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住宅街の用水路に67歳女性の変死体 大阪・高槻

2007年12月29日

 29日午前7時半ごろ、大阪府高槻市安岡寺(あんこうじ)町2丁目の道路から約4.5メートル下の用水路で、近くの美容室経営西本栄子さん(67)=同市松が丘3丁目=が仰向けに倒れているのを通行人が見つけ、近くの交番に届けた。西本さんはすでに死亡しており、頭や顔を激しく打ったような跡があったほか、靴を履いておらず、財布などが入っていたとみられる手提げ袋がないという。府警は西本さんが事件に巻き込まれた疑いがあるとみて捜査を始めた。

 調べでは、西本さんは上着にズボン姿で、用水路を流れる深さ約5センチの水につかった状態で見つかった。用水路に沿って歩道があり、高さ約1メートルのフェンスで隔てられていた。持っていた携帯電話は見つかっておらず、電話をかけてもつながらない状態という。府警は31日に司法解剖して死因などを調べる。

 近所の住民によると、西本さんは自宅近くで美容室を営んでおり、28日夕、店の隣で別の理髪店を経営する夫(66)に「ケーキを買ってから帰る」と言い残して1人で店を出た。夫は午後7時半ごろに帰宅したが西本さんの姿がなく、29日未明に高槻署に届け出た。西本さんは用水路近くの菓子店にケーキを買いに行ったとみられるが、同店を訪れていないという。

 現場はJR高槻駅の北西約3キロの住宅街で、西本さんが見つかった用水路の約10メートル北には高槻署安岡寺交番がある。同交番は通常警察官が2人で勤務しているが、28日午後6時からは1人が体調を崩し、翌29日午前3時まで1人で勤務していたという。近所の無職男性(77)は「活発で、孫の面倒をよくみるいいおばあちゃん。近所の人に親しまれていたのに……」と話した。

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