高知県で発生した白バイとスクールバスの事故の真実は? |
はじめに このサイトを立ち上げた理由などは、こちらをご覧下さい。 この仮説は「みんから」の掲示板の議論から生まれました。議論は現在進行中です(2007/12/29時点)。 サイト管理人の個人的な仮説ではありません。誤解されない様にお願います。 実験を行っているわけではなく、あくまでも仮説ですが、理屈や近い事例を根拠に議論を重ねて仮説を組み立てています。仮説の矛盾点や根拠の補足に気がついた方がいましたら、掲示板(高知の白バイとスクールバスの事故2)に書き込んで頂ければと思います。 このサイトで説明する仮説は「物的証拠は捏造ではなく実際の痕跡」という前提の上で「バス関係者の証言と両立する事故状態が発生したはず」という方向で追求したものです。できるだけ物証(現場写真、実況見分見取り図など)から得られる情報を重要視し、その上で物証と証言が結びつき、矛盾が無い状態を推測しています。 仮説は、事故の真実を探るための議論から組み立てられ、修正を継続しています。バス運転手の方を助けるためだけの議論では無い点にご注意下さい(残された痕跡から事故の状況を客観的に推測するのが主目的です。バス側に都合の悪い部分も議論します)。 捏造以外の仮説など興味が無いと思われる方は「こちら」だけでもお読みください。 サイト内容は現時点では毎日随時更新しています。同じ内容に見えても表現が微妙に修正されている場合がありますので、最新状態を把握する時には、一通り目を通して頂ければと思います。 このページに関するご意見は「mriderman@yahoo.co.jp」までお願いします。 |
仮説のキモになる部分 (文章の書き方がマズく勘違いされることが多いので、キモになる部分を先に箇条書きします) |
・バス停車状態に、時速100km/hの白バイがバスの右先端側面に衝突 |
仮説:「証拠は捏造ではなく、バスの横滑りのスリップ痕」 (バスは停車中だったが、衝突の衝撃によってスリップ痕を残す結果になった) |
仮説にもとづく事故現場の見取り図 ※1マスが1メートル |
仮説にもとづく事故の流れ スクールバス(全長8990cm、全幅2340cm、重量10t、前輪加重3t、後輪加重7t)は、レストラン駐車場から歩道に出た段階で一時停止。国道を右折する為に右側の見通せる100mを安全確認後、道路へ発進。緩やかに発進し時速数キロ程度まで速度を出し、すぐに大きく減速。バス先端が第二車線に入った付近からハンドルを右に切り、バスを道路を横断する方向から右斜め17度に向け、対向車が途切れるのを待つ為に停止。HSA(坂道発進補助装置)が作動し、バスのブレーキの制動力を保持。発進に備え、ギアは2速、左足はクラッチペダルを踏み、右足はアクセルの上にある状態で対向車線を確認し、発進のタイミングを伺う。 バス後方には、4m程度離れた位置にバス関係者の乗用車が続けて右折するために待機した状態。この態勢になった後、安全確認時には見通し100mの先に位置し、存在が確認できなかった乗用車が右から接近。バス後方で右折を待つバス関係者の車の前を、車道と同程度の高さになった歩道部分に踏み入れながら徐行で通過。 対向車が途切れるのが見え、対向車の通過直後に発進するために微かな半クラッチ状態に移行。HSAが解除され、まさに発進を始める瞬間に、右側第二車線から白バイ(総重量300kg)が時速100km/h以上の前方不注意状態で接近し、直前でバスを認識。反射的にバイクを大きく右に倒し込み右急旋回。この時の白バイのバンク角は路面に対して直立を90度として60度以下。右急旋回開始直後にバス右側面先端にほぼノーブレーキで衝突。バスの進行方向と白バイの進行方向は直交よりもやや浅い角度。 バス前部にはロールセンターより低い位置に横方向に大きな衝撃が加わり、ロールセンターの高いバス前部を一気に大きく右へロールさせる。その揺れによってクラッチベダルから一瞬足が動き、バス左後輪を1.2m程度前へ動かす動力が伝わる。それと同時にバス先端の横方向の衝突エネルギーは3tの加重のかかったバス前輪を横滑りさせ、バスの前輪は大きな左右ロールを伴いながら、前進と横滑りの両方の成分を含み左1.5m、右1.8m程度左斜め前に移動。この時、バス前輪はタイヤの向きと異なる方向に滑ったことで道路にタイヤ溝の無いスリップ痕を残す。 衝突時のバス前部の挙動は、バスの高いロールセンター位置から離れた低い位置に横方向に大きな衝突エネルギーを受けたことで、大きく右ロール、左ロール、その後収束となり、スリップ痕は、衝突の瞬間に薄く前両輪位置に発生。その後、右前輪位置が濃くなり同時に左前輪位置が薄く途切れる。さらにその後、右前輪位置が薄く途切れ、同時に左前輪位置が濃くなる。そして再度右前輪位置が濃くなった時点で揺れが収束に向かい、前両輪にスリップ痕が発生状態で停止。 この強弱のスリップ痕がバス前輪が横滑り成分を含みながら、初期にやや強めの弧、その後直線に近い軌跡を残して停車。最終停車のバス角度は道路を横断する方向から右へ7度。 白バイは旋回中で右へ倒れ込んだ状態(バンク角が60度以下)の為、白バイヘッドライト位置がバスヘッドライト程度の高さ。ヘッドライト上〜シールド付近をバスの前方に逃がす位置関係で衝突。バスのバンパーや外装パネルを曲げながら、バス先端下部に潜り込み、エンジンもしくはフレーム部分がバスの強度の高い部分に激突。バスに横滑りさせる大きな衝突エネルギーを与える。バスにより白バイの進行を急激に止められ、右へバンクした状態の白バイの後部は浮き上がり、右旋回中の遠心力の関係で白バイ車体はバス先端を軸に、バスに沿う方向へ向きを変える。バスに沿う直前の位置でリアサイドボックス前のガード付近から接地、やや遅れてマフラーやリアタイヤが接地。接地後もバスに完全に沿う位置まで瞬時に横滑りする。バスに白バイ全体がぶつかり横滑りが止められた後、バスの斜めスリップの軌跡に沿って滑り、結果的に路面に急激に曲がった多くの痕跡やリアタイヤのスリップ痕を残す。 衝突初期に破損した白バイのライト以下の左側フロントカウル付近の破片は、衝突時の白バイ進行方向前に飛び、バスボディからの影響も受けながら飛散。リアがバスに沿う形で接地した衝撃でサイドボックスのフタが開き、バスのスリップ痕に沿って滑り最終位置に停止した時に慣性で内容物が放り出される。そして、この最終位置は初期破損の破片が散乱する位置となる。 結果的に破片は、バスの右前方〜白バイ最終停車位置の右側に集中。 ※仮説全体の描写は随時変更します。全体像に変化がある場合、詳細解説にも目を通して頂ければと思います。 |
詳細解説 |
・白バイとバスの衝突角度(白バイのバンク角とバスへの衝突角度) ・バスが停車していた可能性 ・衝突時にバス乗員が感じる衝撃 ・白バイはなぜ衝突したのか? |
補足 |