界の人々の幸せのため」と言った。
「生活がもっと楽になりますように」とか、「死んだら天国に行けますように」とか、
もっと自分のご利益をお祈りしているんだろうと思っていたので、心がズキンとしました。
独り暮らしだというおばあちゃん。しかしおばあちゃんの心の中には、人がいました。
家族や世界中の人々がいました。
“このおばあちゃんの心こそが本当の素朴さ”
僕の心の声がそう言いました。高山病の危険を犯してまでもこの高地に来ることになった
理由は、実はこのおばあちゃんのこころに出会うためだったのかも知れません。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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聖地は酷地?


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せっかくチベットの聖地に来たけど、建物と建物の間を移動するだけで息切れし、頭痛や
めまいに襲われた。
夜は息苦しさから10回は目覚め、酸素と水分を補給したけど、首筋や足のしびれは治らなかった。
同行スタッフも頭痛や嘔吐を経験していて、2日目には2名が緊急下山した。4日目にはこの拉薩
(ラサ)よりも更に900m高い那曲(ナチェ)に一泊する予定だったけど、これからの長旅のこと
を考えて一日早く西寧に降りることにした。
低地に住む僕には想像以上に過酷だったチベットの拉薩。しかしそうだからこそ、この地は冥界
を思わせ、悟りや修行に適した、選ばれた地のように感じました。

投稿者:関口知宏 | カテゴリ:関口知宏の絵日記 | 固定リンク
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ラサといえば・・・


ついに旅の出発地、ラサに到着。
チベット自治区の首府、ラサは標高3650メートルの高地に位置する仏教都市。
空港からホテルに向かう道のりには、高原ならではの風景が果てしなく広がる。
天を突くような岩山、広い草原を流れる川、そしてなんといっても深く青い空の色。

そんな美しいラサにも怖いものがある。
それは、高山病。

ホテルに着くなり、次々と苦痛を訴えるスタッフたち。
関口さんも例に漏れず、頭痛に悩まされ始めた。
ホテルの人から、酸素枕と酸素缶を渡され、少し安心?
(*酸素枕とは、枕の形をした袋に酸素が入っているもの。
チューブで吸いながら眠るそうだが…あっという間になくなる??)
あと、水をたくさん飲むように、とのこと。
飲んで出すことで、体の循環を良くし、
高地に順応させるそうだ。

缶と枕を抱えさっそく部屋に向かうかと思いきや、
食堂へとスタスタと入っていく関口さん。
「空気が薄くてもごはんは食べちゃうね」
とは関口さんの弁。
早速出てきたヤク(チベットの牛)の料理に
「うまい、うまい!」と連発しながらパクパクと食べていく。。。
でも、よく聞いていると、「うまい」と「うまい」の間に、
「空気薄い」とか「頭がくらくらする」とかが入っていたりして。
でも、食べる。食べる。

関口さんって食いしん坊だったんですね…。

投稿者:ディレクター 河合 | カテゴリ:旅のこぼれ話 | 固定リンク
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