第24回 「越後の龍」 6月17日放送

 河越の夜戦で鉄砲で撃たれた勘助(内野聖陽)は真田幸隆(佐々木蔵之介)に命を救われ、幸隆が仮住まいする上野国の寺で傷を癒していた。幸隆は勘助の勧めに従い武田への仕官を決意していた。しかし武田は真田家を信濃から追い落とした仇敵であり、幸隆の妻・忍芽(清水美砂)や家臣団は猛反対する。
 一方、諏訪では勘助が撃たれたとは露知らぬ由布姫(柴本幸)に待望の男児・四郎(後の勝頼)が誕生していた。晴信(市川亀治郎)は勘助が或いは討ち死にしたのではと思っていたが由布の前では気遣って口にしない。由布から勘助がいたからこれまで負けなかったと言われた晴信は密かに反発し、勘助なしで戦いを進めることを決意する。 同じ頃、越後では守護代・長尾家が下克上によって実権を握り、当主・晴景の弟、景虎(Gackt:ガクト)が頭角を現しつつあった。勘助はいずれ、長尾景虎が武田の前に立ちはだかるのではと思いをはせる。
 真田幸隆の帰参を手土産に甲斐に戻った勘助は、晴信の自信に溢れた態度に成長を感じ取るが、板垣信方(千葉真一)は逆に慢心ではと不安を感じる。そして、勘助は由布姫の産んだ四郎と対面し、その幼子を助け、育てることに新たな生きがいを見い出す。