雪不足、スキー場“真っ青”――兵庫・香美ではオープン延期2007/12/27配信
西日本を中心に例年約23万人のスキー客が訪れる鳥取県大山町で23日、「スキー場開き」があった。しかし、積雪はゼロ。同時期に開催する恒例行事に雪がないのは9年ぶりで、地元の男性らが「雪ごい」の和太鼓を打ち鳴らした。 豪円山スキー場(大山町)の担当者は「オープンしたが、営業できない。書き入れ時の正月休みまでに雪が降って」と困り顔だ。 雪不足で昨シーズンは例年より1カ月早く営業を終了した兵庫県香美町の「スカイバレイスキー場」。今年も現在のところ、雪は山肌をうっすら覆う程度で22日に予定していたオープンを見合わせている。「30日に強い寒波が近づくという天気予報を信じたい」(担当者) 影響はスキー場だけにとどまらない。大阪や神戸などから兵庫県北部のスキー場へ直行バスを走らせる神姫観光バス(兵庫県姫路市)は、22日から運行を開始する予定だったが、1月3日以降に延期。約2割の減収だった昨シーズンを思い浮かべ「集客が見込める時期なのに大きな痛手」(営業部)と嘆く。 スキー用品を扱うモリヤマスポーツ(滋賀県守山市)によると、12月に入りようやく客足が伸び始めた。売れ筋は昨冬に売れ残ったスキー板などの旧モデルが中心といい、「早く在庫をさばき、シーズン本番に備えたい」(担当者)。
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