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英米のブット元首相警備、大統領が拒否
30日付の英紙サンデー・テレグラフは、暗殺されたパキスタンのブット元首相が生前、身の危険を感じ、英米の治安専門家による警護を望んだが、パキスタンのムシャラフ大統領が拒否し実現しなかったと報じた。
また、メール・オン・サンデー紙によると、元首相は事件の数週間前、ムシャラフ政権の幹部ら3人が暗殺を企てていることを知らせる電子メールをミリバンド英外相に送っていた。
テレグラフ紙によると、ブット元首相の指示を受けた側近らが英米両国の民間警備会社とそれぞれ接触。だが、ムシャラフ大統領は外国人の警備要員がパキスタン国内で活動することを認めなかった。元首相は、10月に南部カラチで約140人が死亡した自爆テロで狙われたことから不安を強め、大統領が警備強化を決断するよう、欧米やペルシャ湾岸諸国の外交官らに支援を求めていたという。(共同)