第18回 「生か死か」 5月6日放送

 由布姫(柴本幸)は諏訪から甲府に護送された。諏訪郡全土を手に入れた晴信(市川亀治郎)は由布姫を側室に迎えることを宣言する。重臣たちは、滅ぼした諏訪家の姫を側室にすれば諏訪の人々の怨みを買うと言って反対するが、勘助(内野聖陽)は一人賛成する。『晴信と由布姫が結ばれ、二人の間に男子が生まれたら、その子を諏訪の跡継ぎにする。そうすれば諏訪の人々は怨むどころか逆に武田に忠誠を誓う』というのだ。 勘助は由布姫を説得するが、『仇敵・武田の側室となるくらいなら自害する』と断られてしまう。
 年が代わり、天文12年(1543)正月。晴信の妹であり諏訪家の正室であった禰々(桜井幸子)が兄を恨んだまま、病いで世を去ってしまう。その上、三条夫人(池脇千鶴)が生んだ晴信の三男が生まれて早々に命を落とし、度重なる不幸に武田家は暗く沈み込む。
 そんな中、重臣・甘利虎泰(竜雷太)は、由布姫が武田への怨みを捨てていないと見て自害を迫るが、駆けつけた勘助が由布姫の窮地を救う。 さらに三条夫人が由布姫のもとを訪れ、厳しい言葉をぶつける。しかし勘助の度重なる説得に次第に由布姫の心は揺らぎ始める。