清和会暴走の背景・・・とか
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現実論の展開から、四島一括ではなく、
段階解決が冷静な対露交渉・・・・
というのが、トレンドであるらしい。
(私からすると、南樺太まで含めた全千島返還を基準に
そこからの外交交渉であると思っていますが)
ハードルというものは下げるのではなく下がるものであって
でなければ、外交成果実利などというものは
最初から結果が見えてくるのではないかと。
原理原則を貫かなければ、
この一年で別物になったプーチンナショナリズムの前には
一部返還も一括返還も二面外交の前に埋没してしまうと思います。
実際にそうなのでしょう。
↓
領土返還交渉 四島一括、修正へ ロ大統領に森元首相
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/67408.html
(北海道)
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さて、イルクーツク声明当時と言えば、
末次一郎先生が病に侵され、その翌年に逝去されています。
多数の保守系議員に薫陶を授け、指南役として活躍されていたのですが
自民党清和会も利権渦巻く政界論理の中で
なんとか暴走を留めていたのも、先生の「原理原則」の外交理念の影響といえます。
しかし、その箍が外れてしまった。
巨星墜つ──末次一郎先生逝去
「日本でただ一人の国士」 「歴代総理の指南役」
http://www.wufi.org.tw/jpn/munakata5.htm
(台湾独立建国聯盟)
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ほんとに出来の悪いことでありますが
それでも、少なくとも末次先生ご健在の内には
外交施策において、大きな原則乖離はせずに過ごしていたのかもしれない。
箍がはずれた清和会は、対米対中対露施策においても
何が「原理原則」であるのかを問わない組織になってしまったようです。
実際に先生の影響力は、その正論と絶対信念によるもので
単に政界フィクサーなどという数理基準の物差しで見るのは大間違いであります。
先生の運動の正道はあくまで正論であったので、
保守政治家の某かの原則逸脱は何ら言い訳の出来ない状態となる。
だからして、利権政治家は恐れたのであります。
何かと悪評の立つ清和筋ですが
理論理念の部分で抑えられていた、保守本流に巣食う利権屋が、
「末次一郎」という理念を失って、暴走しだしたというのが
大きなターニングポイントになっているのは間違いない。
で、保守政治家と言われるその真贋を見極める一つの要件でありますが
対露対応を見ればよくわかります。
四島一括の帰属確認を求める方針を
現実的対露戦略として「過去の遺物」扱いにしようとする意見もありますが
それこそ対露外交の暗黒面を矮小化する戦略無き外交です。
こちらより拝借
↓
http://blog.canpan.info/fukiura/archive/1339
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話は変わって、
WT紙発というのもなんですが
↓
米情報機関 中国に傍受内容筒抜け 翻訳委託先がダミー会社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071223-00000043-san-int
(Yahoo 産経)
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↑
なんとも・・・
何が悲しいといって、
正式な国家情報機関を持たない我が国は
このNSAの情報を元に国家安全保障に関する情報分析にあたるという悲劇^^
米国からしてこの有様・・・というのが本当なら
中露の我が国への情報戦略というものの実態が窺い知れます。
恐ろしい・・・。
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またまた話は変わって
↓
小麦相場、史上最高の10ドル乗せ~懸念される世界需給のひっ迫
http://www.usfl.com/Daily/News/07/12/1219_026.asp?id=57523
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投機動向は別にして
中長期の要因はバイオエタノールの問題だと思います。
実は、バイオエタノールが環境に優しいというのは怪しい話でありまして
二次的組成物(有害物質)の危険性や現実的エネルギー収支の問題、
また、石油代替としての非現実性、
何よりも
爆発的に食料需要が増加するといわれている中国の問題。
で国内施策の段階にあるインドの食料需要と
中国のそれを並べるのは、インドが可哀想な気もする。
どちらにしろ、中国に食料供給を頼っていると
いきなりストップになりますので
食料自給率問題と絡めて、もう少し長期的視野が欲しいものです。
■北方領土問題に関連して
いつも拝見して勉強させていただいております。
(なるほど。と唸ってばかりなのですが。汗)
北方領土問題に関連してぜひお聞きしたいことがありコメントいたしました。一部返還が急速に進展する予感もするのですが(私は反対です)、ここで平和条約を結んだ場合、例えば隣のある大国が日本に侵入し、日本が迎え撃っているのを内乱と称して平和条約をたてに日本の一部を占拠するということなどはありえないのでしょうか。どうもロシアが望んでいるのは平和条約を結ぶことのような気がして不安です。