虹の橋を渡っていった子たち
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「大阪府ブルセラ病感染犬等救援本部」が解散しました。
詳しい報告等は「またたび獣医師団」のブログにて公開されています。
思えば、神よりこの世に生を受けて生まれてきて、人間の身勝手で劣悪な環境下で飼育され金儲けの手段として繁殖をされ続け、
挙句の果てに「ブルセラ症」に感染し、治療を施せば助かる命を、民意を無視した行政等の判断により「殺処分」をされてしまった子たち。
他方、同じブルセラ症に罹った犬は適切な治療の元、改善が見られ、今も尚、幸せに暮らしている子も居る。
同じ行政でも判断が違い、心ある他県行政の判断により、助かった犬もいた。
また、一般家庭でも「ブルセラ症」に罹っている犬もいるが、元気に暮らしている。
殺す合理的な根拠も希薄な、ましてや「小さな命」を殺す判断基準も曖昧な中での大阪府の「殺処分の決行」は暴挙であり愚行でもあった。
救援本部は「安楽死」と言うが、決して安楽死ではなかった。
行政の管理ミスにより、薬の大量投与による人的被害にて苦しんで死んでいったのだ。
陽性犬の大量殺処分は、公衆衛生上の観点から・・・という下りもあるが、大きな間違いである。
治療をすれば治る感染症であるのに、また他県の判断や世界中の判断をも無視した虐待行為そのものであった。
我々、人間と同じ命を持つ生き物の生死を判断するとき、人は心を持って決めるだろう。
『陽性犬を救いたい。』という一時の感情で陽性犬を飼い始めても、100頭近い譲渡先の方々全員が、ブルセラ病の再発・蔓延防止のための約束事を最後まで守り続け適切に飼い続けられる可能性は極めて低い。」
という救援本部の説明があるが、
これ等は陽性犬を引き取って終生、飼養管理をしていくと申し出てくれた善意の120名の方々や命を救おうとした団体の声をも無視した民意なき行為であった。
陽性犬を飼養していくのは、心無い行政ではない。心ある善意の飼主である。
その尊い考えを持った人々の心を知らず、否定するなど言語道断である。
そこいらに犬を遺棄するような人ではないぞ。!!
自分勝手な思い込みも甚だしいし失礼極まりない言動である。
最高責任者である大阪府知事の一切のコメントもなく、死んでいった犬達への謝罪もなく、小さな命を消してしまった行為は許せない。
この心無い知事は去る。
新しい知事が選ばれたら、この悪政の報告と死んでいった還らない子達への謝罪を求めよう。
今、思い起こしても胸を締め付けられ、涙が出る。
救えていれば、今頃は滋賀のシェルターで思いっきり走り回っているのに・・・・。
あの子たちは戻って来ないが、二度と同じ過ちを起こさせないように、命あるものを大切にするために活動を継続してゆかねばならない。
そう、思います。
以下が、今回の殺処分を判断し決行した組織です。
「大阪府ブルセラ病感染犬等救援本部」
◆構成団体: ・社団法人日本動物福祉協会 ・社団法人日本愛玩動物協会
・社団法人大阪府獣医師会 ・社団法人大阪市獣医師会
組織の中に、獣医師会があるが、本来、獣医師は命を救う使命がある。
獣医師たちが組織する獣医師会は、「苦渋の決断」を行ったのだから、人畜感染症のブルセラ症等に効果的な薬の開発を製薬会社と共に行うべきであろう。
それが、命を奪われた彼等への謝罪や供養と、今後の動物福祉への努力と警告ではなかろうか。
多くの命を奪った責任の重さを今一度、考えるべきだ。
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