防府市の山口県立総合医療センターは27日、6月の内視鏡による子宮、卵巣の摘出手術で、関係のない血管を誤って損傷する医療事故があったと公表した。県が県立病院で過失による医療事故の公表を始めた04年4月以降、初めてという。同センターによると、子宮下垂と卵巣のう腫を患った県内の50歳代女性の手術をした際、執刀医が血管を間違え、患部と関係のない血管を結んで切断しようとして損傷させた。すぐに気付き、開腹手術で損傷した血管を縫い合わせてて摘出を続けた。女性は約1カ月後に退院した。女性には手術後に説明し、納得してもらったという。
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