第45回 「謀略!桶狭間」 11月11日放送

 宇佐美(緒形拳)の信玄暗殺の謀略は失敗し平蔵(佐藤隆太)は越後へ逃げた。勘助(内野聖陽)は同盟を結びながら策を黙認した寿桂尼(藤村志保)、ひいては今川家に不信感を募らせる。
 永禄3年(1560)、今川義元(谷原章介)は上洛を決意、大軍を率いて織田氏が支配する尾張へ出兵することを決めた。勘助は織田が勝てば駿河を手に入れる好機が訪れると考え、密かに策を練り始める。義元軍の進路を探り、桶狭間という地を織田方がさかんに調べていることを知ると、勘助は単身、駿河を訪れた。
 勘助は義元が進路に迷っていることを聞き、桶狭間を通らない行程を進言する。五月、今川軍は出陣、圧倒的な戦力で尾張に入った。しかし、義元はいまだに進路を迷っていた。勘助を毛嫌いする義元は最終的に勘助の進言とは逆の道を選んだ。
 桶狭間に軍を進めた義元は織田信長の奇襲を受け、あえなく討死にし、今川家の天下統一は夢と散った。義元の性格を逆手に取った勘助の策が見事的中したのだった。寿桂尼は家臣の手で取り返され、駿河に戻った義元の首桶を掻い抱き、悲しみにくれながらも尚も今川家を守らんと心を鬼にするのだった。