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国内株式市場の見通し(12月25日〜1月11日

≪ブルベア予想≫ 
強気:15人 保ち合い:9人 弱気:3人

ブル(強気)
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Aファンドマネージャー

ベア(弱気)
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Oファンドマネージャー

【ねずみ年は縁起が良い】

 2007年も残すところ僅かとなり、月末まで現在の株価が大きく変わらないとすれば、今年は残念ながら年足で陰線を引くことになりそうだ。今年最後のブル原稿となったので、来年の日本の株式市場について干支で考えてみたい。

 十二支をあらわす有名な相場格言には、「辰巳天井、午しり下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌笑い、亥固まる、子は繁栄、丑つまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる」とあり、過去を検証してもある程度当てはまることが多い。来年はねずみ年であるが、ねずみは子沢山の繁栄を示し、物をかじる音が黄金の小判を数える音に似ていることから縁起が良いといわれている。

 1949年からの日経平均の年足を十二支別に見ると、ねずみ年は平均騰落率が40%と十二支中一位で、勝率も3勝1敗と高い。

 同期間では、末尾が8の年の平均騰落率も第二位と高い。末広がりともいわれ、こちらも縁起の良い数字なのも心強い。また、末尾が8の年はこれまで原油価格や金利水準が低下する傾向が続いている。過去は物価安定、金利低下が株高につながっていたが、現在の金利低下は株安、原油価格の低下も新興国の景気減速懸念を示唆している可能性もあるが、インフレ懸念の後退により、欧米の中央銀行が大幅な利下げをする可能性もあるため、期待できよう。

 2008年の株式相場が、縁起の良い年になることを期待したい。

【5年ぶりの陰線、不安感強まる】

 2007年の日経平均株価は、5年ぶりの陰線となりそうだ。前半は世界的なM&Aブームや新興国経済の成長、環境問題などのテーマを手がかりに株式市場は上昇した。しかし、夏以降は米国サブプライムローン問題を契機とした世界的な信用収縮の影響や、国内では改正建築基準法により急ブレーキがかかった住宅建設、相次ぐ買収防衛策導入による外資締め出しなどから、株式市場は大幅な調整となった。

 2008年の株式市場は不安感が強まるなかでのスタートとなろう。米国サブプライムローン問題が金融機関の今後の経営や世界の金融市場やマクロ経済に与える影響、1バレル90ドル台で推移している原油価格動向など、懸念される要因が多く、上値の重い状態が当面続くと思われる。

 足元の日本経済の状況を見ると、少なくとも景気失速を示唆するような指標は確認できていない。しかし、日本の経済および企業収益は基本的に外需と企業の設備投資が牽引していると言っても過言ではない。米国のサブプライムローン問題や原油価格上昇は、米国景気減速による需要減退やドル安、原燃料価格の高騰という形で、企業収益の下方修正をもたらす公算が大きく、株式市場を取り巻く環境は、当面楽観視できる状況にはないものと思われる。

 予想される様々な要因を考慮すると、本格的な反騰機運が高まるまでには相当の時間を要するものと思われる。年末年始は慎重なスタンスで臨みたい。


前週までの自己採点
【先週末終値比: +1.5%以上…強気  ±1.5%以内…保合  −1.5%以下…弱気 】 
期間 強気 保合 弱気 日経平均終値

コメント

自己採点

12月17日〜12月21日 10 9 7 15,257.00
(-257.51)

薄商いのなか続落

10点
12月10日〜12月14日 6 11 10 15,514.51
(-441.86)

買い手控えムード強く反落

60点

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最終更新日: 2007/12/21

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