在米韓国人元警官が売春組織に加担=NYタイムズ紙
米紙ニューヨーク・タイムズが、韓国系の元警察官が関与した売春事件について大々的に報じた。
同紙は28日(現地時間)、ニューヨーク都市圏版3面のトップで、元警察官のデニス・キム被告(31)が特定の売春組織から金を受け取ってこれを保護した一方、敵対する売春組織に対する取り締まりを行ってこれを解散させたという容疑について認め、また同僚のジェリー・スボロノス被告(32)が売春接待を受けていたことを供述した、と報じた。
韓国人街があるフラッシング地区の109警察署に所属していたキム被告は、同僚のスボロノス容疑者とともに、2006年3月に壊滅させられた韓国系米国人16人による売春組織に関与していた疑いで逮捕・起訴されていた。
同紙は米国で警察官が売春組織から賄賂を受け取った犯罪として、10年前にニューヨーク・マンハッタンのウエストサイド地区の売春組織メンバー10人が逮捕された事件を挙げ、今回の事件はそれを上回る史上最悪のスキャンダルだ、と強調した。
キム被告らは、2004年1月から05年5月にかけ、フラッシング164番街にある売春組織のリーダーから上納金を受け取り、その見返りとして取り締まりに関する情報を流していたことが分かった。同紙はまた、この売春組織が、敵対する売春組織による麻薬や銃器の所持、強盗犯罪に関する情報をキム被告らに提供していた、と付け加えた。FBI(米連邦捜査局)はキム被告らの行為について04年に把握し、10カ月にわたる捜査の末に逮捕に漕ぎ着けた。
キム被告の弁護人のモーリス・サッカーズ弁護士は「被告人は有能で積極的な捜査を行う警察官だった。少しでも多くの犯罪を摘発するために情報源を活用しようとして、少し行き過ぎたに過ぎない」と弁護した。
一方、フラッシング地区に住むパク・シンヒョンさんは「ニューヨーク・タイムズの記事に“韓国人”を指す単語はないが、“売春=韓国人”というイメージを持つ米国人が多いだけに、本当に恥ずかしい事件だ。韓国や在米韓国人社会のイメージを悪化させるこうした事件が一日も早くなくなってほしい」と話している。
- 在米韓国人元警官が売春組織に加担=NYタイムズ紙 2007/12/29 14:02:12
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