第43回 「信玄誕生」 10月28日放送

 勘助(内野聖陽)はリツ(前田亜季)を養女に迎え、婿を取らせることとした。
勘助に恋するリツは渋々ながら従った。
長尾の重臣・大熊を寝返らせることに成功した晴信(市川亀治郎)は勢いに乗って、北信濃の長尾勢力の一掃を図った。越後の深い雪に閉ざされ身動きがとれなかった景虎(Gackt:ガクト)が兵を挙げたのは翌弘治三年の春。しかし武田は決戦を避けたため、景虎は戦果をあげることはできなかった。
 この武田、長尾の対決は思わぬ形で決着した。時の将軍、足利義輝が両者に和議を結ぶよう命じたのだ。晴信は信濃守護の職と引き換えに受け入れたが、景虎は信濃出兵の大義名分を失った。 関東管領・上杉憲政(市川左團次)が救いの手を差し伸べた。景虎を養子に迎え、関東管領職を譲ろうと申し出たのだ。管領は守護より上位、景虎は再び武田を討つ名分を得た。
 景虎は、将軍より関東管領を継ぐ承諾を得るため上洛することを決意する。
 甲斐、信濃の守護となった晴信は勘助に出家を宣言する。勘助も主君にならい、ここに晴信と勘助は、信玄と道鬼という入道となった。
 景虎が上洛の途につき、留守を任された宇佐美(緒形拳)は信玄を倒すため新たな策を練り始めるのだった。