第34回 「真田の本懐」 8月26日放送

 越後で捕われていた勘助(内野聖陽)は晴信(市川亀治郎)によって救われ甲斐へ戻った。
  勘助不在の間に武田は村上義清(永島敏行)に大敗、その原因を作った真田幸隆(佐々木蔵之介)に対する家中の視線は冷ややかだった。難攻不落の砥石城を攻略して汚名をそそぐ以外に真田が生き残る道はなかった。
 そんな真田に勘助は秘策を伝授する。村上方に属する真田の弟・常田隆永(橋本じゅん)を武田に寝返らせるというのだ。そのためには兄弟の主家・海野家を晴信の手によって再興する必要があった。
  真田は晴信の了承を得て、上州で海野家の姫を守っている河原隆正(河西健司)に使者を送る。河原は忍芽(清水美砂)の兄なのだが武田を憎んでいた。兄が了承するはずはないと考えた忍芽は常田の屋敷に乗り込む。そして自らの命と引き換えに真田についてくれと懇願するが常田は応ぜず、勝手に自害すればよいと冷たく言い放つ。忍芽が刀を手にしたその時、真田が河原を連れて駆けつけた。悲願である海野家の再興のために、恨みを捨てて武田につけと真田は常田を説得する。真田の夫婦愛に感動した事もあり常田はついに武田につくことを承諾した。
  常田の調略に成功したことにより、砥石城を守る須田新左衛門(鹿内孝)も武田に内応して、難攻不落を誇った村上軍の砥石城はあっけなく落ちる。真田は真田郷全体の領土回復に成功して、遂に本懐を果たす。