第38回 「村上討伐」 9月23日放送

 晴信(市川亀治郎)はいよいよ信濃の仇敵、村上義清(永島敏行)を討伐すべく軍を起こした。勘助(内野聖陽)を中心とした調略が功を奏し信濃の領主たちは次々と戦わずして降伏し、村上はたちまち孤立した。二度に亘って武田を破りながら村上は策略によって追い詰められたのだった。
 勝ち目がないと悟った村上は長尾景虎(Gackt:ガクト)を頼って越後に落ちることを決意する。村上は、自らは敵中突破を試み、妻の玉ノ井(中島ひろ子)にはより安全な道を行くことを命じた。妻の一行には平蔵(佐藤隆太)の子をお腹に宿したヒサ(水川あさみ)の姿があった。
 しかし、思惑とは逆に妻の一行の行く手には、戦意に燃える馬場信春(高橋和也)の軍勢が待ち構えていた。玉ノ井やお付きの侍女たちは武田の待ち伏せを悟り、次々と自害してしまう。ヒサは諏訪にいた頃よりの顔見知りの馬場によって見逃されるが、その顔に唾をはきかけ憎悪を露にする。
 皮肉にも無事、落ち延びた村上は景虎に武田の悪辣ぶりを訴え援軍を求めた。景虎は正義の実現のために信濃出兵を遂に決意する。かくして長きにわたる川中島の戦いが勃発する。