紀元会代表ら２人を起訴　集団暴行死、捜査終了

　長野県小諸市の宗教法人「紀元会」会員の奥野元子さん＝当時（６３）＝が集団で暴行され死亡した事件で、長野地検は２８日、傷害と偽証罪で同会代表、舟橋元博容疑者（４２）を、傷害罪で会員２人をそれぞれ起訴し、事件に関する一連の捜査を終えた。

　舟橋被告は奥野さんへの暴行を目撃したのに、長野地裁で開かれた証人尋問で「見ていなかった」とうその証言をしたとして、１１日に偽証容疑で逮捕され、会員の証言から、奥野さんの二女への傷害容疑にも関与していた疑いが浮上、地検が捜査していた。

　起訴状によると、舟橋被告らは９月２４〜２５日、小諸市の同会施設内で同会幹部、窪田康子被告（４９）＝傷害致死罪などで起訴＝らとともに、奥野さんの二女、森美智子被告（２６）＝犯人隠避罪で公判中＝に暴行、３週間のけがをさせた。また舟橋被告は１１月２２日、奥野さんの暴行に関して偽証した。

　地検はこれまでに、奥野さんへの傷害致死罪などで会員計２６人を起訴している。