福田康夫首相は27日午前、同日午後からの中国訪問に先立ち、首相官邸で公明党の太田昭宏代表と会い、28日に予定されている胡錦濤国家主席ら中国首脳との会談で、中国の環境保全のために日中が共同出資する基金の創設を提案する意向を明らかにした。事務レベルで出資規模などを詰める。
地球温暖化が主要テーマとなるサミットで、深刻化する中国の環境問題に積極的に取り組む福田政権の姿勢を印象付ける狙い。対中円借款の供与が2007年度で終わることから、基金を新たな資金供与の枠組みと位置付ける意味もある。公害防止のための施設整備に充てるほか、技術者の派遣なども検討する。
首相は27日午後に政府専用機で羽田空港を出発、30日に帰国する。(12:50)