平成の宮本武蔵、現る――。3日、日本武道館であった剣道の全日本選手権に、二刀を操る山名信行(徳島県警)が登場した。
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全日本選手権に登場した二刀流の山名 |
「一刀、中段が本道」という考えが根強い剣道界では、二刀は長く異端視され、全日本選手権への二刀流剣士の出場は昭和40年代以降は途絶えていた。学生剣道界では92年にようやく解禁された。
国際武道大在学中に取り組み始めた山名は初の全日本出場。2回戦でコテを奪われて敗退。小次郎敗れたり、とはいかなかったが、「いい所を打たれた。でも、この大会に出られたこと自体が最大の喜び」。