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“鏡音さん”の入荷に複雑な表情を浮かべるショップ店員

12月30日21時43分配信 +D PC USER


“鏡音さん”の入荷に複雑な表情を浮かべるショップ店員

クリプトン・フューチャー・メディア「鏡音リン・レン」 写真:ITmedia

古田雄介のアキバPickUP!:「Phenom 9600 Black Edition」や「鏡音リン・レン」など、年内発売予定の有名どころがすべて登場しきった今週のアキバ。すでに年始に向けた準備も始まっている。

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●初音ミクフィルターを通ったユーザーが買う「鏡音リン・レン」

 今週の木曜日からTSUKUMO eX.が、64ビット版の「Windows Vista Ultimate α+」に「Flight Simulator X」の評価版などをセットでつけた「Windows Vista Ultimate α+ 64ビット 特別パック」を販売している。価格はFDDとのセットで2万7980円。

 これまで数カ月おきに登場している“α+”の新パッケージは、32ビット版のみが対象だった。TSUKUMO eX.は「メモリも安くなっていますし、4Gバイト以上のメモリを搭載したマシンを組みたい人も増えていると思います。そこでおすすめなのが64ビット版α+。まだ動きはありませんが……」と語る。

 微妙な注目度のα+を尻目に、複数のショップが大々的に売り出しているのがクリプトン・フューチャー・メディアの「鏡音リン・レン」だ。木曜日に1万5000円前後で発売され、金曜日の時点でも複数のショップが潤沢な在庫を確保していた。

 鏡音リン・レンは、ヤマハの音声合成エンジン「VOCALOID 2」を採用したソフトウェアで、大ヒットした「初音ミク」で知られるキャラクター・ボーカル・シリーズの第2弾。女性ボイスの「鏡音リン」と男性ボイスの「鏡音レン」を収録しており、それぞれの音声は声優の下田麻美さん一人でこなしている。

 話題のソフトウェアだが、出足はいまひとつ伸び悩んでいる様子だ。クレバリー1号店は「MIDIなどで楽曲作成を経験したことがないと、使いこなすまでに苦労します。話題性もあって初音ミクを購入する人は多かったのですが、そこで挫折した人は鏡音リン・レンには手を出しません。購入する人は、すでに初音ミクをマスターした中・上級者が中心でしょうね」と語る。

 初音ミクを調教使いこなすまでに気持ちが折れたという某店員さんは「(鏡音リン・レンは)声やパッケージがかわいいので欲しくてたまらないんだけど、初音ミクと一緒にDVDラックに入れるだけになりそうだから……実際に買って、使える人が輝いてみえますよ」と、複雑な表情でつぶやいていた。

●来年もやります、福袋(と不幸袋)!!

 いよいよ年の瀬、アキバのPCパーツショップはすでに年始に向けて準備を進めている。電気街の恒例であるPCパーツの福袋を提供する予定のショップも多く、年明けのアキバを歩くといろいろな楽しみが見つかりそうだ(去年の記事:年明けのアキバで運試し――2つの“福”と1つの“不幸”)。

 ツートップ秋葉原本店は最小価格2008円のPCパーツ福袋のほか、5万円と10万円のPC組み立てキット福袋を予定している。元旦から営業しているので、“初自作”を堪能したい人におすすめだ。また、ツクモ電機各店では、1500円と3000円のメディア詰め合わせ福袋を販売するという。1日2日からの営業だ。

 季節外れの7月に「おもしろ◎◎袋」を店頭に並べていたフェイス パーツ館も、2008円からの福袋を実施する(関連記事:アキバに並んだ季節はずれの福袋に、PC-Successの影)。「今回はもっと実用的なものを詰めます。上限は5万円くらいでしょうか。ただ、当日のノリで即席の袋が追加されるかも。楽しみにしてください」(フェイス パーツ館)。こちらも元旦から営業する。

 そのほか、ドスパラ秋葉原本店では、2008年初売セールとして1日2日にCore 2 Quad Q6600を1万9990円で販売するなど、普段ではあり得ない特価品が多数登場する予定だ。

 ついでにいうと、購入者のMPを大量に削ることで知られる「不幸袋」の販売について、クレバリー1号店は非常にノリ気だ。店員さんにたずねたところ「もちろんやりますよ、不幸袋!!」と、満面の笑みが返ってきた。営業は1月2日から。なお、同店のサイトでは「あけおめ不幸箱2008」(3000円)の告知もすでに行われている。

●小型&静音性で人気のSSDと、激速の転送速度で注目を集めるSSD

 今週は両極端な特徴を持つ2つのSSD(Solid State Drive)が登場している。

 1つは、Linpoの「LFD-004G40V」と「LFD-002G40V」で、マザーボードのIDEコネクタに直挿しするタイプのSSD。高速電脳やパソコンショップ・アークに入荷した。電源は4ピンコネクタ経由で供給する仕組みで、最大転送速度はリード40Mバイト/秒、ライト20Mバイト/秒となっている。価格は容量4GバイトのLFD-004G40Vが1万8000円前後で、2GバイトのLFD-002G40Vが1万円強。

 一方、T-ZONE.PC DIY SHOPには、HDDサイズのMtron「MSP 7000」シリーズ3モデルが入荷。それぞれSerial ATA接続タイプで、最大転送速度はリード120Mバイト/秒、ライト90Mバイト/秒となる。価格は、3.5インチサイズで64Gバイトの容量を持つ「MSP-SATA7035064」が24万6750円。残り2モデルは32Gバイトの容量で、3.5インチサイズの「MSP-SATA7035032」と、2.5インチサイズの「MSP-SATA7025032」がある。それぞれ14万7000円で販売されている。

 いずれも同じSSDだがこの2つは特徴がまったく異なる。高速電脳は「LinpoのSSDは速さではなく、省スペース性と静音性を求める人が買う。mini-ITXマザーとセットで購入する場合も多いね。SSDは速度に注目が集まりがちだけど、ほかにもいろいろな特性がある。今後もバラエティに富んだモデルが登場するといいよね」と話す。なお、特に売れているのは4Gバイトタイプという。

 MSP 7000シリーズについてT-ZONE.PC DIY SHOPは「とにかくお金に糸目をつけない人向けです。性能は申し分ないので、あとは価格。近い将来、もっと手が出しやすくなるでしょうが、いまは完全に高根の花ですね」と語った。

●オーバークロッカーに人気のPhenom 9600 Black Edition

 木曜日にAMDの「Phenom 9600 Black Edition」が複数のショップに入荷した。価格は3万4000円前後だ。

 Phenom 9600 Black Editionは、CPUのクロック倍率の固定を解除した限定モデルで、BIOS画面などで簡単にオーバークロックが楽しめる。これまでのBlack Editionでは付属していなかったCPUクーラーが同梱されているのも特徴だ。Black Editionなのに重い……。なお、基本の動作クロックは2.3GHzで、512KバイトのL2キャッシュを4つと、2MバイトのL3キャッシュを搭載している点は、通常のPhenom 9600と同じ(関連レビュー:AMDからのクリスマスプレゼント──「Phenom 9600 Black Edition」で遊ぶ)。

 入荷したショップでは、「まったくといっていいほど売れていませんね」「とにかく来年に期待するしかないでしょ」(某ショップ)など、すでにあきらめモードのコメントも聞いたが、一方でPhenom 9600 Black Editionに注目する声もある。「オーバークロックめあての人が発売日に買いに来ましたよ。狙っている人は予想以上に多いみたい」(クレバリー1号店)とのこと。アキバ全体では潤沢な在庫があるので、年末年始にも安心して購入できそうだ。

【関連キーワード】 Phenom(Athlon 64) | Intel対AMD

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最終更新:12月30日21時43分

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