ニューヨーク――AP通信は28日、新聞など米国メディアの編集者、幹部を対象にした「今年の重大ニュース」のアンケート調査結果を発表し、4月16日にバージニア工科大で発生した学生による銃乱射事件がトップに選ばれたと報じた。
事件は韓国系学生による犯行で、30人以上を殺害、自らも自殺した。米国近代史では最悪の大規模殺害事件となっている。犯人は、同僚の学生らを憎悪するビデオ映像をテレビ局に送り付けるなどしていた。また、精神的な問題を抱えながらも大学側が適切な対応を講じていなかったことも判明。事件発生後の大学側の危機管理対策の未熟さも露呈した。
ニュースの2位には、米サブプライム住宅ローン関連事件などによる金融市場の動揺、3位はイラク戦争。同戦争は昨年の重大ニュースのトップで、2002年以降、常に上位3位内に入っている。
4位は原油価格高騰、5位は有害物質混入などが騒がれた中国製品問題、6位は地球温暖化現象、7位はミネアポリスで8月に発生した橋崩壊事故、8位は来年の米大統領選、9位は不法移民問題、10位にはイランの核開発疑惑が入った。
アンケート調査は271人が対象。