バスが停車していた可能性 |
白バイ衝突時にバスが停車していたかどうか? これに関しては直接判断できる物証はありません。現時点の裁判ではスリップ痕がブレーキ痕(正確に言えば前輪がロックして前輪の向きに進んだ時に付いた痕跡)としてのみ扱われていることで、衝突時にバスが動いていなければ絶対に残らない痕跡、という物証になっています。 この仮説では、スリップ痕は横滑り成分を多く含んだ前輪移動の軌跡という可能性があり、衝突時に動いていたという物証にはならない、という考え方をしています。 むろん、動いていたという物証にならないだけですので、止まっていたという物証もありません。仮説上では、バスが衝突時に止まっていても、衝突と同時に前へ1.2m動く様な状態であれば、この痕跡が残ると考えているので、動いていた、止まっていたのどちらも可能性を否定できない。という状態です。 となると、初めて証言のみでの判断となります。動いてた証言は離れた位置からバスと白バイの事故を目撃した白バイ隊員。止まっていた証言はバスに乗っていた関係者や学生、バスの真後ろの関係者ほぼ全てです。 物証が全く無い状態でどちらの証言を信用しますか?と聞かれれば、多数一致する証言の方が信憑性が高い、となるでしょう(少なくとも私はそう判断します)。 逆に白バイ隊員の証言の信憑性を追求することになります。もし、バスの横滑り成分から、白バイの大幅な速度超過が証明されれば、目撃した白バイ隊員は実際とは異なる速度を証言していることになります。そうなれば、この隊員の証言は「信憑性が低い」となります。 横滑り仮説が正しければ、という条件ですが。 |
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